火の粉 (幻冬舎文庫)雫井 脩介幻冬舎このアイテムの詳細を見る |
クローズド・ノートで興味をもった作家さん。
570ページにわたるちょっと長めの作品。
あらすじは一家惨殺された中、生き残っていた仲の良い隣人が
犯人ではないかという裁判の裁判長である人が自分の下した
無罪という判決が間違っていたと思われることを
自分の家族が犠牲となり認識するというなんか面白い物語。
ちょっと病んでる具合がひどくて読み切るのに
相当な時間を要してしまったけど伏線があまりないので
1週間くらい読んでなくてもすぐ世界に戻れます。
これは読みやすくていいですね。
解説されている方曰わく、雫井さんは女性心理を描くのが
大変上手とのこと。男性なのにね。
主役も女性でまた複数いて嫁姑という関係を上手に描いてます。
冤罪を防いだつもりが…という展開を期待しながら読むと
確かにそこに行き着くけど、途中のもどかしさもラストの理不尽さも
全てに納得できる物語と思いますね。
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