5月29日、平明・静謐・孤高 長谷川りん二郎展へ行ってきました。
撮影は禁止でしたので、私にしては珍しく画集を購入して、気に入った絵をピックアップしてみます。(明日の予定)
画集の表紙(発行所 求龍堂)
表紙の《猫》は1966年りん二郎62歳の作。
この猫、タローについて、画集の中にりん二郎の小文がある。 愛情溢れる文章であり、文才もかなりのものです。
よく話題になるのが猫のひげ。 りん二郎が描いた猫には当初、ヒゲがなかった。 奥さんに指摘されて分かったそうだが、りん二郎にとって、描きたかったのは全身の毛並みで、ヒゲには注意がいかなかったようだ。 画商から所望されて、 じゃーヒゲを描こうとなったが、同じポーズをとらないと、りん二郎にとってはダメなので、条件が整うまで待っていたが、そのうち猫も年をとり、亡くなってしまった。 仕方なく、空想でヒゲを書き加えたが、片方のみで終わっている。
エピソードは別として、猫の表情のなんと気持ちよさそうなことか。 色合いといい、ほしくなる作品です。
チラシの裏にりん二郎についての解説があり、わかりやすいのでアップします。
印象に残ったりん二郎の絵は明日、掲載します。
平塚市美術館の様子を写真で。
前庭の2点の彫刻。
建物のエントランスの間にある彫刻作品。 佐藤 忠良の《緑》