チーム医療維新 日本のNP、PA制度を考える

日本におけるNP(ナースプラクティショナー)、PA(医師助手)などの非医師診療師の導入について考察するサイトです。

10月10日NHK地球アゴラ

2010年10月07日 00時02分36秒 | ブログ
今度の日曜日のNHKの地球アゴラ(夜10時。世界の医療特集)に、スカイプ出演します。
ごく数分ですが、仕事場の写真も出るし、NPの仕事についてもちょこっとしゃべるので、良かったら見てください。

今は、NPの仕事のほかに、ずっと前から決まっていた、10/12からの日本からの視察&講演の準備で、超!忙しい時期でもあるので、10/10には準備いまいちです。恐ろしいことに生放送なので、もしもとんでもないこと口走っていたら、笑って許してください。

ダンナが、背景でマイケルジャクソンの踊りを踊ってこっそり映ると言っていました。とってもやめてほしいです。

さあ、明日も仕事。寝なきゃ!

臨床を離れないでもっと学びたい看護師さんたちへ

2010年10月06日 23時58分58秒 | 日本でのNPやPA制度を考える
今日、あるメーリングリストに書いた自分のコメントを転載します。これまでのブログや、日経メディカルの連載(http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/blog/ogata/)で書いてきたことですが、最近のブログだけを読んでいる人用に。


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私は、親の転勤のせいで、子供の頃と中学卒業後からずっとアメリカだったため、日本の医療現場や日本の現状を知らず、最近いろいろな方かたたくさん学ばせてもらってます。私は、プライマリケアのNPで、外来専門です。私が生物学部の学部に在籍中、医学校かNP学校か、迷った末、NP学校(1年で看護師になり、2年でNPになる、計3年のコース)に進学したのは、かかりつけがNPだったことや、看護哲学に惹かれたことによります。

日本は、アメリカのNPを決してそのまま真似るのでなく、日本に合った形が、工夫があると思うので、それを考える、そのお手伝いができたらと考えています。

日本に関しては、現在うまくいっている医師&優秀な看護師との信頼関係の上に、積み重ねる形で、自然にできていたら良いのですが。現場で独立した判断を任されている訪問看護師や、介護施設の看護師は実は多いと聞きます(傷のデブリーメントまで、医師にこっそり任されている看護師も知っています)。そんな優秀な看護師さんが、経験のみを頼りにして押し付けられているのではなく、それ専用の知識(デブリーメントの仕方を、最初から系統だてて、医師と一緒に学べたら?)を身につけられたら、より患者のケアの向上にもつながるし、看護師もやりがいがあるのではないかと思っています。

一方、まったくそのようなことに興味のない、責任をとりたくないよという看護師さんもいるので、(アンケートをとると、NPや特定看護師をやってみようという看護師は実は少数派です)厚労省通知のように「全員できる」ではなく、特定看護師のように「一部の希望者で、一定以上の学力ないし能力の人が、教育と訓練を受ければできる。免許制度もある」の方が、安全なのかな?と思います。

また、個人的な意見ですが、NPなどの形で看護で「もっと学べる」「臨床を離れないでキャリアアップができる」というのは、日本でもアメリカでも、看護師の方にとって大変魅力があるようですね。アメリカにも毎年たくさんの看護師さんが看護留学されていますが、「こればかりの毎日はいやだ」「もっと学びたい」「自分を試してみたい」と思った時、看護を辞めたり、留学を考えたりするようです。(もちろん、日本で専門看護師を目指す方もいらっしゃいます)

その時、専門看護師もいいけれど、もう一つ、ちょっとCNSとは違った、高度で臨床に徹する看護系の職業(NP?)が日本に存在していたら。。。と思いました。

ちなみに、アメリカでは、子供もできたし、といって、NPになり、外来で9時-5時で週2日働いている人も知っています。NPの方が、(少なくともアメリカでは)看護師より融通のきくスケジュールだったりするんですね。女性にとっては便利というか。

私は、女性の働き方、女性の社会での立場、女性のライフワークバランスといったことにもとても興味があるので、女性が多い看護師と言う職業内で、できるだけ上に行く道が開けていてほしいとも思っています。

長くなってしまいました。

賛否両論、あるとは思います、仕事が忙しくて返信が遅れることも多々ありますが、皆さんと意見を交換できることを楽しみにしています。