Jazzを聴こうぜBLOG版

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ファットバックとグチャグチャ

2004-09-11 12:26:37 | ジャズの話題
本日は休日なので、横になってゆったりと音楽を聴いてる。
ジャズのことについてとりとめもなく、あれこれと書いてみるか。

本日は74年フランスでのライブ盤でMarcus Miller(マーカス・ミラー、b)とMichel Petrucciani(ミシェル・ペトルチアーニ、p)に加えてBireli Lagrene(ビレリ・ラグレーン、g)、Lenny White(レニー・ホワイト、ds)、Kenny Garrett(ケニー・ギャレット、as)という豪華メンバーでのライブ盤「Dreyfus Night In Paris」を聴いてる。
店頭で見て「ううむ・・・・・PetruccianiがTutuを弾いたのか・・・・・」と立ちすくんでしまったアルバム。
やっぱりPetruccianiは凄いです。
他のメンバーを見れば想像がつくようにかなりファンキーな方向に演奏が流れていくんだけど、Petruccianiのピアノに違和感は微塵もない。かといって「黒」に塗りつぶされているわけでもなく、この人本来の瑞々しい歌心はまったくといっていいほど損なわれていないんだよね。
あんな脂ぎった(この感覚、わかるかなー?)メンバー達との演奏であの爽やかなそよ風のようなピアノを弾き通してるんだ。
ファンキーを損ねずにね。
この対応力は凄いと思った。

職場の上司にジャズの好きな人がいて、話してて話が通じるのがよい。
Coltrane(ジョン・コルトレーン、ts,ss)の最後のアルバムって何でしたけ?って話をしてて、上司が「『Expression』でしょう」って言うので、「いや、確か死ぬ間際のライブ録音が発掘されてましたよ」なんて返した。
「Coltraneは『Expression』で悟りを開いて神になった、なんて僕の若いころは言ってたけどねぇ。それまでの音楽と明らかに違って穏やかでしょ」って上司が言うので、帰ってきて調べたところやっぱり遺作は「Expression」の後にもう一枚あることが分かり、早速聴いてみて翌日報告することに。
で、「やっぱりもう一枚最後のライブ盤がありました。でもこのアルバムの方は・・・・」って言いかけたら上司がニヤッとして一言「グチャグチャ?」って言うのね。
でまぁ僕も「そうですね」って苦笑いするしかなかったんだけど・・・・・。
ジャズファンからすればなんて事無い会話なんだけど、普段あまり周囲にそういった人がいないので、「グチャグチャ?」の一言だけで話が片付いてしまう通じ方に、ちょっと嬉しくなった。
グチャグチャってのは・・・・・まぁ知りたい人はColtraneの本当の遺作「The Olatunji Concert」を聴いてみて。

夜にまたなにか書きに来ようかな・・・・・・。