
テレ東開局60周年記念ドラマなのに、お正月三ヶ日ではなく10日のなぜか深夜アマプラでひっそりと配信開始された本作。深川栄洋監督、岡田恵和脚本、永野芽郁主演という豪華なスタッフ&キャストを揃え、映画的スケールにも耐えられる内容にも関わらず、なぜ本作は“スミ”に追いやられてしまったのだろう。おそらくそれは、戦時中のフィリピン野戦病院を舞台にした“反米”作品だからだろう。
バイデン=ハリスのDS操り政権が木っ端微塵に砕けちり、戦後TV界のドンとして日本メディアの保守化を長らくコントロールしてきた“ナベツネ”こと渡辺恒雄が逝去、DSの一員として日本の内政に3年間あれこれと余計な口出しをしてきたラーム・エマニュエル駐日大使が来週早々帰国という段になってもまだ、米国追従を止められないTVメディア界のけつの穴の小ささをまざまざと思い知らされる本作の扱いなのである。
タイムスリップをかましたいわゆるフェミニズム風シスターフッドドラマなのだが、現代社会で看護師をしていた永野芽郁ちゃんが、現在は病院で昏睡状態の名誉婦長(倍賞美津子)になり変わり、なぜ戦時中のフィリピン野戦病院に突然タイムスリップしたのか。その理由が判明すると同時に、涙がちょちょ切れる爺殺しヒューマンドラマに仕上がっている。個人的には『ゴジラ-1.0』の敬礼シーンに匹敵する感動を覚えたのである。
『あの丘でまたきみと出会えたら』なんかを見ても思ったのだが、今まで自由資本主義経済の敵として蔑まれてきた軍国主義、その担い手であった“英霊”たちに敬意を表する映画が、少なからず増えてきた気がするのである。机上の綺麗事をならべたてる国内外のリベラルたちの正体が、結局は“今だけ金だけ自分だけ”の学歴ギャングに過ぎないことが、トランプの大統領返り咲きにより明らかになりかけているからではないのだろうか。
祖国のために犠牲になった英霊たちと、自分だけよければそれでいいと考えてる嘘つきたちを比べること自体おかしいのである。CIA管理の下ナベツネが牛耳ってきた日本の左翼メディアは長らく日本人にそれを気づかせまいと嘘をつき続けてきたのであるが、米国や中国からの不当な要求に平身低頭追従し続ける政治家の態度の醜悪さに、眠り続けていた日本人ナショナリズムがここもとようやく目覚めはじめてきた、というのが実情ではないのだろうか。
このリベラルという種族になぜ倫理観が欠如しているかと問われるならば、つまるところ神の存在を信じていない無神論者だからなのである。何をやったって神様なんかいないんだから罰を下されることはない、と高をくくっているのである。トランプ政権が宇宙人=創造主?の存在を明らかにするなんて噂もとびかっている2025年だが、米国DSや中国共産党の顔色ばかり伺って財務省と一緒になって国民をだまくらかすことしか考えていないエセ政治家たちに“罰が下る”のも時間の問題だと思うのである。
“私と一緒にいれば無事日本に帰れるはず”永野芽郁ちゃんの力強いお言葉を、決死の帰途行進を続ける“看護婦”の皆々様がなにも疑念を持たず信じたように、そろそろ神となった英霊たちに日頃の感謝を意を捧げてもいい頃なのではないだろうか。カツレツに香川うどん、クルミそばに汁だくの牛丼.....彼女たちが生きる糧として最後に望んだのはまさに日本のB級グルメ(ケ)に他ならないが、それとて近い将来、海外資本家の薄汚い手によって庶民には手の届かない高級グルメ(ハレ)に変わってしまうかもしれないのだ。なんつって。
晴れたらいいね
監督 深川栄洋(2025年)
オススメ度[


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