光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

東京国立近代美術館 工芸館 人形 北川宏人、天野可淡、川上南甫、吉田良

2013年08月12日 | アート 人形

8月7日と10日に東京国立近代美術館 工芸館に行きました。

今回は所蔵作品展ですが、ボディ3と題したテーマで、人体の形、人体を尺度とした造形作品、人体の発する技が作り出す造形という視点で選ばれた作品です。

ヒトガタの人形が素晴らしい。  これだけ粒よりの人形が見られるのはもうないかも。   会期も9月1日まで残り少ないので、是非、ご見学をお勧めします。

 

メインの人形のコーナです。 (別の部屋にも素晴らしい人形がありますが、それは別の日に) 

 

手前の、細身の若者。  左が水玉、右はスキンヘッドと題されています。

  

 

8月7日の撮影の際、子供達に学芸員が説明をしていました。 横で聞かせていただくと、作者の北川がイタリアで14年間彫刻を学んで日本に帰ってきた時、若者の姿を見て、その変わりように驚いて作ったとのこと。   異様に細身の人形ですが、特徴が的確に捉えられていて、唸ります。  手びねりのテラコッタの質感も素晴らしい。

 

近未来のクールな青年人形と、奥の妖艶な人形の対比が面白い。

 

妖しい雰囲気の人形では、天野可淡の作品も久しぶりです。  今回はペアの怪猫の展示がないのが残念です。

 

 

 

 

口元など幼児の雰囲気もあり可愛い感じなのですが、目と耳に鋭い動物の凄味を感じ、冷や汗です。

 

 

 

 

一転、和人形の川上南甫の作品も久しぶり。    可愛い幼児の人形ですが、怖さを秘めているような・・・・両サイドの人形の影響かな?

 

 

 

 

吉田良のすぐりも久しぶりでした。

 

 

前回見たときは、暗い照明のなかだったので、妖しさもひとしおでしたが。

 

アップで、顔を撮ると何か語りかけるものを感じます。

 

 

人形なのですが、ヒトガタが発する妖気はアートならではです。

ただ、吉田と天野の作品は、展示環境が大事だと思います。 暗い部屋の畳の間(すぐりの場合)、板間(天野の作品)に置き、LED等でスポット照明をすれば、妖しさも更にます

でしょう。  夏休み期間とあって、子供達の鑑賞を考えて明るくしているのでしょうが、もったいない感じがしてなりません。


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