工芸館の陶磁器作品のラストです。
鈴木 藏(おさむ)(1934ー)
「志野水指」 1991 陶器
加藤土師萌や荒川豊蔵に師事して、志野焼一筋の加藤藏の作品。 まさに志野焼、堂々たる力を感じます。
白磁の人間国宝、井上萬二の作品。
柔らかい釉薬の調子は独特ですね。
絵柄部分をアップで撮りました。
初代宮川香山の作品は、好きで数多く採りあげてきました。 この作品も以前、採りあげましたが、再度、撮ってみました。
中央部をアップで撮ってみました。
久保田厚子の青白磁は、西洋感覚の美しい作品。
島田文雄は東京芸大の陶芸専攻科を卒業し、現在は同大学の教授として活躍している。
さすがに作品も正統で格調高い。 どんな料理を載せても、おいしく見えるだろう。
富本憲吉は独学で陶磁を学び、人間国宝になった陶芸の大家。 近代美術館での、作品の展示も多い。
素晴らしい作品が多いのですが、この作品は、私にとってはしっくりきません。 アザミのとげとげしさが肌にあわないのかなー。
同じくアザミを主題にした飾筥(かざりばこ)。 こちらは、京都五条坂に窯をもつ京焼の藤平伸の作品。 若い頃に結核で4年間療養し、その間に銅版画を学んだようです。
そのせいか、絵付けにも線描版画的な雰囲気が感じられ、詩情を醸し出します。
佐藤敏の鉢。 遊び心にあふれていますが、私としては黄色の線描がなければ、落ち着いた感じで絵柄もユニークだし、もっと好きになれると思った次第。
カラフルな作品。 これで酒を飲むとすれば、日本酒よりも泡盛とか、芋焼酎があうかな。
佐藤敏 「キセル徳利、盃」