終わりなき旅~青年海外協力隊への道~

☆青年海外協力隊への挑戦日記☆
平成20年度1次隊でフィリピンに派遣されてます
職種は獣医・衛生です

一時帰国

2009-05-28 00:16:54 | 一時帰国
2年の間に、こんなことも起こるんじゃないかと思ってた。
祖母が亡くなった。

帰国に向けて、朝からバタバタだった。
ポータルサイトで一時帰国の申請をして(一時帰国するのに、ネットでJICAに申請しなければならない)
飛行機のチケットを買って(ちなみに二親等は私費帰国です)。
こんな時にかぎって、ネットがうまいことつながらずイライラ。
結局昼ごろまでかかってしまった。

ビザの延長を申請しているとのことで、わたしのパスポートが事務所になく
帰国できないかもとのことだったけど
幸い、今日のお昼ころには取り戻せるとのことで、スタッフの人が取りに行ってくれた。
取り計らってくれたJICA職員さんにも感謝。

朝からほんとに忙しくて、ほとんど飲まず食わずだったけど
ようやく一息つけました。
でも、フィリピンだから、こんなに早く、しかも安く、日本に帰れるし
陸路でマニラに行ける距離に住んでるからこそ、
突然の連絡にもかかわらず、こんなに早く対応ができた。
この任地でよかったと、思った瞬間。

しかし、日本、ただいまインフルエンザ天国なのね。
「マスク持ってってください」
「体調が悪くなったら本部に連絡してください」
「もし、インフルエンザ持って帰ってきたら、空港から直、病院に収容ですからね!(収容って・・・)」
今日、フィリピンから日本に入国した子供2人が、インフルエンザ持ちだったとのニュースもあって
JICAの健康管理員さんも、調整員さんも過敏です。

ま、そんな日本も1年ぶり。
10日ばかり帰ってきます。

Flores de Mayo

2009-05-25 20:22:01 | フィリピンライフ
Flores de Mayo
花の五月

雨季が始まり、花が咲き乱れるこの季節、Flores de Mayoが各バランガイで行われる。
カトリックのお祭りなそうな。
大雨が昼過ぎから降り始め、開催が危ぶまれたものの、15時頃に無事止んで、
うちのバランガイでも昨日行われた。

ほんとは教会に行って最初から見る予定だったけど
雨のため、うちの前でパレードを待つ。
今回参加してるのは、選ばれしものらしい。
教会から選ばれた独身の美人さんたち。

うちのホストマザーの姪っ子・ボクナイも選ばれてました。
朝から興奮しちゃって、髪の毛にハイライトいれちゃったりして・・・
あんたは黒髪が似合うよ
でもね

やっぱり誰もが認める美人さん
毎年参加する人は変わるけど、ボクナイは何度も選ばれてるんだそう。
さすがです。

この子も美人さん。

カメラ向けたらモデル顔負けのポーズをとってくれます。
こいつも何度も選ばれてるんだろうな。
堂に入ってる。

家の前から教会まで、わたしたちもパレードに加わった。
ロウソクを持って、教会まで歩く。

歌を歌いながら。




教会のマリア様も一緒に


教会についたら

選ばれし美人さんたちは、マリアさまにバラを捧げる。

しかしみんなすごいドレス。
誰が買うのかって、もちろん彼女らの両親。
せっかく選ばれても、ドレス買えなかったら参加できない。
そう、美人かつある程度金を持ってなあかんのだ。

きれいなドレスに身を包む女の子たちをうらやましそうに見ている子がいた。
そのうちの一人が、同じくホストマザーの姪っ子のマリス。
彼女のうちは決してお金を持ってる家ではない。
マリスは去年18歳になった。
女の子が18歳になった時、フィリピンでは盛大にお祝いする。
日本の成人式みたいなもんなんだろうか。
豚を1頭おとし、ドレスを作り、ダンスを踊り、それはそれは盛大なパーティが開かれる。
しかしマリスの誕生日は、パンシットとカルデレータだけ。
身内だけでひっそりと行われた。
他の従姉妹たちが、きれいなドレスを着てるのをみて、
18歳の女の子がうらやましいと思わないはずがない。
でも彼女は何一つ文句を言わず
「大学に行って勉強する方が大切だから」と言って笑っていた。
18歳のわたしに、そんなことが言えただろうか。

きれいなドレスを着れる子なんて、この国ではほんとは一握りなんだ。
マリスのように大学に行かせてもらえる子は、まだ恵まれているほうなんだ。

華やかなドレスに身を包む少女よりも、
その後ろに立つマリスに目がいってしまった
そんな花の5月。

おまえごときにジャマさせねぇブー

2009-05-24 17:40:36 | フィリピンライフ
大学の研究室の同級生は私含めて3人。
はらっち、さきちゃん、そしてわたし。
わたしが所属していた病理の研究室は
教授は厳しいわ、研究室の仕事は忙しいわで
朝の授業から晩の研究室仕事まで、
ほーーんとにこの3人でずっと一緒だった。
学校に泊まり込むことも度々あった。
当然、泣いたりかっこ悪いところも、お互い見せ、見られてきた。
研究室の仕事はおもしろかったけど
毎日やることはたんまりあって、しんどい時もそりゃぁあった。
でも、このころが一番、わたし、笑ってた。
いつもバカ笑いしてて、「病理はうるさい」と評判だった。
でも、「笑いは大切!」って3人で呪文のように唱えて
辛い時も乗り越えてきた。
疲れた時は、息抜きに中庭でバトミントンしたり、
屋上で寝っころびながら、星をみたり、悩みを相談したり。
大学6年間のうち、研究室に所属してた3年間、みっちーり密な時間をともに過ごしてきた私たち。
そんなわけで、当然今でもとーーーっても仲良し。

そーんな、大切な仲間が!
フィリピンにやってくるー
かもしれない・・・
日程まできっちり決めてくれちゃってて
9/20-26!遅めの夏休みかな??
なのに、なぜ「かもしれない」かというと・・・

豚インフルーぶー

二人とも当然獣医さんでね。
しかも保健所とか家畜保健所勤めのお二人。
人畜共通感染症なんて大発生しちゃった日にゃぁ
そりゃ、めちゃくちゃ忙しいわけで。
旅行禁止令でちゃったりもしたりするわけで・・・

でも
絶対ブタごときにじゃまさせねぇ
ぜったい二人にはフィリピンを堪能してもらうのだ!!

ちなみにフィリピンでもとうとう感染者が見つかりました。
すげぇ意外。
フィリピンでは、感染者いても、見つけることはできなかろうと思ってた。
今のところ1人だけど・・・
絶対もっといると思うよ、この国には。

活動支援費

2009-05-23 20:01:05 | フィリピンでのお仕事★カラワン
「活動支援費」を使おうかと迷ってます。
ってか、実はもうすでに「活動支援費」、使ったことあります。
先週行ってきたJOCV-PASAやDairy Congressで
「活動支援費」の「現地業務費」ってやつを使ってるんだけど・・・
つまり、この「現地業務費」を申請して
参加費や交通費をJICAに出してもらったのです。
しかし、今回使おうか迷ってるのは
「活動支援費」の「携行機材費」ってやつの方です。

携行機材費とは・・・
現地での技術協力の効果を発現するために必要不可欠でありながら、
配属先機関等から提供されない機材について、
購入費用をJICAが負担するものです。
ボランティアの申請に基づき、
JICA が必要性と妥当性を検証した上で予算の範囲内で承認します。

となっている。

これで顕微鏡を買おうかと。

わたしが壊してしまった顕微鏡。
「なんとかするから」と配属先は言ってくれたものの
一向になおる気配がなく。
そんなこんなで、「自動体細胞測定機」を買うなんて話も出てきたから
なんなら顕微鏡も必要ないか、と思ってた。
そしたら体細胞測定機の話がいつのまにか立ち消えになってた。

たぶんね、たぶんなんだけど
どうやらEKOMILKっていう、乳成分を測定する機械で
SCCが予測できるっていう噂を聞きつけてきたからだと思う。
「Conductivityでわかるんだよ!」って言ってきたとき、
なんじゃそりゃ?信用できねぇって思ってた。
辞書で調べたら「伝導性」のことだった。
なーんだ。
うん、確かに。
これはほんとです。

でもねー

うちのEKOMILKでConductivityは測定できません。
機能がついてない。
LIPAという町にある大きな乳業メーカーでは
Conductivityを測定できるEKOMILKがあるそう。
組合にあるEKOMILKでも測定できるはず。
でも使われてない。
なぜならちゃんとキャリブレーションしなきゃいけんのです。
特殊な溶液を買わなあかんのです。
そこまでして測定はしない。
そしてあくまでも予測にしかすぎない。

ということで、やっぱり顕微鏡で地道に測定するのが良いのでしょう。
日本でも自動測定機がないところはそうやってるんだし。
ここに後任を置かないとなると、いちいちDTRIに行ってまで検査する人はいない。
ということで、やっぱりKKMIに顕微鏡が必要になってくる。

先日、後任についての話を担当調整員さんと話してたところ
たまたま顕微鏡の話にもなり
担当調整員さんが活動支援費の使用を提言してきた。
調整員さんからの経験からいって
「申請は間違いなく通る例」
だとのこと。

とはいえ、調整員さんとわたしの共通の悩みは

「依存性」

そう、5年間の酪農強化プロジェクトにより、
JICAからさんざん機材は供与されてきてるのだ。
5年間、甘い汁を吸いまくって
「JICAってすんごぉーい」って思ってたに違いない。
でも、プロジェクトは終わった。
そして機材の供与もなくなった。
「あーあ、終わっちゃった。もう買ってくんないかなぁ。買ってくんないよねー。
 でも買ってほしいなぁん
って思ってるはず。
ボランティアを手放したくないのは、そんな気持ちもあるからかもしれない。
ってか絶対ある。
しかし最近やっと、ボランティアは機材を手に入れるための手段にはならないらしい、今後はならないかもしれない
と気付き始めたみたいだけど、そんなところにわたしが
「顕微鏡買ってあげるよーん」
なんて言ったら
「なんだ!まだいけるんじゃん!!隊員って使えるぅーん
ってなってしまう恐れがあるのだ。
それをわたしも調整員さんも気にしているのです。

わたしはそんな理由から「物をあげる」って行為はしたくなかった。
今までもJICAが使わなくなったパソコンの供与の話とかもあったけど
変な期待をされるのが嫌で
物を持ってくる人と思われるのが嫌で
そんな話があっても手をあげてこなかった。

でも、今回の顕微鏡は・・・
わたしの活動を継続してもらうに、絶対必須なもの。
そして、わたしがそれを壊してしまったというのもねー。
痛いよねー。

活動支援費で機材を買うには時間がかかる。
5ヶ月は見といたほうがいい、と言われた。
となると、もう今すぐ申請を出したほうがいいのだ。

調整員さんと相談して
NDAに話を出すのは慎重にしよう、ということに。
とはいえ、のんびりしてもいられない。
ほんとにNDAが購入できないようであれば
活動支援費で、わたし、顕微鏡買っちゃいます。

後任を呼ぶべきか否か

2009-05-22 19:36:21 | フィリピンでのお仕事★カラワン
後任、呼ぶことになりそうなのです。
わたしの気持ちとは裏腹に。

JICAからアンケートが来ました。
後任についてのアンケートが。
後任の必要性の有無、そしてその理由を書けと。
わたしの意見と配属先の意見の両方。
そして、わたしも配属先の意見も答えは一緒だった。
後任は必要ですか?の問いに対して、

NO

そう、一緒だったの。
後任は呼ばない、と。
でも理由は違う。
だいぶ違う。

わたしの意見はこちら。
:::
配属先職員は全員40代以上で、もとより経験・知識が豊富である。
さらに5年間の酪農強化プロジェクトにより、JOCVレベルでの技術移転は十分で、
これ以上の技術移転は不必要であると思われる。
配属先は人員不足で、フィールドに目が行き届いていないのは事実であり、
農家に対して技術指導できる人員の必要性は感じるが、
それはあくまでもマンパワーとして必要なのであって、
ボランティアである必要性は全くない。
必要な人件をフィリピン国内で採用し、配属先職員が教育すれば良いだけの話である。
そして、その人件がこの国には余り余るほどあり、
その人間を教育する力がこのNDAには十分あると思われる。
特に若手を採用しなければ、十年後には主要メンバーの退職により、NDAの存続さえも危うい。
ボランティアに頼るのはそろそろやめて、
自国の人間、特に若手の育成に力を入れてほしい。
今後はマンパワーの補充を含め、NDA職員・KKMI職員・組合農家のみで問題を解決できる環境づくりを目指してほしい。
:::
このまま、JICAに提出しました。

で、この意見をもって、配属先に尋ねてみた。
「後任いる?」と。
そしたら、「欲しい」と。
わたしの意見を伝えると、困り顔。
すぐには返答できなくって、オフィスに帰って、他のスタッフとも話し合うことに。

そして、後日、メールにて送られてきた答えは
「乳質の問題は、工場ではなく現場(農家)サイドにある。
 (これ、わたしずっと言ってきたことね・・・けっ
従って、工場レベルでのボランティアは必要ないが
組合レベルで現場指導をする後任のボランティアを呼びたい」
というものだった。

そっこう問い詰めてやったのさ。
「おい、組合レベルってどこの組合だよ」って。
「あー・・・Maybe PALCON」

Maybeって・・・
しかもPALCONには9月に新しいボランティアが来るって決まってる。

「はぁ?PALCON?もう次のボランティア来るでしょ?2人もいるの?」と問い詰めると

「SALBAを考えてたんだけど、あそこはボランティアを受け入れられるかわかんないし・・・」

じゃ、ボランティア置くとこないやん
こうやって、後先考えずに簡単に要請して、困るのはボランティアなんだから。
わたし自体、そうやって呼ばれて、結局2度も要請内容が変わって、困惑した。

結局、わたしの問い詰めに逃れなくなったのか
それともめんどくさくなったのか
「そうだねー、後任を呼ぶかどうかの判断はもうちょっと後にしよう」
と言ってきた。
というわけで、配属先の答えは
「後任は呼ばない(今のところ)」
になったのだ。

わたしは、このやりとりも含め、その通りアンケートに書いて、JICAに提出してやったのだ。

ところがさ、JICAはJICAで、ボランティアをとりたいわけなんだよねー。
「NDAは他の政府組織に比べたらお金がなくって、新しい職員はやとえないと思う」
「獣医師とか家畜飼育とかは、ボランティアがなかなかとれない。早めに要請出さないと」
ほら、日本、不景気だからさ、協力隊の枠を増やしたんだよね。
要請あげてもあげても
「まだまだたりない。もっと要請あげろ」と本部から言われてるって噂を聞いた。

でも、必要でない要請をあげることはないと思う。
わたしがやってる検査は、牛乳工場のスタッフに指導してから帰る。
フィードバックも牛乳工場スタッフがすればいい。
データの読み方は農家さんにも教えて帰る。
問題あり、と思った農家にはNDAが指導する。

これでいいやん。
ボランティア必要ない。

「わたしの活動はNDAとKKMI(牛乳工場)でできると思います」
そう言ったものの
「乳質に関する活動は、5年前に始まったところで、ようやく軌道にのりかかってる。
 NDAでもできると思うけど、ボランティアがいたほうがよりスムーズなのでは」
とかなんとか言われ
「あとはボランティアを置く場所が問題なのよね。ロペスさん(うちのボス)に電話していかしら」
と、言われたのであーる。

ボランティアを呼びたいJICAに、ボランティアを「ほんとは」呼びたい配属先。
この2人がタッグを組んだら、呼ぶ方向になるに決まってんじゃん。
先輩隊員もさ、「いらない」って言ったのに、
いつのまにか要請がホームページに出てた、って言ってた。
勝手に決められちゃうもんなの?こういうのって。
なーんか、納得できない。

バルツくん

2009-05-21 22:27:58 | フィリピンでのお仕事★カラワン
この人、バルタサール・モンティエール。

通称バルツくん。
フィリピンで有名な芸能人。
ではありません。
うちの牛乳工場のマネージャー。
そしてわたしのカウンターパートの1人。

左が以前のホストファザー。まんなかの人がバルツくん。

ちなみにバルツくんってどんな人かというと
みんなからは恐れられている。
うるさいから。
だから、バルツくんがいない時、みんな大喜び。
「Dairy Congressの時は良かった・・・」と
みんな遠くをみつめながら振り返る。
バルツくん、3日いなかったからね。

でもバルツくんは、わたしからしたら、つっこみどころ満載な人である。
変なものに夢中になったりする。
ついこの前は、どっかの工場で見たハンドドライヤーが欲しいと言い始め
先日のDairy Congressでは牛乳中の残留抗生物質を測定する機械に夢中だった。
そんなもの、うちにはまだ必要ないです。
現実をみてください、バルツくん。

そう、バルツくんは新しもの好きなのかも。
ってか、バルツくんは目立ちがりやなのである。
だから、テレビ出演の依頼なんか来たら、
「明日から有名人~」とご機嫌である。

そんなバルツくんが、とうとうABN-CBSという
フィリピンの一大テレビ局の番組に生出演してしまった。
「UMAGANG GANDA」っつー番組(コーナー?)に。
フィリピンはまだまだフレッシュミルクがめずらしくって
国内生産は消費量の1%。
残りの99%は輸入に頼っている状態。
だから協力隊が入ってきてるわけ。
そう、まだまだめずらしいので、注目度が高いのです。
そんなわけで、今までも何度かテレビに出たことはあった。
でも、スタジオ生出演は初めてなのであーる。

いやぁ、いつにも増して輝いてるぞ。

水を得た魚のように、話している。

一緒に出てた、わたしが以前、ホームステイさせてもらってた
農家さん夫婦はというと
こちらは緊張しちゃってるのか、お静かなもので。

パパさん!どうしちゃったのですか!?
いつもの空気読めない感満載の、ジョークの応酬をお願いします!!

こりゃだめだわ、とママさんがインタビューに答える。

こういうとき、女性の方が強いもんだ。

いやぁ、しかしバルツくん、すごいわ。
自分の持てる力以上のものを発揮している。
しゃべる

しゃべる。
ふ~、俺やりきったぜ!
テレビ局からのお礼の品を持って
ご満悦になって工場に戻ってきたんだとさ。
「あ~、今日は疲れちゃったよー
 もう仕事、終わりにしよーぜー」
半分スター気分なバルツくんの一言で
昨日は4時に帰宅です。
みんな、よかったね。

余談

2009-05-20 19:05:46 | フィリピンでのお仕事★カラワン
JOCV-PASAのついでに、フィリピンカラバオセンターや、近くの施設を見学させてもらった。
水牛の精液採取を見学したり

オス相手にがんばっちゃう悲しいさが

アルビノ水牛もいた。

やっぱ水牛は黒に限るね・・・

近くの大学も見学。
山羊の育種改良がんばってた


このご時世なのに、豚農場も見学。
">
豚インフルもってないでしょーねー

そんなこと知らんこっちゃないブー

この頃には案内してくれる人のサービス精神にも火がついて
別に見たくもないウズラ場にまで連れてかれた・・・

水牛の搾乳も見せてもらった。

立派な施設でしたが、搾乳手順については・・・
KOICA(韓国版ボランティア)の乳房炎対策プロジェクトが入ってたようだけど
一体何をしてたんだろう。
誰に聞いても「知らない」って。

そんでさ、JOCV-PASA初日の夜には夕食会があって
そこになんと

バンドとセクシーダンサーのお姉ちゃんが来た・・・

ちなみにDairy Congressのディナーには

おかまちゃんが来た・・・

わたしが勝手にママと呼んでたこの人のショーは壮絶だった。

妊婦姿になって、きゅうりにナスにへちまなど
アレに見立てた野菜を次々に取り出す

最後に写真をとってもらった

みんなかわいいね

あっ、そうそう。
Dairy Congressのあった、CWCコンベンションセンターの正体はこれ。

Camarines Watersports Complexコンベンションセンター
ほんとはここ、ウォータースポーツの施設なのです。
わたしもセミナー終わりに1時間だけやってみた。
ウェイクボードの初心者版(正坐して滑る)やってみたけど
超おもしろいよ、これ。
1時間215P(500円ちょい)。
昼だったらもっと安い。
半日料金、1日料金ももちろんあります。
またやりたいので誰か行きましょー。
周囲にはロッジもたくさんあるので、泊まり込みでぜひ。

Dairy Congress

2009-05-19 02:04:48 | フィリピンでのお仕事★カラワン
この2週間、隊員総会、JOCV-PASA、Dairy Congressと行ってきた。
この中で一番がっかりだったのがDairy Congress。

酪農関係者の会なんだけど。

人もさ、すげー集まってるんだけど。

Dairy Congressの最も間違えたところは
会場内での飲食を許しているところ。
ミリエンダが配布され始めると、みんなそわそわ。
そして、がつがつ。
誰も話なんて聞いてない。
昼食の準備がされ始めると、みんなそわそわ。
そしてセミナーそっちのけで、列をなし始める。
せっかくいい話をしてて
「おい、おまえら、この話よく聞いとけー」って思うようなやつでも
みんな食べ物に夢中。
フィリピン人に食べ物を見せないでください。
フィリピン人に食べ物を与えないでください。

そしてやたら政治家が来る。

まんなかの黒い服来たこの政治家は、女性陣のハートをわしづかみ

超大物が来た時には、プレゼンを中断させやがった。
それも2度も。
プレゼンターの欧米人、すげぇ気ぃ悪そう。
やっと続きをさせてもらえると思ったら
ミリエンダ配布され始めて、誰も聞いてない・・・
フィリピン人、失礼すぎ。

いや、Dairy Congressもセミナーの内容自体は良かったんだけど
「Milk Quality」のセミナーが期待してたものと違ったり
薬品の調査をしたかったのに、思ったほど薬品会社のブースが来てなかったりして
得るものがあまりにも少なかった。
なにより、総会・JOCV-PASAと違い、
自分が受け身であるしかできなかったのが
物足りなさを生みだしてるのかもしれない。
ここに来てるのは酪農関係者ばかりだから、話はわかりあえる人ばかりなはず。
こういう場で発表する機会を得られたらなー、なんて思う(←ずうずうしっ!)

そんな中でもJOCV-PASAにも来てたお兄ちゃんと、
ゆっくり乳房炎の治療法について情報交換をすることができたのが唯一良かったこと。
この人、JOCV-PASA終わってすぐに
「乳房炎にいい抗生物質を知らないか」
というテキストをくれた、勉強熱心な人。
やっぱりフィリピンでは乳房炎軟膏はなく、
乾乳期治療というものも行われていない、というか
知識がなさそうだった。
がっかり。
とはいえ、こういう風に勉強熱心な人がいるところは、今後期待できるんだよねー。
メールでしっかり資料を送ってあげよ。
ちなみにお兄ちゃんはドゥマゲッティの人。
そういえば、セミナーで「いいこと言ってる!この人と仕事したい!」って思った人も
セブのNDAの人だった。
ビサヤ、やっぱり熱い!
ビサヤへの憧れがますます強くなる今日この頃。

JOCV-PASA

2009-05-17 22:08:09 | フィリピンでのお仕事★カラワン
総会が終わったその足で、マニラから北上。
Nueva Ecijaにあるフィリピンカラバオセンター(PCC)へ。
カラバオっていうのはこの子です。

水牛。
そう、ここは水牛の研究施設なのです。
ここの予算は、わたしの配属先の国家酪農局の6倍
いや、うちだって「国家」がついてるくらいだから結構なものなんですよ。
その6倍て・・・
だから建物もすごい。
じゃーん

びゅーてぃほー

研究施設ももう素晴らしいもので。

日本と変わらないレベル。
そしてスタッフも素晴らしい。
出会う人、出会う人、日本語話せる。
「北大でドクター取りました~」って人がごろごろ。

さて、ここで何をしてきたかというと
JOCV-PASAに参加してきたのです。

JOCVと畜産関係者とで毎年行われる学会のようなもの。
JOCVのカウンターパートだったりするから、
こちらも日本語喋れる人が多かったりするのよねー。
すれ違いざまに
「ワタシハフィリピンカラキマシタ」と言われたり・・・
はい、知ってます・・・

さて、ここでセミナーをやったんだけどね、
やったんですけどね・・・
去年は150人くらい来たよ、なんて言われてたけど
実際信じてなかったわけ。
ほんとに150人来るんかいな、なんて思ってたわけ。
でも、ほんとに集まってきた。

JOCVの派遣が禁止されているミンダナオからもぞくぞく
なんなら一番多いくらい。
しかもさ、結構な顔ぶれなわけですよ。
おえら方が来てんじゃん、みたいな。
そんなこと知ってたら、もうちょっとプレゼン内容変えたのに、みたいな。
基本的なことから説明スタートさせちゃってますけどー(どうしよー)みたいな。
ボランティア調整局のトップまで来てるし。

畜産関係者だから、牛の人もいれば、豚の人もいれば、山羊のお人もいる。
わたしがやったセミナーは乳牛に限った病気のこと。
興味を持ってくれた人はそんなにいなかったかもしれない。
でも、たった数人だったけど、わたしの活動にすごく食いついてくれた。
セミナーで使った資料をくれ、と言う人はたくさんいたし
あとで質問することがあるかもしれないから、といって携帯番号やメールアドレスをくれた人もいた。
そしてほんとに質問してきてくれた。

なかでもPCCの女性研究者は、わたしの発表が終わってすぐに
「あなたにもう少しここにいてほしい」と言いにきてくれた。
彼女も例にもれず、日本でドクターをとったうちの1人。
そんな彼女にわたしが教えることがあるんだろうか、って感じでしょ?
ただ、彼女は体細胞のカウントだけは経験がなくて自信がない、と言ってきた。
特に水牛のミルクは脂肪分が8%を超える(普通の乳牛は4%弱)ため
標本の観察が難しいんだとか。
もしかしたら標本作製自体難しいのかも。
だから、わたしに1週間ほどPCCに滞在して、
体細胞カウントのデモンストレーションをしてほしい、とお願いして来てくれた。
ただ、わたしはJOCV-PASAのあと、予定が入ってたし
このまま滞在を延ばすということはできない。
しかも水牛のミルクを使っての検査はしたことないし・・・
ということで、一回任地に戻って、水牛ミルクで標本作ってみることに。
うまくいったら、正式にJICAと配属先にオファーして
私をPCCに招待してくれることになった。

最初はしぶしぶ参加したわけだけど
終わってみたらすごく楽しくって
人脈も自分の活動の可能性も広げるチャンスになった。
こういう大きな場で発表するって、やっぱりいいきっかけになるもんだね。
たった少しの人だったけど、たった少しの人でもわたしの活動に興味を示してくれた。
少しずつ、少しずつ、こうやって活動の幅が広がっていけることは幸せなこと。

隊員総会

2009-05-17 14:31:31 | フィリピンでのお仕事★カラワン
5/4-9まで、マニラで隊員総会がありました。
全隊員が一同に集まるのも総会の時のみ!
この期に健康診断やら、分科会やら大使公邸訪問なんかも行われたりします。
私の場合は奨学金委員の仕事がてんこもり。
やったことがない作業が多すぎて、1つ1つの仕事にすごく時間がかかってしまったー
ま、今回で要領を得たので次回はスムーズになるだろうよ。

なんやかんやと忙しかったのですが
今回の総会はすごく良かった!
なにがよかったってね、
MY ACTIVITY
とかいう、企画がよかったのです。

今までの総会は、立候補した3名程度の人だけが自分の活動を報告してた。
でも、今回は、全員15分の時間をもらえて
自分の活動を紹介できたのです。
悩みを相談する人もいれば
うまくいった秘訣を話す人もいる。
日本語教師の人は、自分の生徒さんと踊った

よさこいソーランを披露してくれたり。
隊員の色がそれぞれ出ていて本当におもしろかった。
今までぼんやりとしかわかってなかったお互いの活動を
理解するのに本当にいい機会だった。
他職種でも共感できる部分は多かったし
参考になる活動も多くて、刺激にもなった。
隊員それぞれの「良い」部分の個性が際立ってて
みんなに興味を持てた。
なんかね、次長も言ってたけど、みんなプレゼン結構うまいんだよね。
見せ方、魅せ方が協力隊員はうまいんだわ。

このMy Activityにはフィードバックシートがついていて
各隊員からそれぞれコメントももらえます。
それもまたすごく良かった。
今フィリピン隊員は少なくなった。
25人くらい?
だからこそできたこの企画。
続けていけたらいいね。

ちなみにわたしは、このMy Activityの他に
SAMAKANAの活動紹介と、専門家交流会で奨学金委員の商品説明をしたんだけど
総じて大好評でしたえへ。
全部で笑いをとれた

My Activityは自分的には不完全燃焼だったんだけど
みんなのコメントはあったかいものばっかりだったんだよね。
さらに「非常に良いプレゼンでした」と言ってくれた人が
実はすげープレゼンのプロみたいな人で
雑誌に連載とか持ってたような人だったことを
別の人から後で聞きました。
完全に適当に褒めてくれてると思ってたから
「あー・・・はー、どうも」としか答えなかったんだけど
ここはもっと喜んでいいところだったらしい。
ありがとうございまーす
わたし、プレゼン苦手だったんだけどな。
わたしのプレゼン力をあげてくれたのは
大学の研究発表でもなく
会社でのプレゼンでもなく
まぎれもなく、NTCでのトレーニング(特にDanの授業)と
農家さんの前で、不器用な英語とタガログ語で話すミーティングのおかげだと思ってる。
少々えらい人の前で話そうが、
少々外国人の前で話そうが動じない、
そんな図々しさを確実に獲得している。
これだけでも協力隊に来て良かったなーと思う。

だいぶ疲れたけど
ちょっとの自信と刺激とアイディアをもらって
たーいへん有意義な総会だったとさ