goo blog サービス終了のお知らせ 

終わりなき旅~青年海外協力隊への道~

☆青年海外協力隊への挑戦日記☆
平成20年度1次隊でフィリピンに派遣されてます
職種は獣医・衛生です

最後の総会

2010-05-18 01:11:26 | フィリピンでのお仕事★カラワン
さて、総会。
最後の活動報告、してきました。
「あおいちゃんに頼めば、大使館でやってくれるに違いないって言ったんだけど」
そう、他の人に言われたけど、このプレゼンは
どうしても、大使館ではなく、総会でやりたかった。
最後に伝えたい相手は、大使館の人ではなく、隊員だったから。
余計な人間(失礼ですけど)のために説明している時間はなかった。
毎回あった30分枠が、今回はなく、全員15分だったため
その短い間に思いを詰め込むことは、とても難しく、
はしょったことも多く、伝わったのか心配だったけど
あとで頂いた感想は嬉しいものばかりだった。
すごく良かったと言いながら、感想カードを手渡してくれる隊員もいた。

「想いのつまったプレゼン」
「あおいの伝える力にいつも感服します」
「僕もカウンターパートが嫌いなので共感できる部分が多かった」
「色々なことを正直に話してくれて、ほっとしたり、安心したり、共感したり」
「任期が終わる直前で、大切なことがより具体的に分かってくるのはなぜでしょうね」
「あおいさんがtoo seriousだったなんて、想像できないですねー」
「あおいちゃんのそのバランスの良さ、他人にはなかなかマネできないと思う」
「わたしの中で、葵さんは素敵フィリピンJOCVナンバー1です」

色々なメッセージを頂いたけど・・・
まぁ・・・みんなすごい褒め上手なんだね


言いたいことはたくさんあった。

“辛い時こそ笑うんだ”
わたしの周りのフィリピン人はいつもそう言ってた。
フィリピン人のその強さはどこから来るんだろう。
そう思いながら、わたしもいつしかできるようになったキープスマイル。
フィリピン人と付き合うのに一番大切なことだと今では思う。

「わたしはフィリピン人じゃないから、ゆっくりゆっくり仕事なんてできません!」
そう言ってたわたし。
でも2年たって見てみると、やっぱりフィリピンでは、
フィリピン人のスピードでしか仕事は進まなかった。
自分だけで暴走することはできるけど、周りを巻き込むなら、フィリピン人のスピードに合わせるしかない。
だから、こんなことに1年かかってしまった、2年でこんなことしかできなかったなんて
言わないで欲しいし、思わないでいい。
「2年間でこれだけのことしかできなかったの?
 それだけのことのために、2年間休んで、フィリピンにいたの?」
日本の職場の人は、そう言うかもしれない。
でも、そんな人たちの言葉を気にする必要はない。
ここでの活動は、ここで活動したものにしかわからない。

そして、活動うんぬんよりも、まずはフィリピンのいいところをいっぱい見て
フィリピンのことを、フィリピン人のことを好きになるということが、一番大事。
わたしは大嫌いなカウンターパートのために働きたいとは思えなかった。
でも大好きな農家さんや、まわりのスタッフのためなら
どうしたらいいだろうか、どうしたら仕事が楽になるだろうかと
惜しまずに努力することができた。
報酬がないボランティアであるからこそ、人を好きになり、この人のために何かやりたい!
って気持ちになることが一番大事。

短い間に伝えられたことは、こんなところだろうか。
でも、わたしの言いたいことは、他のJOCVも言っていて
結局最後にみんなが思うことは一緒ってこと。

そして同期の発表に泣きそうになるわたし。
どうせそんなのしたって、そんなの作ったって、みんないつか忘れちゃうよ。
そう任地の人に言われて、それはほんとにその通りかもしれない。
忘れられても仕方ない。
でもほんの少しの人の記憶に残ればいい。
少しでも自分の足跡を残し、ここにいた日本人が、何かしてたという記憶が
誰かの心に残ればいいんじゃない?

そして総会中の同期との時間。

今回はドミに全員泊れず、わたしたちのバッチはホテル滞在となった。
みんなそれぞれ用事があるから、出る時間がばらばらだったりするんだけど
「行ってきま~す」
「気をつけてね~」
そう言いながら、出て行ったり、見送ったりする姿は、ほんとうの姉妹のよう。
委員会のミーティングで疲れて帰ってきたら
食事ができてるありがたさ。

家族です。家族。
ほんとに2年の間にそういう関係になってしまった。
ウノや大富豪だけで、なんであんなに盛り上がれちゃうんだろう。
なーんであんなに大笑いできちゃうんだろう。
あと1ヶ月で帰国。
寂しいです。
こんな時間、もう二度と戻ってこない。

染色液改良

2010-04-28 00:46:05 | フィリピンでのお仕事★カラワン
染色液を改良するにあたって、試薬をいくつか購入した。
届くのはホーリーウィーク明けと言われたけど
まぁ、ここはフィリピン。
任国外から帰ってきて、届いてたら上出来。
そう思ってた。

で、任国外から帰ってきた、その日。
「あおい、明日、試薬届きそうだから、取りにきて」とのテキスト。
いやぁ、すばらしい
グッドタイミングだよ、きみ~
しかし、なんかうまくいきすぎ。
ぜーったいどこかに落とし穴がある。
たとえば試薬を間違えてるとかね・・・
なぁんて思ってたら、
「Basic Fuchsine」をオーダーしたのに
「Asid Fuchsine」持ってきてやがった
「今日は金曜日だから、もう誰もいないよ。来週でもいい?」って
まだお昼すぎだっつーの
ちゃんと働け、このやろー
結局届いたのは、翌週木曜日でしたとさ・・・

でも、なんとか試薬もそろいまして

左の硫酸の大瓶は、もらいもの。でかすぎだけど、タダだから文句言えないね

なんやかやと苦労しながら、染色液作り。

漏斗がないから、濾紙を直接イン

ここでもいろいろ問題あって。
まず、天秤をバルツくんが壊してたことでしょー。
アルコールの質がどうも悪いことでしょー。
メチレン青が古いことでしょー。
染色液って、けっこう繊細なものもあるから、こんなんではたして大丈夫なのか
そんなことを心配しながらどうにか完成。
そして染色。

上の青いのが従来のもの。下が新染色液で染めたもの

うーん。
微妙なんですわ。

背景は、ほんと、目の覚めるようなピンクなのに対し
肝心の体細胞の核の青が弱い。
コントラストがはっきりしていない。
これはメチレン青が古いからか、その他の要素もからんできているからなのか・・・
細菌は観察しやすいんだけどね。こっちの方が。
でも、体細胞カウントに関しては、以前ものより観察しやすいとはいえない。
こんなんじゃ、フィリピン人、ついてこない。
まだ改善の余地ありです。
ちょっとDTRIにでも行って、こんどはきっちり作ってみようかな。

しかし、こういう作業は病理経験者向き。
染色液の知識持ってて良かった~、って思います。
結局どんな要請にしろ、自分のできる範囲でしか活動はできないってことなんだろな。
ってか、自分のできることを見つけてやりゃあいいのです。

ミーティング@ケソンシティ

2010-04-05 23:15:15 | フィリピンでのお仕事★カラワン
ケソンシティのオフィスでミーティング。
10時開始というから、わたしは5時半起きで家を出てきた。
ケソン州から来たボランティアは、5時前のバスに乗ったという。
それなのに、フィリピン人ときたら・・・
お昼になっても現れないやつがいる。
「トラフィックだから」
みんなそう言うけど、ホーリーウィーク明けの月曜日なんて、
みんな田舎から都会に戻ってくるんだから、道が混むに決まってるやん。
なんで毎年経験してるのに、それを見越して早く出てこないんだろう。
日本人のわたしでも、それくらい想像して、早く家を出てくるというのに。
ま、確信犯ってやつだろうな。
結局ミーティングが始まったのは、ランチ後だった。

今日のミーティングでは、ビコール、ラグナ、バタンガス、ケソン
それぞれの地域のプロブレムをシェア。
どんなにくだらないと思うようなことでも
問題をシェアすることはいいことだ。
わたしのセミナーを開きたいとの希望を聞いて
選挙と総会が終わる、5月中旬以降に、みんなで巡回することに。
ってかまだ予定でしかないから、いつなくなるかわかんないんだけどさ・・・
NDAってほんところころ予定が変わるから・・・

ボスジムから散々悪口を聞いてきた、ガビのこと。
「心を閉ざしてる」「話さない」「話したくもない時さえある」
なんて言ってたボスジムだけど、意外とミーティング中にお互い意見言い合ってるし
アニバーサリーの時みたいに、パソコンにしがみついてないで
今日はガビもわたしたちボランティアに機嫌よく話してきて
なーんだ、ホーリーウィーク中に、家族孝行して、解決したのかな、なんて思った。
ボスジムにこっそり、「彼、前よりよくなってるやん」なんて言ったら
ボスジムが顔を思いっきりゆがめる。
「そんなことないよ。話さないとき、ほんと話さないんだから」
一度できた溝は、そう簡単に埋まらないってことかな・・・
ま、巡回、一緒に行けそうだし。
もういいや。ガビのことは。

ファミリープロブレム -そんな理由で巡回行けないの?編-

2010-04-04 00:20:59 | フィリピンでのお仕事★カラワン
さ、もうひとつの「配属先スタッフと巡回に行けないプロブレム」。
この原因が意外なところに。
それはドク(ター)ガビの浮気。
こいつのおかげで、配属先がぐちゃぐちゃなのです・・・

ボスジムに「PALCONでレクチャーしたいんだけど、いつが次のテクニカルミーティング?」と聞くと
「タバコ吸いたいから外に出て話さない?」と言われ、ガビの浮気を知ることになる。
「ガビはセカンドワイフを作った。」
どっひゃーである。
「僕たちもPALCONでレクチャーをガビとしたいんだけどね。
 ガビは今ファミリープロブレムで仕事どころじゃないんだ」
おいおい・・・

話を聞くと、クリスマス前の45日間、ガビはパンパンガに泊まりこんで
農家さんたちに、集中トレーニングを供していた。
そこで出会ったのが、その女。
ジャパユキで相当な美人だという。
で、その女もガビも、どっぷりはまりこんでしまったよう。
それが奥様にばれ、電話がボスジムにまでかかってくるという。
かと言って、それは当人の問題で、ボスジムには何もできるわけがない。
後ろから「それパパー?パパとお話したーい」という子供たちの声が聞こえ
なおさら哀愁が漂う。
そのセカンドワイフとやらは、仕事時間にもかかわらず
どんどん電話がかかってくる。
奥様は奥様で電話をかけてくる。
だから、ガビは常に電話を隠れながらしている状態で仕事にならないの。
ただでさえ忙しいNDA職員。
もともと仕事のできる、ガビの分まで、
他の職員がカバーする状態が続き、みんなうんざり。
「これやって、って言ったら、うんうんって言うんだけど
 ほんとに仕事やんないんだよ」と、ボスジム。
ガビの悪口を言うボスジムの姿を見るようになるとは思わなかった。

いつも仕事終わりに、ボスジムとガビと、もう一人のNDAの職員、レニーとで
飲みに行ったり、ビリヤードをするのが習慣だったというのに
今はまったくそれもなくなった。
女のもとに通うのもあるし
「その女と縁を切れ。SIMを変えろ。電話を変えろ」
そううるさく言うレニー兄さんたちをだんだん避けるようになったという。
ガビは浮気相手と別れるつもりもなく、その女にクラッシュ状態。
かと言って、奥様とも別れるつもりもなく・・・
ちなみに奥様は別れたがっているようです。

まるまる大きなおなかが特徴だったガビ。
今はだいぶやせて、よらよらと歩く。
それを見たレニー兄さんは「トゥーマッチセックス」と笑う。
そしてそんな痩せたガビは、私を見て「またデブになった」と言う。
はっなんかむかついてきた。
背中にいっぱい傷を作ってきたりもしているそう。
いったい何をやってるの?

いや、わたしはさー、もう誰も止められないんだから何言っても無駄だと思うし
浮気するとか他人のことはどーでもいいのよ。
ただ、仕事に支障をきたすのは、大のおとなとして、どうかと思う。
そして、あんなに仲良かったボスジムが「話したくないんだよね」と言ってる姿を見たり
「トゥーマッチセックス」と冷笑するレニー兄さんを見たりするのが、とても悲しい。
女と別れるか、奥さんの希望通り、セパレートするなりして
落ち着いた環境をまた作ってほしい。
また、ボスジムやレニー兄さんと冗談言いながら仕事してる姿をまた見たい。

カトリック教徒のフィリピン人。
基本的に離婚を認めない、そんな風習が残るフィリピンでは
その分、浮気が(男性の中では)すごく多いように感じる。
遊びの範疇を超え、家庭はもうどうしようもないくらいに崩壊しきってるのに
別れられずぐだぐだしてることがよくある。
ちらっと聞いた話では、離婚するには、別居最低5年(だったかな?)、
その後かなりめんどくさい手続きと、かなりの金額のお金が必要になるんだそう。
「離婚できないなんて、ほんとにくだらない決まりだわ。
 だからフィリピンが嫌いなのよ」
やはり旦那に女ができ、別れた英語の先生はそう語る。

「若いから仕方ない。ただガビが間違ってるのは、家族は家族だ。
 若いうちは遊んでもいいけど、でも家族に最大の愛をささげなければならない。
 それをガビはわかっていない。」
ボスジムはそう言うけど。
やっぱわたし、家族を第一にしてても、若いからって当たり前のように浮気されても・・・
第一、ガビ、もうそんな若くないし。40やし。
最近ね、帰国間近で、妙にみんなから勧められたり、アピールされたりもしますが
「フィリピン人、セカンドワイフ作ったりするんだもん。ぜーったいやだ!」
と、軽くお断りしております。
「日本人だって作るじゃないか~!○○は日本にもフィリピンにも奥さんがいるぞ」
日本人男性がピーナにちょっかい出すからこんなこと言われるんだー!
「それにたくさんワイフがいる方が楽しいよ。
 カトリックは1人しかだめだけど、でもできることなら
 ジェリーは4人ワイフがほしいで~す
ずっと信頼してた大好きなジェリーにそんなこと言われ、ショックでかいわたし
「あおい、セカンドワイフが嫌なら、独身のフィリピン人と結婚すればいいだろ?」
独身と結婚しても、浮気するんだろーが
それが問題だっつってんだろーが

ってかガビ。
お願いだから仕事して。
なんでNDA職員を連れてくのに、ガビの浮気解決を待たなきゃだめなのさ。
わたしの巡回計画を、まさかこんな形で邪魔されるとは・・・
やっぱ待てない。
結局ボランティアだけでレクチャーかな・・・

今日、マニラにいる配属先のボスからメール。
「今マニラ~?月曜ミーティングあるんだけど、参加してから帰る~?」
あんたたちは休みかもしんないけど
うちらは普通に今日も働いてるっつーの。
マニラにいるわけないやん。
ガバメントってほんとにのんきだな~
「ミーティングのAgendaなに?」って聞いたら
「ビコールでいっぱい問題あってさー・・・その話」って。
なんじゃそりゃ。わたしの担当外の地域の話だぞ。
しかし何がいったいそんなに問題なのか気になるではないか。
それに巡回のことも話したいし、もう終わりが近いんで、今までの活動の話もしたい。
ということで、月曜、行ってきまーす。

何度でも何度でも -染色液改良編-

2010-04-01 01:27:09 | フィリピンでのお仕事★カラワン
何度でも何度でも何度でも立ち上がりよぶ~よ~♪

ドリカムの曲です。
最近帰国したしぶやんが、カラオケでよく歌っておりました。
協力隊テーマソングですな。
そう。
10000回だめで、へとへとになっても、10001回目には何か変わるかもしれません。

はい、詳しくお話しましょう。
染色液の改良をしたいんです。わたし。
なんでかっていうと、今使ってる染色液、
日本で・・・というか、おそらく世界中で最も一般的な染色液。
ところがです。
この染色液、観察しづらい。
なぜなら、背景が青。
そして白血球や上皮の核が濃い青・・・
絶妙に染まると、背景が薄い青に、そして核が濃い青になり観察しやすい。
でも、一歩間違えると、背景の青も濃く染まってきて、観察しづらいんですわ。
わたしはいいんですよ。わたしは。
でも、フィリピン人、嫌がる。
しんどいの大嫌い。
すぐに頭痛くなる。
顕微鏡、疲れちゃう。
だから検査きらーい。

そんなわけで、染色液を改良したい。
労働環境を整えるというのも、とても大切なことだということを、日本の職場で学んだ。
顕微鏡を使うのがしんどいのであれば、少しでも楽になるようにしようではないか。
もし、染色液の改良がうまくいくと、
背景が明るいピンクバイオレットに、核が濃い青に染まる。
コントラストがよりはっきりなるわけです。
日本に一時帰国した際、再度見学させてもらったクーラーステーションで
最近使うようになったという染色液で
その時、作り方を書いた紙をコピーさせてもらってきた。
ちなみに彼らは見づらいからという理由で、染色液を変えたわけではなく
以前の染色液では、サンプルがはがれやすかったため、改良を試みたとのことでした。
しかし、わたしがこの染色液で染めたサンプルを見た瞬間思ったことは
「見やす!」でした。
フィリピン人向きだな、と。

で、必要な試薬の購入にとりかかったわけです。
一部はDTRIの人からもらうことにも成功。

しかしですなぁ
フィリピンでは仕事がのんびり。
なかなか進まない。
忘れられてることだって結構ある。
だから何度も何度も言わなきゃならない。
日本だったらあきれちゃって、もうあんたには仕事頼まんわ、ってなりますが
フィリピンでそれを言っちゃぁおしまいです。
何度でも何度でも何度でも何度でも
ドリカムのあの歌が鳴り響くくらい
「あれどうなった?」と、しつこく聞くことが大切なのです。

先日も
「注文した薬品、どうなった?」と聞くと
「サプライアーに問い合わせたけど返事ない」とスタッフ。
「テキストじゃなくって、電話してくれない?」と私。
「ちゃんと電話したけど、向こうが連絡くれないのよ」とスタッフ。
「もう一回電話してくれない?わたし6月に帰るんだよね。仕事終わんないよ」と私。
この時点で、相手は若干むっとしてます。
でも仕方ないの。言わなきゃだめなことだから。
結局その10秒後に、注文した商品の値段と、4月初旬には納品できることがわかる。
連絡してこないサプライアーに、それをなんとも疑問に思わないスタッフ。
これがフィリピン。
しつこくしつこく。
日本でやったら嫌われそうだけど。

さーて、これでほんとに4月初旬に届くのかってところがまだまだ疑問。
せめて任国外行ってる間に届いてくれてることを希望します。
じゃないと、ほんとに仕事が終わんない!!


今日は、ホストファザーのお兄さん(うちの活動先スタッフでもあり)の子供の卒業式。
成績上位で表彰されたらしく、ごちそうがふるまわれた。
そして、隊員が支援している、フィリピンの奨学生も無事に卒業したとの連絡も。
こちらも成績優秀者で表彰されたって。
最近、なかなか卒業できない奨学生が多かったから、とても嬉しいニュースだった。
そして、久しぶりに、技術補完研修の時にお世話になった先生からもメールが。
先生からのメールは、異動を知らせるメールだったわけだけど、
なんでかな。
新天地を迎える人が多い4月だからかな。
いろいろ教えていただいた先生からのメールだったからだな。きっと。
新たな気持ちで、最後の3ヶ月、頑張らななって気が引き締まりました。

あと3ヶ月

2010-03-29 20:42:28 | フィリピンでのお仕事★カラワン
さぁ、フィリピンでの活動も残り3ヶ月。
2月半ばくらいに、残り任期中にやるべきことを決めた。

巡回継続
プラントにおいて、SCC/TBCの定着
検査マニュアルの改訂
染色液の改良

ま、できることはこのくらいだろ。
そう思ってた。

怒涛の3月が過ぎ、進捗状況はといいますと
完全に終わったことは「検査マニュアルの改訂」。
「SCCの定着」も、ま、ほぼほぼOK。
検査スタッフのローライは、新しい顕微鏡の使い方は飲みこんだようだし
机に顕微鏡を置いて、意欲を見せてくれるようにはなった。
もともと1人に技術移転をするのは間違ってると思ってるわたし。
その1人がいなくなったら、崩れてしまうような組織作りは間違ってると思う。
でも、ローライだけでなく、事務のベスもやり方はわかっているし、
万が一のことがあっても大丈夫だろう。
ま、うちの活動先の場合、誰かがやめてしまうという危険はあんまり感じないけど
病気とかで倒れる心配があるので・・・
(ローライ太りすぎです。ほんと心配
あとは、数をこなして経験を積んでほしいところ。

さ、残りの2つ。
「巡回継続」
最後はなるべくNDAとも一緒に巡回したいと思ってるのですが・・・
ここはフィリピン。
まさかの邪魔が入っております
最後まで一人でやるしかないのか・・・
しかも最近雨が多くて、一人でさえ巡回がままならない。
(バイクに乗れない。農家遠い)

そして「染色液の改良」。
試薬が届かな~い。
染色液が改良したことを想定したマニュアルもすでに作ったというのに。

この2つのプロブレムについては、また詳しく書くとして・・・
そんなとんとん拍子で進むわけもなく「やっぱりね」って感じだけど
それでもここにきて、活動が停滞すると、いらいらいらいらしちまいますな。
その言葉にいらっ。その態度にいらっ。
うざいなぁ・・・言いたいことがあるならはっきり言えっつぅのといらっ。
いかんいかん。


JOCV-PASA

2010-03-26 00:12:36 | フィリピンでのお仕事★カラワン
今年もJOCV-PASAがあり、隊員にも発表の場があった。
JOCV-PASAについては去年の記事参照


今回はレイテ島のバイバイ市にある、Visayas State Universityが会場。


ほとんど自由時間はなかったんだけど
強行突破で、空港からマッカーサーランディングパークに行き
マッカーサー像と一緒に写真。

アイス売りのおっちゃんがとってくれた❤かわりにアイス買ったったけど

すぐにバンに乗り換え、バイバイ市へ。
レイテは初めてだったけど、タクロバンからバイバイに向かうまでの道中
町はいったいどこに?ってくらい一つもなく・・・
今後、隊員がぞくぞく入ってくるらしいけど、
一体どこに隊員は住むのだろう?
ちなみにこのレイテの南端に住む隊員は
パソコンを持ってきていないらしい。
持ってきたところで、ネットなど使えないからだとか。
今時パソコンを持ってこない隊員はめずらしい。
レポート書いたり、プレゼン作ったり、DVD見たり、データためたり、
何かと使えると思うんだけど。

ただねー、レイテ。
すげぇいい人ばっか。
「バイバイ行きのバスに乗りたい」って言ったら
みんなが「まぁまぁここに座んなさいな」とイスを出してくれる。
バイバイ行きのバンの中でうつらうつらしてたわたし。
ふっと目が覚めるとアメちゃんがすっと横から差し出される。
またうつらうつらする。
目が覚める。
またすっとアメちゃんが・・・
えっ?ここ大阪!?
そんな錯覚を覚える。
バンの中でプレゼン資料を確認していたわたし。
「君は獣医かなにかなんだね」
もうすぐバイバイという時に、隣の人に言われる。
しっかりみてんねやーん!

今回の会場、バイバイ市はさすがにシティだけあって、一通りそろってて住みやすそうな町。
そしてビーチ。
大学内にビーチがあるので、夕暮れの海沿いは、カップルたちでいっぱい。

素敵な町でした。

肝心のJOCV-PASAの発表。
どちらかというとAnti-PASA派と噂の調整員も来てたんですが
「みんなよかったよ~」と好評価。
 
 

みんなようがんばりました!自分の写真はありませ~ん

わたしは前から練ってた夫婦搾乳コントを含めたプレゼンテーション、
やるまでは「うけるかなー。シーンってなったらどーしよ」と、すごく不安だったけど
まー、よー笑っていただきました。
「だーりーん」って後輩隊員が言うだけで
おじ様たちは「かーわいー」と、ため息。
とにかくJOCVが何かやってるってだけで、みんな嬉しいんですな。
特にランチ後で、みんなうつらうつらしてる時だったから
なおさら好評だったのです。
コントの後のプレゼンも好評で、わたしのプレゼン中
別のテーブルに座っていた人が、わざわざ別の隊員に
「Good presentation」と、感想を言いに来てくれたそう。


「わたしは英語もタガログ語も下手だけど
 フィリピンのことが、フィリピン人のことが大好きだから、ベストを尽くせた。
 あなたたちはフィリピンのことが愛してるでしょ?
 フィリピン人であることを誇りに思ってるでしょ?
 もちろんタガログ語やセブアノ語や、それぞれの言語も堪能で
 農家さんとの信頼性もすでに構築している。
 だから、わたしよりも簡単に活動できるよね?
 わたしは6月にこの国を去り、後任が入る予定もない。
 だからわたしの仕事を全てあなたたちに托します。
 私の愛した牛乳と牛と農家さんを宜しくお願いします」

最後の締めくくりで、そんなことを言ったら
会場の100人以上の人たちみんなが、わたしの一言一言に対して
「Yes」と声をそろえて叫んでくれた。
ほんとによろしく頼みますよー。
しかし、フィリピン人好みのプレゼンっつーのが最近わかるようになってきた。
ノリがいいので、やりやすい。
あとはねー、欧米人好みのプレゼンをできなきゃだめだとは思うんだけど。
なかなかトレーニングの場がありませんな。

大学内のビーチにて。

JOCV!!
フィリピン家畜系隊員ばんざ~い

日本人会盆踊り大会

2010-03-09 21:15:02 | フィリピンでのお仕事★カラワン


って、別に踊ってきたわけじゃないけど。
協力隊員で、出店してきました。

手前がわたしが出した商品

活動先で作った、ジャムやお茶、スリッパやポーチ。
孤児院の子供たちが作った、シュシュやアクセサリー。
そして、奨学金委員のTシャツ・ポロシャツ。
そして、活動を知ってもらうためのプレゼンを流したり、
それぞれチラシを置いてみたり。


隊員の出身校の生徒さんたちが、スタディツアーに来てました。

みんなでハッピ着たり、ゆかた着たり
出店しない隊員も一部手伝ってくれたりして
(そしてそんな人が一番がんばってくれてたかも)
みんなで何かをするってとっても楽しいものだと再認識できた。


うちの商品は、学生さんや、子どもに人気でした。
つまりママさんには不人気ってことで・・・カジュアルすぎるからかなぁ


ブレスレットは、意外に男の子にも人気だった

とても元気な小学生の女の子たちが来て、
「まけてー!」と言ってきた。
さすがフィリピンでたくましく育ってるだけある。
でも、だんだん「ただにして!」なんて言ってきたりして・・・
「これはね、ストリートチルドレンが作ってるんだよー」って言うと
「・・・?」
せっかくフィリピンにいるのに、日本人学校ではそういうことを教えていないんだろうか。
「フィリピンにはね、お家がない子たちもいるの。
 お父さん、お母さんがいなかったりしてね。
 そういう子たちが、これを作っているんだよー。
 だから、ただにはできないの。」
すると、子供たちの表情が変わる。
「その子たち、大丈夫なの?」
孤児院で活動している、隊員が写真を見せる。
「うん。この子たちが作ってるんやけど、楽しそうやろ~」
「うん。そうだね。よかったー」
今、わたしたちが言ったことをどれだけ覚えてるかわからないけど、
少しでも彼女たちに、そういう境遇の子供がフィリピンにいることを知るきっかけになってくれたら。
それだけでも、このお祭りに出店した意義があったと、そう思える。

そして、思ってたよりも、とっても元気で素直な日本人の子供たち(女子!)。

こんな子たちばっかりなら、日本の未来は明るいかもなー、なんて思ったり

ドミでサザンのDVDを見ながら、参加メンバーで打ち上げ。
何かを一緒にやったという達成感からなのか、それともサザン効果なのか
けっこうみんなお疲れなのに、一人が「カラオケしたい!」と言い始め
結局、スーパーハイテンションで、みんなで歌って踊ってまいりました・・・
いつもは歌わない人までね。
それほどみんなで楽しい時間を共有できたってことなのかな。

うれしいです たのしいです

2010-02-06 20:55:23 | フィリピンでのお仕事★カラワン
うれしいです、うれしいです。
ネットがつながってうれしーです。
では最近の状況をご報告。

まず、

顕微鏡が使えるようになりましたー
どんなに探してもMicrometerを持ってる機関が見つからなかった。
ネットでDiameterとかMagnification factorをキーワードに探しても見つからなかった。
ってか、ネットがつながらなかったので、そんなに時間かけて調べれなかったってのもあるけど・・・
で、ある日、写真ができるまでの間、時間つぶしに寄ったネット屋。
その日はなにかとついてなくって、入ったネット屋も、日本語が表示されないPCばかり。
英語サイトのみだから、なんとなくまた、検索してみたら・・・
ひっかかった。
KKMIが購入した古い顕微鏡のマニュアル!!
しっかりField of Viewも表記されてる!!
で、めでたく、Magnification factorを計算して、顕微鏡使用の運びとなったのであーる。
顕微鏡破壊事件から1年・・・
ん?1年?
意外と早く使えるようになったなー・・・
って思ったあなたとわたしはフィリピン人検定1級です。

それからそれからー
KKMIに派遣されてから、昨年末までのデータをまとめて
バルツくんに渡しました~
というのも
「日本のことを言われたって、ここはフィリピン。
 日本のスタンダードをここで言われたって意味がないんだよ。
 フィリピンのスタンダードを知らなくっちゃ」

そんなことをバルツくんに言われたのです。

「フィリピンにはスタンダードさえない。
 きっと雨季に体細胞があがり、乾季になると体細胞がさがるんだと思う。
 でもそれもただの予測。
 まずはどんな傾向があるのかを知るべきで
 体細胞の検査をするとかしないとかってのは、その後の話。
 まだフィリピンに体細胞の検査を取り入れるのは早すぎるんだよ
 スタンダードを決めなければ」

すごい正論です。
で、傾向をつかむために、この1年4ヶ月分のデータを整理して分析。

結果としては、気温が下がり、雨も少ない1月に、体細胞が一番低い。
そして3月4月と、夏まっさかりな頃から徐々に体細胞が高くなり始め、
8月からの台風シーズンでどーんと跳ね上がる。

でも、バルツくんの反応がなかった。
で、ちょっとがっかりしてたら、そうじゃなかった。
バルツくんは動いてくれてた。
ま、農家に「お前んところ、細菌が多いんだよー」って文句を言うっていう動きなんだけど。
でも、わたしが言うより、農家の反応がものすっごい良い。
なんせ、工場長ですから!なんせバルツくんですから!!
農家さんが「どうしたらいいんだよー」と、真剣に詰め寄ってくるようになったのです。
で、今、がんばって、巡回中なわけ。
搾乳を見学して、できそうなことを提案したり、一緒に良い方法を考えたり・・・

メモをしっかりとってくれたりしてくれる

「とりあえず1ヶ月、がんばって続けて、どんな結果が出るか見てみよ」って言ったら
「1ヶ月じゃなくって、ずっとがんばるんだろ」って農家さんの方に言われたり。
こんな農家さんには、本当に結果が良くなって欲しい。
思わずその場で手を合わせて祈ってしまうのです。
最近暑くって、巡回行ったあとは、疲労困憊。
でも、楽しい。
農家さんの住んでるところは、町から随分外れたところにあるから、
緑が豊富で落ちつくし。
そうそう、今日は、農家さんを待ってる間、

今年初の

路上ハロハロ~
フィリピン版かき氷。
その場で氷をシャカシャカ削って
バナナとかおいもとか、ウベとかゼリーとかプリンとか
いろいろと入ったものに、練乳かけて、ハロハロ(まぜまぜ)して食べる、夏の風物詩。
いよいよ夏本番なのです。
こういうのも巡回の一つの楽しみ・・・えへっ。
ま、ご褒美がないとやってられません。
10Pなり。

そしてそして
農家さんちに行くと、遊んでくれる

子供たち。
癒しです。
「あようぃー」ってじゃっかん間違えて呼ばれるけど。
でも「あさみ~(ずいぶん前のボランティア)」って呼ぶ、あんたの父ちゃんよりもましだ。

忙しいけど楽しい今日この頃。
どうか結果が伴いますように・・・
農家さんの努力が報われますように・・・

おもろくってなんぼ

2010-02-03 17:06:05 | フィリピンでのお仕事★カラワン
同期隊員の住むRoxasはCapital of seafoodって呼ばれてる。。
うちの近くのPagsanjanというところは、
滝にイカダで突っ込むアクティビティが有名で、Capital of tourism。
わたしの住むCalauanは、Capital of pineapple(たぶん・・・)。
じゃあ、わたしの産まれた愛媛はきっと、Capital of tangerineで、
わたしの大部分の人生を送った大阪は、Capital of comedyだ。

生粋の大阪人ではございませんので
普段から漫才チックな会話なんてできないけど、
それでも少しは大阪の血が流れてるのかな。
ばかする時は思いっきり。
だからSAMAKANAで、子供の前で寸劇するのなんて大好きだし、
ボランティア調整局でも、お偉い方の前で、思いっきりハメはずして
タガログ語のコントをやったった。
わたしにそういうイメージがないからか、最初はびっくりされるけど。
人生の中で、笑いは大切。

プレゼンやセミナーも同じかな。
かたくるしくって、手の甲をつねりながら、眠りと戦い、結局耐えきれずぐーぐーと寝た経験、数え切れず。
どうせだったら楽しくお勉強したい。
そんな根っからぐうたらなわたしは、自分が前に立つ時は、
なにか一笑いを提供したいと思うように。
以前はそんなことできなかったの。
でも、ここに来て、人前で話すのに慣れて、ようやくそれだけのことを考える余裕ができるようになったのね。
どこで笑ってもらえるかな、このあたりで笑わせて場を保とう
そんなことを意識して準備するようになったのは、つい最近。

あと任期も半年きって、最後に自分らしい活動をしたいと思うように。
わたしらしいってどんなだ?
そう考えた時、やっぱ皆を笑顔にさせる活動だと。
にっこりお上品なスマイルじゃなくって、嬉しくさせてあげるんじゃなくって
笑わせる
大爆笑
そんなやつ。

んなわけでコントやります。
搾乳コント。
正確に言うと、理想の搾乳夫婦コント。
実はネタ元は日本の獣医さん。
一部の獣医師の間で上演されてきたこのコントを
フィリピンEnglish or Tagalogバージョンにして、上演して回りたい。

しかし、このコント。
「夫婦」コントなのです。
相方・・・
相方・・・
相方・・・
一瞬、顔を半分男にして、劇団ひとりになろうかとも思ったんだけど。
彼しかいない。
同じ配属先に来た、新しいボランティア。
30代後半。農水省から現職参加。以前1年間、専門家としてフィリピンに滞在。
そんな輝かしいバックグラウンドをもつクドーさん。
こんな人に頼んでいいものか。
けっこう物静か。
コント・・・?
そんなイメージございませんが。
でも飲むと意外とようしゃべる。
それどころか話しやすい人。
いけるかも、いけるかも。

「クドーさん、搾乳コントの相方してくれませんか?」
わたしの出しぬけのお願いに
「なんですか?それは。」

でも、内容を話すと
「おもしろそうですね。手伝いますよ」

うぉっ!のってきた~!そうこなくっちゃ!!
やっぽーい!やるぞーい、コント!!

しかしただいま翻訳苦戦中・・・