光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

ロダン 《うずくまる女》 国立西洋美術館にて 

2024年06月02日 | アート 彫刻
5月15日(水)国立西洋美術館へ。
 
ゴヤの版画<戦争の惨禍>が、目的でした。
 
ゴヤを見終えて、1階に来たとき、ロダンの『うずくまる女』が・・・
 
美術館中庭を背景に、その佇む姿が美しい。
 
 
 
 
 
明るい背景とは真逆の、苦悩する姿。
 
しかし、室内のブロンズ像は、暗くてよくわからない。
 
 
 
 
で、編集で、ドラマチックに。
 
 
 
 
更に、背景を暗色に
 
とても窮屈なポーズに見え、ポーズの真似をしてみたら、イタタッ
 
 
 
 
 
少し角度を変えて。
 
 
 
 
 
顔・・・うーん、迫力が凄い!
 
 
 
 
 
 
美術館の、出口へ歩いていたとき見えた、ロダンの地獄門。
 
<うずくまる女>は、この地獄門を構成する像の一つだ。
 
 
 
 
<うずくまる女>については、過去のブログでも取り上げた。
 
その時、ロダンの弟子であり、愛人でもあったカミーユ・クローデルにも触れた。
 
 
ロダンの<私は美しい>を再掲。 これは、女性像《うずくまる女》を、同じく地獄門の
 
《墜ちる男》が抱き上げた形で、単体像からカップリングしたものだ。 
 
<私は美しい I am Beautiful>
制作年 1885年頃(原型) ブロンズ
松方コレクション
 
この像は最初「誘拐」、また「肉慾の愛」とも呼ばれた。 
 
現在の題名は、1887年以前のある段階で台座に刻み込まれたボードレールの
 
『悪の華』の「私は美しい……」で始まる詩句によっている。
 
ロダンとカミーユの愛の絶頂期の頃の作です。 だからだろうか、《うずくまる女》が
 
カミーユに見えてくる。 冷たく悲しい結末を、予感させるような不安を女性像に感じ
 
ます・・・と当時書いたのですが、今でも同じ気持ちですね。
 
 
 
 
 
<私は美しい>の顔の表情
 
 
 
 
単体の<うずくまる女>を再掲。 どちらも、地獄の苦悩を湛えている、 うーん・・・息苦しくなる。
 
 
 
 
地獄門の写真を最後に  2013.10.19撮影の写真 
 
 

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