チーム医療維新 日本のNP、PA制度を考える

日本におけるNP(ナースプラクティショナー)、PA(医師助手)などの非医師診療師の導入について考察するサイトです。

ボストン週末大吹雪

2009年12月22日 13時09分31秒 | ブログ
メールでのインタビューが立て込んでいる。なぜだろう。

式の手配のため、今週末もボストンである。式場の人と、午後2時に会う約束で、車で行こうと思ったのだが(約2時間半)、日曜日は吹雪警報が出ているので、特急電車で行くことにした。ニューヘイブンからボストン、約3時間、77ドル也。これが、待てど暮らせど来ない。(注:雪も雨も降っていない)

結局2時間遅れで着いて、ニューヘイブンを出た。当然式場とのミーティングには間に合わず、電話ミーティングという形になった。まったくもう。

アメリカは電車遅れるんだよねえ。。。本当に本当に遅れるんだよねえ。。。。分かっていたのだけれど。どうしてもバスより電車が好きだ。

アメリカ東海岸に沿って北上する。右側の車窓から見えるのは時には貧しい、時には美しい木造の家が立ち並ぶニューイングランドの風景である。たまに海や、ビーチや、大きな川が見えかくれして、西日の中でとてもきれいだ。どのビーチでも、巨大なカモメが寒そうに白い柵の上にとまっている。

なぜかこっちの特急電車Amtrakはアナウンスが全くない。次の駅を示す文字盤もない。__時ごろ自分の駅に着くかなーと考えて、その時間には車両と車両の間に立っていなければいけない。たまに、車掌さんが車内を歩いて次の駅は___でーす、と言ってしている。

だからすごく静かだ。

そして、車掌さんたちがいつ乗ってものんびりしている。そして、食べ物やアルコールを売っている車両に行くと、数人でたむろしていて、必ず用がないのに話しかけてくる。手にAce bandageをしていたので(今朝転んで手首をねんざした)、それどうしたの?と車掌さんが聞いてくる。

こんな呑気だから電車も2時間遅れなのだろうか。ま、いいやという気になってくる。

今回は、用事が盛りだくさんである。ボストン唯一の日本人メイクさんのところへ行って写真を見る。アメリカ人のメイクさんも面接する。こういうの、いちいち面接しなきゃいけないのが面倒ください。でも、やっぱ日本人の方が安心かな?顔がいかにもアジア人、って風のメイクになりたくないんだけど。ルーシー⋅リウみたいになったらやだな。

あと、教授が私に披露宴のドレスを作ってくれるので、教授の家へ。それから友達とも一人会って。合間に原稿を書くつもり。




***
さて、上を書いたのが金曜日。それが、土曜日の夜からものすごい吹雪になり、1フィート積もるというすごい状態に。(30センチ?)しかも横殴りの雪。その中をスーツケースを持って駅まで行くと、1時間の列に並ぶ。(電光掲示板には、電車はすべて時間通りに出ると書いてある)
「夜10時までのすべての電車とバスはキャンセルになりました」と、あと数人で私たちの番、という時にアナウンス。

結局数時間待って、電車が再開し、なんとか電車に空席が出て乗れた。帰りの車窓は、真っ暗&完全雪景色。クリスマスっぽかった。きれいはきれいだけどさ。

いやはや、月曜の患者さんキャンセルしなきゃいけないとこでした!

***
ちなみに、ヘアメイクの人とは2人会ったんだけど、日本人(ボストンで唯一!)の方はとても高く(昼間のウェディングなので、朝メイクをすると高い。550ドルプラス20%チップ)、そこで「アジア人のメイクが得意」というアメリカンのサロンへ行ってみた。300ドルプラスチップ。でもメイクがとっても不安なので、「お試し料」を払ってメイクをしてもらった。
そうしたら、ずばばーんまゆげ!すごごーんアイシャドウ!
おぼっちゃま君が、中国のおぺら歌手になるの巻。

みたいな絶望的な顔になってしまった。

彼も、一目見て言葉に窮している様子。

やっぱりね。。。いや、そんな気はしてたんだけどさ。

ほかにも、友達に勧めてもらった場所に電話しなきゃなんだけど、やっぱさ、違うんだよね。顔が白人と。

あきらめて、ヘアだけしてもらい、メイクは自分でしようかな。メイク下手だけど、おぼっちゃま君にはなりたくない。

ヘアは、アメリカ人のところでも、事前にパーマをかけていけば大丈夫な気がする。


あと、ブーケを作ってくれるはずの花屋は、行ってみたら
「アルバムとかはないんだけどさー、適当に見繕うから、好きな花言ってね」
「あ、ウェディグあまりやらないんですか」
「いっぱいやる!超いっぱいやってますよ」
「え、じゃあ、ブーケのアルバム、作ったらどうですか?」
「それって、すごい時間かかるんだよねー」
(絶句)

いやはや、アメリカらしさを堪能した週末でした。

次回行くまでには、もっとましな花屋なんかを色々調べとかないと。なにしろ遠隔地で式を挙げることにしたので大変だ。
***

今日も、クリニックは患者さんがすごく少なかった。10人くらい?なにしろクリスマスの直前は、「死にかけの人でないと来ない」(看護師談)。みんな、準備で忙しいのだ。

と、個人的なことばかり書いてしまいましたが、「ブログ」カテゴリなので、お許しを。


アメリカの高校生のマリファナ使用

2009年12月16日 07時37分13秒 | ブログ
8th、10th、12thGrade(中三、高一、高三)のアンケートによると、タバコの使用は減ってきているが、マリファナの使用は増えてきているそうだ。

過去一年間にマリファナを使用した人(吸引のほか、ブラウニーに入れて食べるのがアメリカでは人気の使用方法である。)

中三 11.8%
高一 26.7%
高三 32.8%

確かに、マリファナはカリフォルニア処方できるし、タバコと比べて害が少ない、少ないとよく言われているので、こんなに広がったのだろう。
ただ、マリファナはゲイトウェイドラッグと言って、マリファナをやるとほかのドラッグにも手を出す可能性が高いので、そういう意味で危険である。

面白いなーと思ったので報告まで。もっと読みたい人はこちら。
http://news.yahoo.com/s/ap/20091215/ap_on_he_me/us_teen_drugs;_ylt=ApApCz9DdRBvzE6w7WCWpEPVJRIF;_ylu=X3oDMTJlZjViMThpBGFzc2V0A2FwLzIwMDkxMjE1L3VzX3RlZW5fZHJ1Z3MEY3BvcwMxBHBvcwMyBHNlYwN5bl90b3Bfc3RvcnkEc2xrA3N0dWR5ZGVjYWRlZA--

新型インフルの接種対象が一気に拡大!

2009年12月16日 07時04分51秒 | ブログ
今まで、新型インフルは、妊娠中の女性と、医療従事者と、子供と、18-64歳で、重大な基礎疾患(高血圧だけ、とかはだめ。腎臓病、心臓病、ぜんそく、糖尿病)を持っている患者さんへの接種のみということだったのですが、数日前にNYではそれが「解禁」され、コネチカットでも昨日解禁!「希望者には誰でもあげてもいい」ということになりました。

これは、基礎疾患がない患者でも入院に至るケースが多いからでしょうね。でも確かに、みんな新型インフル予防接種が余っていて、結構持て余していたので、それも実はあるかもしれない。

アメリカで(というか、ここらで)私たちが使用しているのはlive attenuated virus (鼻吸引タイプ)と5mlの筋肉注射タイプ。

注射タイプについて。日本では、10mlのボトルを一日で使い終わらないと、雑菌が入って危険という規定で騒ぎになっていましたが、こちらでは5mlのボトルでも、(10人分ですが)一日に使い終わらなきゃって話は聞いたことありません。。。。開封日をボトルに書いて、開封後__週間以内なら使用しても安全、ってことになってます。インフルもほかの予防接種も。

いろいろと違いが面白いですね。

しかし、解禁になっても、新型インフル注射は受けたい人よりも受けたくない人の方が多い。どれだけ接種できるかな。普通のインフル注射でさえ、「それを打つと病気になる」と考えている患者さんが多く、毎日インフル注射が必要な患者さん(67歳、糖尿病など)相手に四苦八苦している。

(ところでアメリカではインフルに関わらず、予防接種はしない、したくない、怖いって人がすごく多い。社会的公衆衛生的大問題である。日本ではそういうことないみたいね。)

朝日新聞NP/PA記事シリーズ!

2009年12月16日 06時46分33秒 | NP/PAに関するニュース、記事
明日の(じゃ、ないですね、日本時間で考えると今朝からですね、だから今日の)朝日新聞の朝刊から、アメリカの取材に基づいたNP/PA記事シリーズが始まるそうです。

保険がない人を診るモバイルクリニック(バンの荷台で診る)、世界のNPの母ロレッタ フォード氏の自宅など、色々なところをじかに見て回った結果の報告なので、興味深いのでは?!

ぜひぜひ読んでみてください。

講演:臨床工学士の可能性

2009年12月12日 07時49分33秒 | 日本でのNPやPA制度を考える
メディカル・コメディカルのスキルミックスに関する特集(セッション)が、3月の第74回日本循環器学会総会・学術集会にて行われるそうです!

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メディカル・コメディカルのスキルミックス:現状と展望
座長: 永井 良三(東京大学大学院医学系研究科循環器内科)
井上 智子(東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科)

医療崩壊が連日報道され、医師やコメディカルスタッフの過重労働が社会問題化している。医師増員策がその対策の一環として実施されているが、単に医師数を増やすだけで解決できる問題ではなく、より基本的な医療提供体制の見直しが必要である。なかでもメディカルとコメディカルのスキルミックスの推進や医療行為を担う職種の新設は、閉塞感のあるわが国の医療問題の新たな方策として注目されている。しかしながら医療行為の規制緩和はわが国の医療体制に大きな変革をもたらす可能性があり、充分な議論が必要である。米国におけるPhysician AssistantやNurse Practitionerなどの医療関連職種を今後、どのような形でわが国に導入すべきか、医療現場のみならず社会全体で考えるべき重要な課題である。本セッションでは、諸外国の現状と、日本国内での新たな取り組みを紹介いただく予定である。本特別企画が、わが国のこれからの医療のあり方を示す場となれば幸いである。
(第74回日本循環器学会総会・学術集会ウェブサイトより)

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その中で、臨床工学士の伊藤朋晃さんが、日本におけるPA(医師助手)の可能性も含めて、話されます。

演  題  名:臨床工学技士の可能性~診療補助の在り方
セッション名:会長特別企画
メディカル・コメディカルジョイントシンポジウム
「メディカル・コメディカルのスキルミックス:現状と展望」
セッション日時:2010年3月5日(金) 13:50~16:20
発 表 時 間:発表10分 質疑1分 総合討論50分
会 場:第16会場 (国立京都国際会館1F アネックスホール)


私は残念ながら行けませんが、興味のある方は第74回日本循環器学会総会・学術集会ウェブサイトで申し込みをしてください!

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パソコン回復。

2009年12月10日 06時52分22秒 | ブログ
えーと、再びマックさんが立ち上がらない危機に見舞われていました。修理に出して5日間。
やっと直って帰ってきました。
でもハードドライブは消されてしまった。
バックアップは10月終わりにしてあったけれど、スマートナースおよび日経メディカル用に書きためておいた小文もろもろが消えてしまった。。。。

NY仕事探しはちょっとさぼっていたけれど、今日から再び開始。1月になると予算が組かわるので、募集も増えるそうだから、1月にも期待しよう。金曜日には、ゲイ、レズビアン、バイ、トランスジェンダー向けのクリニックにて、面接。エイズ関係には興味があるけど、若い人が多いだろうから糖尿病とか診なくなるとしたら、悲しいな。

12月18-20日は花屋さんと、結婚式場の人と、写真家と、メイクと、ヘアの人たちを面接するため(会うため)にボストンへ。

今日は、生徒の臨床研修最後の日だ。来月からは別のNP生徒が来る。
今夜は、クリニックのボスのおごりでみんなでディナーにいく。クリスマスだから。ドクターはヒンズー教だけどね。

原稿の締め切りがちらほら。日経メディカルの連載も面白いことになっているので、次の連載へのプレッシャーあり。応援の声をくれた方、ありがとうございます。

とにかく忙しい。

お正月をまともに迎えられるように、原稿を書き終えるぞ。



もうちょっと役にたつことを近く書きます。




日経メディカルでNP連載をスタート!

2009年12月02日 08時00分42秒 | きほんの基本 (最初に読んでください)
実は、日経メディカルでブログを連載することになりまして、本日からスタートしました!多くの、かなり辛辣なコメントが飛び交っている、医師対象の日経メディカルで、NPとか、看護とは、なんて書いて、どうなるかしらん。

できれば読んで、応援コメントをいただければ嬉しいですーー>
日経メディカル ブログサイトへ
(コメントを残すには、医療従事者として登録が必要)

とりあえず正直に、私の視点で、NPの毎日を伝えていきます。頑張ります。

できるだけ面白い診察のこぼれ話などで、一般の医師も読んでくれるように、軽く、軽くまとめていきます。このブログももちろん続けていきますので、よろしくお願いします!

緒方さやか

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感謝祭のわたわた

2009年12月02日 07時58分58秒 | ブログ
これは、「ブログ」のカテゴリなので、本当に私事。

先週は感謝祭で、私の両親がニューヨークにいるので、両親と、両親の友達と、フィアンセと、ゲームをしたり、ものすごくお腹いっぱいになるまで食べたりして、いわゆる平和なサンクスギビングを楽しんだ。

翌日の金曜日は、ブラックフライデー。一年で一番セールがある日。お店は4時半などから開いている。でも、買い物には行かなかった。

日曜日は、精神科医の友達のカップルと、ダブルデート山登り。初級者程度ハイキングだけれど。

でも、合間にも、ちょこっと原稿を書いたり、校正をしたりしましたよ。

月曜日の朝に仕事に行ったら、頭が休みぼけしていた。この仕事は命に関わるから呑気なことは言っていられない。気を引き締めていかねば。

でも、今日も、患者さんのキャンセルが続出。8月と12月は、みんな休み(Holiday)の準備のことしか考えてないから予約をすっぽかしたりすることが多いのだ。反対に、モルヒネ系痛み止めを求める人は増える。特に、クリスマスやサンクスギビングの前日。私たち診療師が、早く仕事を終えたくて、ついつい甘くなってしまうのを狙っているのだ。負けないぞ。