”旅に病んで夢は枯野をかけ廻る”、1694年、松尾芭蕉の辞世の句である。亡くなったのは旅先の大阪御堂筋の近くのようだ。元禄7年10月12日、新暦では11月の終わりだ。病気になって初めて健康の有り難さがわかると言うが言葉が身に沁むこの頃である。回復は遅遅としているが、まだ枯野を巡れる状態であるのが嬉しい▼畑を歩く。4m近くある茎が風に揺れる。写真1、2がそれでタカキビである。タカキビは世界で5番目の穀物のようだ。因みに1位はコムギである。我が家では食べるわけではないのだが・・・何故か、毎年作られている。ただ、箒にはなっている▼喘息のリハビリで坂道を歩こうと心がけていることから大津谷を歩くことが多くなった。秋分の日の今日の大津谷の彼岸花である。写真1は下流方向を、そして写真2は上流を望む。もう枯れているものも多い。何とか今日まで持ちこたえてと言うところか。写真3は我が家の土手そして写真4は先日紹介した白い彼岸花である。こちらは今が盛りである▼”秋深し隣は何をする人ぞ”、これも芭蕉の句で、最後から2番めの句と言われている。私の好きな句の一つである。短い秋、心身ともに味わいたいものである。
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