また東野ワールドですよ。
あらすじはある女子高生が誘拐されレイプされた上に
薬物の急性中毒で死んでしまうところからスタート。
犯人もすぐわかり警察捜査も着々とすすむ。
しかしお父さんは今の少年法では罪を犯した未成年者を
更正させることが念頭で罪の償いがあまりにも配慮されてないことに
憤りを感じ、復讐することを目指す。
ここから少年の仲間である一人の少年の密告電話から
父親が復讐を開始する。
これがなかなか復讐できないんですよ。
憎む犯人は二人。ビデオにその一部始終が写ってたから。
一人はちょうど部屋に戻ってきたところを
衝動的に殺される。しかしもう一人は逃亡の旅に。
これを追いかける旅でもまた心境がゆらぐシーンがあり
やはり犯人を殺しても復讐を果たしたことになるのかという
基本的なところを最高する父親。
そんな心の葛藤とは別に犯人たちが動き出す。
テーマとしては現行の少年法における問題と
被害者への情報開示が少ないことなど
そういう点への警鐘であると思う。
最後はまた意外なんだけど、現実的には普通といえる結末。
ちょっと後味悪いです。すっきりしません。
またこれが東野ワールドなんですね。
少年だから罪が軽い、更正させて将来を有意義に生かせることが
本当にいいことだと思います。
私は個人的に少年でも善悪は理解できるんだから
大人と同様、服役させるなり極刑を与えていいのではないかと思う。
特に18歳とかだったらそんなの成人とかわんないですよ。
基本的に馬鹿なんです。気軽に人を殺めたりするのは。
もちろん成人の裁判でも情状酌量があるので
その辺は考慮されるべきと思う。
最近の子供は勘違い激しいです。
犯した罪を反省し悔やむんじゃなく、
自分が拘束されて自由がなくなることに悲哀を感じる。
なんかおかしいよね。
そんな今、日本の司法がかかえる問題への
一投になる作品でした。
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