カウンセリング「エデン」のふんわりエッセイ

心理カウンセラーの目で世の中を鋭くとらえながら、ものごとの真実を探ります。

在外教育施設について(1)

2008年02月16日 | ドイツ
世界50カ国、85校存在する在外教育施設。(2006年の統計による)

これへの赴任を、希望する教職員は意外に多い。私もそのうちの一人で、念願かない今から10年ほど前に文部省(現在は文部科学省)より派遣された。実際は、身分的には外務省から派遣されるという形をとっているため、パスポートがoffisialで(緑色)、身分も外交官と同様の扱いとなる。

所属長(校長)の推薦がまず第一で、次に市教委で書類選考にかけられる。私のケースでは、このときに市からは2名であった。その後、県の選考の段階で、半分以下に人数が絞られる。つまり、もう一人の方は、県の選考に残れなかったことになる。実際には、かなり、厳しいことを質問される。あやふやなことを答えるとつっこんで聞かれる。知ったかぶりはせずに謙虚でありながらも自信を持って答えるのがよい。そして、我が県の場合は、県での段階で選考された教員には番号が振られる。私は、このとき7番であった。一番最後の人は、確か32番であったと記憶している。

この32人が文部科学省の最終面接を受ける権利を与えられる。これは、これから受験する人には、心してほしいのであるが、だめな要素を持っていないかどうかを審査されると思ってよい。つまり、海外で赴任する心構えを問われるのである。①どこでも赴任する決意があるか。②子どものために我が身の苦労を惜しまない姿勢を持っているか。③組織の長を立て、考えをしっかり持ちながらも、周りと強調して仕事ができるか。など、が言動から判断されるのである。

面接官との受け答えで、何となくこれはよい評価をいただけているなと感じられたら成功と思っていいと思います。私の知人で、ノーネクタイの写真を履歴書に貼った人がいて、結果、最終選考で不合格だったのですが、後からそれはまずかったと反省していました。県の番号も、後ろから2番目で、なぜだかだめな気がしていたと振り返っていました。ほかの受験者との順列は、早い段階でつけられていると考えてよいでしょう。

本日、在外教育施設から帰任した先生の講演を聞く機会があった。また、追々書こうと思いますが、この頃、海外情勢の不安定なこともあり、これを希望する教員が減っているのだそうです。

志ある方は、是非希望されることをおすすめします。経験すると自分のものの見方に広がりと深まりが生まれます。極端に言うと人生そのものが変わります。


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