まず最初にかなり長文の記事書いてたのに…
ログインタイムアウトで消えるし。相変わらずイライラするなぁ、gooブログ。
この作品は実際存在する日記が元にあるということが意外。
全体的にせつない感じがにじみ出ているのはこういうことか。
ということが最後のページに書かれている筆者の但し書きでわかります。
全体としてはせつないけど心温まる、読み終えたときに
心地よい感じのする作品です。
実は明日が映画の公開日なんですが、
なんとか公開前に読み切りたいと思って3日目。
無事に読み終えました。(笑)
会社休んで読破しようかなんてことも思ったくらいだけど
余暇で無事に。
ネタバレしない程度のあらすじ。
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とあるアパートに引っ越してきた主人公「香恵」。
将来教師を目指すマンドリンサークルに所属する女子大生。
そんな香恵がある日、自分の部屋を外から見上げている青年に出会う。
香恵はデルタのドルチェビータミニという万年筆を持っている。
この万年筆のおかげで、街にある文具店でアルバイトをすることに。
気がつくと万年筆が気に入って好きになっていたという次第。
ある日、部屋を見上げていた青年がお客様として
万年筆売り場へ現れる。ちょっと気になっていたこともあり
接客にも熱をおび、一人で舞い上がってしまう。
そんな女子大生の生活を謳歌している中で
以前、部屋に住んでいた女性の日記が置き忘れられていることに気づき
ふとしたきっかけで読み始めてしまう。
当初は他人の人生をのぞくみたいで気が引けていた香恵だが
日記の主である「伊吹」の魅力にとりつかれ、
伊吹の性格と自分の性格をオーバーラップさせて
伊吹の日常に勇気づけられ、自分の恋路も勇気づけられたり。
伊吹は小学校の先生。
日記には伊吹が受け持つクラスの日常が書かれており
生徒がみんな仲良く明るい楽しい学校生活が書かれている。
そんなクラスに香恵はあこがれ、自分も勝手に伊吹の生徒という気分に。
そのうちに香恵は伊吹に会ってみたいと思うようになり…。
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ストーリーはラストで「え?!」と絶句する展開に。
客観的に存在しえる展開ではあると思う。
でもこのせつないけど心温まるストーリーに移入していると
頭を殴られるような展開が広がっている。
単純に女子大生の恋物語かと思いきや、
日記に勇気づけられ、少しずつ成長する女性の物語かもね。
公開前日ですが、すっかり映画のトレーラーですり込まれてる
キャストのおかげで読む上でイメージが固定化し
読みやすさがかなり向上してた気がする。
そんなキャストに対して公開前の感想はこんな感じ。
主人公である香恵は沢尻エリカさんでなくてもいいかも?
なんてファンには後ろから刺されそうなことを。
同世代の長澤まさみさんでもいいのかもしれないが、
可憐でせつない感じを出すには沢尻さんが良かったのかなぁ。
普段マスコミで見せる女王様キャラがネガティブイメージに。
実際上映を見てみるとまた納得するのかもしれない。
もう一人の主人公である伊吹は竹内結子さんで
かなりぴったりという感じですね。
凛とした中に溌剌とした元気さとさわやかさがあるので
他に選択肢が思い浮かびませんでした。
ちなみにこの作品のキーである万年筆についてですが
オンラインショップでは特集されてます。あちこちで。
さらには丸善本店でもピックアップされてました。
前から気になってたデルタのドルチェビータミニだけど
これだけ脚光をあびると逆に買えません。
ミニということで私の手には小さい感じがしますが
女性にはぴったりなのかもしれないですね。
普段、興味を向けないメーカーのモデルも
一緒に見る機会が増えたので、万年筆好きとしても
この作品はありがたいものとなりました。
370ページくらいでそんなに長編でないこの一冊は
秋の夜長にとってオススメです。(^-^)
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