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天空の蜂 - 東野圭吾

2007-11-21 23:31:21 | books
天空の蜂 (講談社文庫)
東野 圭吾
講談社

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東野作品では古めな部類かも。
重量級な感じで600ページ超のこの一冊。

あらすじは日本で初めて開発される駆動系が電子制御される
ハイテクな大型ヘリコプターの開発からスタートし、
その新技術故に強奪され、政府へ原子炉破壊の脅迫を行うという物語。

東野作品って読んだ後に考えさせられる雰囲気になるんですが
これは顕著にそんな作品かも。

日常使いまくってる電力。
これは原子力発電のおかげ。
そんなことないって?いやいや40%は原子力でしょ。
それなのに関心がない国民たち。

この国民である沈黙の群衆への警告という形になってます。
自分には放射能被爆なんて関係ないわ。なんて思ってますよね。
でも現場で作業する作業員は一応問題ないといわれる程度の
被爆をしてるわけですよ。

でもそんな基準は本当に影響ないわけないじゃんという人もいれば
やっぱり平気でしょ。という意見もあるのでここでは前者を選択。

となれば犠牲の上に成り立ってる今の生活。
この作品は1989年リリースなので既に18年が経過してるけど
未だに新鮮と感じるこの作品は日本がいかに進展していないか。
原子力について学習させられてないかがわかりますね。

単純に激高型犯罪ではなく、読むにつれ奥深さを感じるテーマの
選び方こそ、東野圭吾の世界かなーと。

長編が好きな人にオススメですよ♪

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