イマーシブシアターて何?
世の中の動きに鈍い私が、今回、トーハクのイマーシブシアター
”新JAPONISM 縄文から浮世絵 そしてアニメへ”
を鑑賞。
メインヴィジュアルはこちら
東京国立博物館 本館特別5室の大きな部屋
前面及び両サイドに、巨大ディスプレイが設置され
鑑賞者が映像に囲まれるかたち。
重要文化財の遮光器土偶 がグイっと現れました。
土製 縄文時代(晩期)・前1000~前400年 青森県つがる市木造亀ヶ岡出土
構成は
「第1幕 : タイムトラベル 日本の美」
「第2幕 : 江戸中期 蔦屋重三郎がポップカルチャーの礎を築いた」
「第3幕 : 日本アニメの誕生と飛躍」
「第4幕 : 日本アニメと日本文化の共通コード」
「埴輪 挂甲の武人」、「松林図屏風」(長谷川等伯筆)、「洛中洛外図屏風(舟木本)」(岩佐又兵衛筆)などの国宝から
手塚治虫、高畑勲、細田守、ポケモンといった日本を代表するアニメーションまで、古今の日本文化が高解像度で紹介される。
「埴輪 挂甲の武人」
この埴輪の出来上がった当時の姿を、デジタル画像で復元。
お洒落だ。
戦国時代の戦闘場面が出たり
戦国時代の城がでたり
室町時代の 鎧兜
重要文化財 樫鳥糸肩赤威胴丸 室町時代・15世紀 秋田一季氏寄贈 東京国立博物館蔵
能「船弁慶」演:観世喜正
「洛中洛外図屏風(舟木本)」(岩佐又兵衛筆)の部分
2012年4月~7月にトーハク ミュージアムシアター「洛中洛外図屏風 舟木本」を観ました。
屏風絵に散りばめられた風俗などを、次の3篇に分けて上映されたのです。
●京の風物詩/京の商い
実に面白かったのですが、今回のイマーシブシアターでは、部分図をチラ見せするだけで
初めて見る人には、面白さは伝わらなかったのでは。
「第2幕 : 江戸中期 蔦屋重三郎がポップカルチャーの礎を築いた」は、この辺から
「婦女人相十品・ポッピンを吹く娘」(喜多川歌麿筆)
ぐんぐん拡大
和紙の繊維が見える!!
写楽も
江戸、吉原の廓の風景。 ケバケバしい色だったので、モノトーンにしました。
第3幕 : 日本アニメの誕生と飛躍」
『塙凹内名刀之巻』(はなわへこないめいとうのまき)は、1917年(大正6年)6月30日公開の日本の短篇アニメーション映画。
2007年(平成19年)に玩具版が発見され、現存する日本最古のアニメーション作品として知られる。『なまくら刀』とも。
うーん、洒脱なアニメーションが、大正6年には出来ていたんだ。
そして現代
手塚 治のインタビュー。 しゃべった内容は、忘れました。
この方の漫画も、未来の国宝だと思います。
「第4幕 : 日本アニメと日本文化の共通コード」
信貴山縁起絵巻
「松林図屏風」(長谷川等伯筆)
サイドには、総集編のように映像が展開
見終えて、出口に向かう通路で
今回、見終えて、
側面ディスプレイの必要性が???。
いろんな作品をアラカルトで見せられても、印象が薄い・・・
イマーシブ(没入)できなかったのですが、可能性は感じました。
でもこの手のモノって作り手のセンスと思惑的な影響が大きいですよね(AIがあっさり作っちゃうのかしら?)
去年のすごく暑い夏に小学生と幼稚園の孫たちを連れて浮世絵と印象派のコラボしたイマーシブシアターに行きました
冷房の効いた室内でヨギボーにもたれて見る環境は夏のお守りとしてはなかなかよかったです。
ただねー こういう名画たちを彼らに出会わせるのがこれでよかったのかな?
ちゃんとした「本物」を美術館などで向き合わせるのが彼らのためだったんじゃなかろうか?とちょっと反省もしました。
おっしゃる通りで、主催が、東京国立博物館とNHK
なので、「べらぼう」関連が、やたら多くて閉口。
物語的に構成しようとする思惑が見え透いていて、作品の良さを味わうには、不満たらたらでした。
ただ、以前に、8K撮影(NHK)の法隆寺夢殿の救世観音を見たときは、(トーハク創立150年記念 特別企画「未来の博物館」) その美しさ、デジタルならではのアングル、展開に感激しました。
その意味では、デジタル映像での視聴体験は”あり”と思います。
救世観音を、実物で見ても、恐らく、暗く、少し離れた場所から見るので、細部はわからない・・・しかし、実物の持つ、オーラは、感じるでしょうが。
結局のところ、「本物」を見せるのは、もちろん大事ですが、デジタルでも、優れた内容であれば、子子供たちの感性に、いい影響を与える と思っています。
貴重jなコメント、有難うございました。