光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

国立近代美術館 北井 一夫 「村へ」より

2011年09月15日 | アート 写真

近代美術館は写真の展示もそこそこあり、気に入っています。
今回は、北井一夫の「村へ」。  1974年のアサヒカメラ誌に連載されたシリーズで、日本の農村の日常生活が撮影されている。
この連載中、第一回木村伊兵衛写真賞を受賞。
撮られる人と撮る人のコミュニケーションが感じられて、いいムードになっています。
昨日紹介したレオ・ルビンファインの「傷ついた街」にはコミュニケーションは感じられませんが、それはそれで必要な要素だと思います。



この写真も女性の表情にコミュニケーションが感じられます。


木地師は、ろくろを使って木製のお盆やお椀などを作った木工職人で、木地師は「日本全国の山に勝手に入ってもよい」という免状を持っていた。
江戸時代には山の8合目以上の木を自由に伐ってよかったとか。
しかし明治になると、地租改正事業により所有者の許可がなければ一木も伐ることができなくなり、生業が成り立たなくなった。
しかし、この写真が撮られた1975年当時、わずかでも木地師はいたわけだ。


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