興味深い本です。平易な文章ですので一日で読めます。今をときめく花形産業ITの若き実業家の本です。特に印象に残ったのが ”恩人の元専務、同僚を会社設立の際うらぎってしまったこと。””25歳の経理担当者が取締役就任白紙撤回され、キャリアのある30代の中途採用者によって自分の居場所をなくし会社を去る下り。”前者は自分の夢、野望のためにはありそうなことですね。後者は経営者としては安心のために実績のある仕事に長けた人間を配置するのは当然のこと。一方、25歳君にしては一生懸命調べながらでも会社のため、自分の経験のために頑張っていたのに悔しかっただろうと思う。経理はつぶしの効く専門職ですから、まずそこそこの規模のところで働いて、キャリアを身につけ何でも出来るようになったらベンチャーに行くのがいいかもしれない。ベンチャーは人を育てるなんて余裕はないから、夢をもった人間でないと勤まらない。”勤める”という言葉自体がふさわしくない土壌であることがよくわかりました。奥菜恵との結婚直後までの内容でしたが。華やか好きの芸能人との結婚は無理だとだれもがこの本を読んで思うことでしょう。自分も10年ぐらい生まれるのが遅かったら、都会の大学生時代にIT企業でアルバイトしてみたかったなー。
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