JICAの図書館ポータルサイトで資料を検索していると
わたしが参加するプロジェクトの事前報告書・添付資料を見つけた。
今から4年以上前の酪農の現状、プロジェクトの発端がよくわかる。
フィリピンでは1989年から10年間に渡って、協力隊チーム派遣
「家畜人工授精強化プロジェクト(フェーズⅠ、フェーズⅡ)」を実施し
プロジェクト実施地域では群をぬいて成績が良かったので
酪農分野での支援が有効と判断されたらしい。
今回の酪農強化プロジェクトは来年終了するけど
この人工授精プロジェクトの例から考えると、
私が行くころは、どうやらフェーズⅡに突入する模様。
乳用牛は7700頭、酪農家は4700人。
1997年時には5738頭だったようなので、5年ちょいで2000頭増えたのかぁ。
60%は5~6頭を飼育し、約90%が手搾り・・
最近のレポートには手搾りについては書いていなかったので
ミルカーの共同購入にまで至ったのかもしれない。
この時点での自給率は0.6%。
これよりもう少しあとの帯広畜産大の学生さんのレポート(短期派遣)には
自給率2%と書いてあったので、多少結果は伸びているのかな?
でも、2%・・まだまだ先は長そうです。
スタバ等外資系コーヒー店の進出により
都市部での需要は急速に伸びているし
牛乳給食プロジェクトも開始されている。
輸入ミルクよりも3割ほど安いし、
何よりフレッシュミルクだからおいしいはずだし
相当なビジネスチャンスではあるんだけどなぁ。
南ルソンとセブだけで生産量の57%を占める。
あとはミンダナオ島が主な生産地だけど、ここは派遣禁止地域みたいなので
南ルソンとセブをプロジェクトの対象としているみたい。
国家酪農局(NDA)は酪農家に対して資本援助もしているようで
機材・乳用牛導入のローンプログラムの実施、乳用牛の配布もしてるらしい。
実質一切の金銭を支払うことなしに酪農を始めれるシステムも構築済み。
NDAのローンプログラムは7~8年の長期にわたる返済が可能で
返済額は利子を含めても300ペソ/ヶ月(2001年酪農家平均日収は250ペソ以上)。
そしてNDA所属のPDA(酪農知識をもった職員)から
技術指導を受けれることになっているが
このPDAの人員不足が深刻で、セブにはほとんどいないのが現実。
このプロジェクトは協力範囲、活動場所をできる限り選定し
プロジェクトにかかる経費を削減し、小さなアプローチで
大きなアウトプットを狙うかたちとしている。
協力内容はごく限られたことなので
常に隊員各自が自分の活動がいかに生産量増加に結びついていっているのか
という指標をしっかりともつことが重要とのことであった。
わたしの配属先のDTRIはプロジェクトの中隔となっており、
ここにシニアボランティアも配置。
このシニアボランティアのHさん。
平成10年度の調査にも協力隊員としても名前が挙がっている。
まじびびる。
わたしが担当する牛乳品質管理関連の活動に求められていることは
乳質改善を目的とした衛生管理、搾乳の指導と同時に各地での
乳牛飼育の実態の調査を行い、DTRIに報告。
DTRIと一緒に本分野のPDO訓練指導を行い
乳房炎対策事業の企画・実施を支援。
楽な姿勢での手搾りができる方法の紹介。
バケットミルカーを使用した共同搾乳所設置を図り
どれくらい生産性が変わるかを農家が自分たちの牛を使い
長期的にモニターさせ、バケットミルカーの共同購入・利用を促す、などなど。
コンプレッサー付き移動式バケットミルカー10台は日本側から投資されているっぽい。
フェーズⅡは、プロジェクト対象外の地域にも
協力隊のサポートを広げる可能性がありそう。
南ルソンの第4地域は隣の第5地域(どこ??)へ、
セブからイロイロへと広がると考えられる。
地理的にも近いし、地方自治体からの要望も高いらしい。
フェーズⅡに突入すると、活動先が変わって
DTRIじゃなくなる可能性もあるかもね。
心しておこーっと。
わたしが参加するプロジェクトの事前報告書・添付資料を見つけた。
今から4年以上前の酪農の現状、プロジェクトの発端がよくわかる。
フィリピンでは1989年から10年間に渡って、協力隊チーム派遣
「家畜人工授精強化プロジェクト(フェーズⅠ、フェーズⅡ)」を実施し
プロジェクト実施地域では群をぬいて成績が良かったので
酪農分野での支援が有効と判断されたらしい。
今回の酪農強化プロジェクトは来年終了するけど
この人工授精プロジェクトの例から考えると、
私が行くころは、どうやらフェーズⅡに突入する模様。
乳用牛は7700頭、酪農家は4700人。
1997年時には5738頭だったようなので、5年ちょいで2000頭増えたのかぁ。
60%は5~6頭を飼育し、約90%が手搾り・・
最近のレポートには手搾りについては書いていなかったので
ミルカーの共同購入にまで至ったのかもしれない。
この時点での自給率は0.6%。
これよりもう少しあとの帯広畜産大の学生さんのレポート(短期派遣)には
自給率2%と書いてあったので、多少結果は伸びているのかな?
でも、2%・・まだまだ先は長そうです。
スタバ等外資系コーヒー店の進出により
都市部での需要は急速に伸びているし
牛乳給食プロジェクトも開始されている。
輸入ミルクよりも3割ほど安いし、
何よりフレッシュミルクだからおいしいはずだし
相当なビジネスチャンスではあるんだけどなぁ。
南ルソンとセブだけで生産量の57%を占める。
あとはミンダナオ島が主な生産地だけど、ここは派遣禁止地域みたいなので
南ルソンとセブをプロジェクトの対象としているみたい。
国家酪農局(NDA)は酪農家に対して資本援助もしているようで
機材・乳用牛導入のローンプログラムの実施、乳用牛の配布もしてるらしい。
実質一切の金銭を支払うことなしに酪農を始めれるシステムも構築済み。
NDAのローンプログラムは7~8年の長期にわたる返済が可能で
返済額は利子を含めても300ペソ/ヶ月(2001年酪農家平均日収は250ペソ以上)。
そしてNDA所属のPDA(酪農知識をもった職員)から
技術指導を受けれることになっているが
このPDAの人員不足が深刻で、セブにはほとんどいないのが現実。
このプロジェクトは協力範囲、活動場所をできる限り選定し
プロジェクトにかかる経費を削減し、小さなアプローチで
大きなアウトプットを狙うかたちとしている。
協力内容はごく限られたことなので
常に隊員各自が自分の活動がいかに生産量増加に結びついていっているのか
という指標をしっかりともつことが重要とのことであった。
わたしの配属先のDTRIはプロジェクトの中隔となっており、
ここにシニアボランティアも配置。
このシニアボランティアのHさん。
平成10年度の調査にも協力隊員としても名前が挙がっている。
まじびびる。
わたしが担当する牛乳品質管理関連の活動に求められていることは
乳質改善を目的とした衛生管理、搾乳の指導と同時に各地での
乳牛飼育の実態の調査を行い、DTRIに報告。
DTRIと一緒に本分野のPDO訓練指導を行い
乳房炎対策事業の企画・実施を支援。
楽な姿勢での手搾りができる方法の紹介。
バケットミルカーを使用した共同搾乳所設置を図り
どれくらい生産性が変わるかを農家が自分たちの牛を使い
長期的にモニターさせ、バケットミルカーの共同購入・利用を促す、などなど。
コンプレッサー付き移動式バケットミルカー10台は日本側から投資されているっぽい。
フェーズⅡは、プロジェクト対象外の地域にも
協力隊のサポートを広げる可能性がありそう。
南ルソンの第4地域は隣の第5地域(どこ??)へ、
セブからイロイロへと広がると考えられる。
地理的にも近いし、地方自治体からの要望も高いらしい。
フェーズⅡに突入すると、活動先が変わって
DTRIじゃなくなる可能性もあるかもね。
心しておこーっと。