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ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いオヤジの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

アベンジャーズ/エンドゲーム

2019年06月01日 | 映画館で見たばっかり篇
前作『インフィニティー・ウォー』のリベンジ劇は冒頭あっけなく幕を閉じる。この女兵士が最初から仲間入りしていればあんな負け方しなかったんじゃないの。そう思えるほどデラ強いキャプテン・マーベリックの協力を得たアベンジャーズ残党は、戦意喪失のサノスをワザワザ探し出し、○○○○○てしまうのだ。 それから5年後。大戦に負けたショックと仲間を失った悲しみ、そして仇を討とうにも相手がいなくなったアベンジャー . . . 本文を読む

リーン·オン·ピート

2019年05月01日 | 映画館で見たばっかり篇
女好きな父親と二人、ポートランドで借家暮らしをしているチャーリー(チャーリー・プラマー)の日課は、家の近所をジョギングすること。ある日痴情沙汰で大怪我をおった父親の傷がなおるまでの間、厩舎でピートという名前の競走馬の世話をすることに。レース中怪我が判明したピートはメキシコに売られることになってしまうのだが… アメリカで最も住んでみたい街といわれるポートランドだが、『世界ふれあい街歩き』に描かれ . . . 本文を読む

グリーンブック

2019年03月09日 | 映画館で見たばっかり篇
神田のある居酒屋での出来事。店内は7割程度の混み具合にも関わらず、中国人旅行客グループの入店を店主が断ったのだ。当然中国人たちはカンカンに怒って帰って行ったのだが、店内で酒を飲んでいた日本人客はみな一様にホッとした様子。入店を断られた中国人にしてみればもちろん差別待遇に他ならないが、逆に常連客は店主のとった行動に信頼感すら覚えたはず。この映画のように簡単に解決できるほど差別問題は単純ではな . . . 本文を読む

ボヘミアン・ラプソディ

2018年12月02日 | 映画館で見たばっかり篇
友人の影響で私がロックを聴き始めた時、ラジオのFMでクイーンの「地獄へ道づれ」がよくかかっていた。70年代の熱狂が峠をこしロックの終わりがそろそろ見えてきた頃で、かすかな燃えかすを探してはその残り香を貪るように嗅いでいた、そんな時代だった。好きなバンドは?と聞かれると、ハードロック派ならレッド・ツェッペリン、ロックンロール派ならローリング・ストーンズ、パンク派ならクラッシュかセックス・ピストルズ . . . 本文を読む

メグ ザ・モンスター

2018年09月15日 | 映画館で見たばっかり篇
仕込みと思われる白人男が大して面白くないシーンで一人ゲラゲラ笑っていたのがただ印象的な、まさにハリウッドが中国資本に媚びを売った情けなーい1本。完成までに監督、脚本、プロデューサー、キャスティング等が2転3転したということは、なにかしら胡散臭い圧力がかかっていた証拠であり、無論それはアリババを介した政権中枢から発せられたものとみてほぼ間違いない。 元飛び込みの英国代表ジェイソン・ステイサムこそ . . . 本文を読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト

2018年08月15日 | 映画館で見たばっかり篇
MIシリーズもいよいよ相棒と同じ末路を辿ろうとしているようだ。主演の水谷豊が制作に口を出しすぎたせいで実力派シナリオライターが大量流出、ドラマが一気に陳腐化した悲劇は周知の事実となっている。 ビルからビルに飛び移るシーンで壁に激突、トム・クルーズが本作で足を骨折し撮影が延期されたことは皆さんもご存じだろう。劇中トムがマジで足を引きずるお宝映像を一瞬だけ拝むことができるので、トム・ファンの方は( . . . 本文を読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

2018年07月14日 | 映画館で見たばっかり篇
ハリソン・フォードもお墨付きを与えたという本作は、スター・ウォーズ4~6にオマージュを捧げつつ、主要キャラクターのイメージはそのままに、なおかつマニアもうならせる小ネタは当然満載で、単なる猿真似に徹しない独自の面白さを兼ね備えている、そんな贅沢すぎるスター・ウォーズ・ファンの期待に見事に応えている1本だ。 ファントム・メナスの監督打診もあったと言われる名匠ロン・ハワード曰く、撮影スタジオを訪 . . . 本文を読む

万引き家族

2018年06月15日 | 映画館で見たばっかり篇
万引きによって生計をたてている家族の絆を描いた映画なのか。それとも、ダルデンヌ兄弟風の演出で貧困と再生を描こうとした映画なのか。ラスト、唯一法の裁きを受ける信代(安藤サクラ)の罪状に注目すると全く別の見方ができる1本である。 家族が暮らす隅田川沿いのあばら家をロケハウスに選んだ是枝は、美術のお姉さんに徹底的な“汚し”処理をするよう注文を出したという。そんなゴミ屋敷に集う家族が、周囲から隔絶し . . . 本文を読む

犬ヶ島

2018年06月02日 | 映画館で見たばっかり篇
私はウェス・アンダーソンの映画が苦手だ。こんなことを書くと、ウェスの友人であり、本作で原案、ならびに小林市長の声も担当した野村訓市氏に怒られるかもしれないが、ウェスの作品にどうしても同時代性を感じることができないのである。 日本愛がこれでもかとつまった本作、ウェスが選んだ方法論がストップ・モーション・アニメと黒澤明へのオマージュである。ウェスのオハコともいえるSMAはともかく、今さら黒澤明はな . . . 本文を読む

モリーズ・ゲーム

2018年05月15日 | 映画館で見たばっかり篇
ジェシカ・チャスティンの豊満な胸にばかり目がいってしまい気がついたら140分たっていた1本。『ソーシャル・ネットワーク』の脚本家アーロン・ソーキンが初メガホンをとった本作だが、うまく編集すれば90分で十分おさまる内容である。 全米モーグル選手権で大怪我を負い選手生命を絶たれたモリー・ブルーム。バイト先のボスがギャンブル中毒だったことがきっかけで、違法賭博場のオーナーに大転身、人生大逆転に成功 . . . 本文を読む

シェイプ・オブ・ウォーター

2018年03月07日 | 映画館で見たばっかり篇
2つ3つエログロいシーンは出てくるものの、まるでディズニームービーのように滅菌消毒された本作は、高校生以上のカップルにもオススメできるロマンティック・ファンタジー。要するにいい歳こいた大人がわざわざ見にいく映画ではないということだ。 人魚と青年との恋物語『スプラッシュ』に酷似しているストーリーはこれといった新鮮味もなく、『パディントン』で優しいお母さんを演じていた若作りのオバサン(サリー・ホ . . . 本文を読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ

2017年12月20日 | 映画館で見たばっかり篇
米国ではあの『ブレラン2049』と同様、批評家は高得点なのに一般観客の評価はさんざんという2分化現象が起きているという。多文化主義との謗りを受けている本シリーズには、確かに人種差別に配慮したキャスティングが施されている。 しかし、シリーズ2作目にしていまだに浮いているスペイン系のオスカー・アイザック演じるパイロットや、アフリカ系のジョン・ボイエガが演じるストーム・トルーパー脱走兵のパートは欠 . . . 本文を読む

ダンケルク

2017年09月15日 | 映画館で見たばっかり篇
現在最もオスカーに近い男と言われるクリストファー・ノーラン。最先端にしてアナログ、ブロックバステリーでありながら緻密な作風が見事時代の流れにマッチしている映画監督である。 CG大嫌いのノーラン達が大量買い付けしたおかげで、コダック社の映画フィルム製造工場が延命したというのは有名な話だが、映画のドラマツルギーとしての演出や物語性よりも、自らの撮りたい絵にとことんこだわった生粋の映像オタクではな . . . 本文を読む

パターソン

2017年09月10日 | 映画館で見たばっかり篇
この映画、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズが町医者兼詩人であり、ジム・ジャームッシュもまた映画監督でありながらミュージシャンとして活躍中という事実を知っていると、より深い理解が得られる1本に仕上がっています。 前作『オンリー・ラヴァーズ…』と同様、アダム・ドライバー演じるバスの運転手兼詩人パターソンに自らの . . . 本文を読む

エル elle

2017年08月25日 | 映画館で見たばっかり篇
もしもトランプがこの映画を見たら下ネタジョークを飛ばしながら腹を抱えて大笑いすることだろう。オバマなら終始無表情で鑑賞後ノーコメントで静かに映画館を後にするにちがいない。要するに鑑賞者のポリティカル・コレクトネス度が自動的に計られる1本なのだ。 当初シャローン・ストーンやニコール・キッドマンにオファーしたところ即答で断られたというこのスキャンダラスな脚本を読んで、唯一気に入ってくれたのがイザ . . . 本文を読む