10月1日ヴェネツィア展と東京国立博物館(平常展)に行ってきました。
世界遺産としてのヴェネツィアを紹介するもので、ヴェネツィアの象徴である有翼のライオンの絵や木彫が入口で出迎えます。
絵画、陶器、ガラス、建築模型、衣服や地球儀、賭博遊戯具、文書などなど撮影禁止なので紹介できませんが、アートのみでなく、歴史風俗まで展示しています。
パンフレットに掲載されていた作品のみ簡単に紹介します。
東ローマ帝国の一員であったヴェネツィアですが、海運王国として強大な自治権を持っており、そのトップが総督であった。 といっても象徴的な意味合いが強く、政治は貴族等にようる衆議制で行われていた。
ヴェネツィアの街の全景。 拡大した画像のため見づらくてすみません。
若い頃はこんな絵のどこがいいのか?と思っていました。
今、実物を見ると心を癒やすすがすがしさや優しさを感じます。
仮面の婦人が描かれています。 賭博場での絵でも仮面姿の女性が描かれており、華やかな貴族の生活のなかで退廃的な妖しさも蔓延していたことがわかります。
さて、冒頭の展示会パンフレットの「二人の貴婦人」の絵。 当初は貴婦人ではなく高級娼婦だといわれていたのですが、20世紀の中ごろ、切り離された絵(板絵)の上部が発見され、ラグーナ(潟)での狩猟風景を楽しんでいることがわかりました。(現在はアメリカの美術館に所蔵されている)
そして、この上下の絵は戸棚の両扉の片方の1枚であることがわかったのですが、他の1枚は皆目わからないままです。
展示されていた絵は、出来上がったばかりのような鮮やかさで美しいものでした。
全体の印象としては、アートというより、歴史・民俗の視点で楽しめる展示会といえるでしょう。
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