光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

映画「さよなら渓谷」を観て

2013年06月23日 | 音楽・映画

6月23日(日) 大森立嗣監督の「さよなら渓谷」を観ました。

今回の動機も、6月21日(金)に夕刊の映画評を読んで、映像美を堪能できそうだという単純な理由でした。

 

ストーリなどは、公式サイトなどを参照いただくこととして、今回は触れません。

映像ですが、個人的には期待はずれでした。  もちろん、水準以上の映像だと思いますが、新聞評から、過度の期待を持った私がワルイ。

それでも、印象に残った場面を・・・といってもWebサイトに出ているのは、数が多くないので、一部だけ。

山峡を行く、バスの中での主人公:夏美(真木よう子)の表情。  これは、車窓の緑と、紺色の座席、白い主人公の肌がよかった。

 

冴えない、週刊誌記者役の渡辺(大森南朋)。  NHKのハゲタカ役のイメージと大違いですが、役者としての味はさすが。

 

夏美から、逆にあなたは奥さんとの生活は幸せですか?と問われ、答えに躊躇するところ。

 

内縁の夫:尾崎を嘘の証言で警察に取調べを受けさせたあと、自宅で悶々と苦しむ夏美。

 

警察での証言を取り下げ、釈放された尾崎が夏美と、温泉スパ(場所は奥多摩温泉のもえぎの湯です)へ行き、くつろいでいる場面。

陰を背負った二人の、たどたどしい会話と、身を清めた感じの風呂上りの表情、窓の外の緑がぴったりの場面。

 

そして、パンフレットにもなっている渓谷の吊り橋の場面。  夏美が片足のサンダルを渓谷に落とし、それを川面に落ちるまでカメラで追っています。

 

このあと、さよならの置手紙を残して、夏美は消えてしまう。    先週、観た「嘆きのピエタ」の母親の復讐と似た構図に思えました。

エンディングの場面は、私にとってこの映画が精彩を欠く印象を与えた最大の要因。

各役者の演技が素晴らしいのは、新聞の映画評のとおりですが、舞台回し役の週刊誌記者のまどろこしさ・・・脚本の問題でしょうか、

残念なところです。


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