マトリョーシカに初めて出会ったのは小学生くらいの時。
神戸ポートピア博覧会でおみやげに買ってきた(買ってきてもらった?)ものが家にあったのを覚えている。
いかにもロシアの民芸品という色使い、柄の人形で、フタをあけてもあけても中からちっちゃい人形が出てきて面白かった。
最後はとってもちっちゃいのが出てきて、それにもおんなじ柄で顔もちゃんと描かれていたことに子供ながらすごいな~と思ったもんだ。
子どものころは大好きで大事にしていたのに、今はいったいどこにあるんだろう??
実家に帰った時に探してみよう。たぶんもうないな。
ゴールデンウィーク中に女友達と3人で奈良をブラブラしにいった。
奈良えきまえの「ならまち」というエリアが最近オシャレで面白そうだということなので、あてもなく歩いていると、ギャラリーで「マトリョーシカ展」をやっていた。
ウィンドウに飾られていたマトリョーシカは私の知っているものとは明らかに違う!
色もやさしい色で、レースのように細かいがらがびっしり描かれている。顔もメルヘン調でかわいらしい。これはもはやロシアの民芸品ではない。
そのレース柄のマトリョーシカをじっくり見たくてギャラリーの中に入ってみた。
すると、それを作った作家さんが在廊中だというので話を聞いてみた。
姫路出身で現在京都在住のRIRU.Kさん。もとは絵を描く人でマンガを描いたりイラスト描いたりしていたそうなのだが、今はマトリョーシカ作家としていろんなところに出品、展示会をしているそうだ。
そしてなんと!「今日お昼からマトリョーシカ作りのワークショップやるので、よかったら参加しませんか?」と。
やりますやります(笑)
ちょうどなんか体験イベント参加したいな~と言ってたところ。
ちなみに、今日一緒にいる3人でいままでにろうそく作り、食品サンプル作り体験などを経験しているが、どれも楽しかった。
気を使わなくていいメンバーなので、時間がかかったりしても気にしなくてよい。
それぞれ個性があって出来上がる作品もいつもまったく異なるのも面白い。
3人とも「ぜひ」ということで、ちょっとならまちをぶらぶらして、酒蔵で1杯、いや5杯ほどひっかけてきてからワークショップに参加。
白木のマトリョーシカにアクリル絵の具で色を塗っていく。
まずは顔の部分を肌色で塗る。色も自分で混色して作っていくから結構時間がかかる。
お手本はそこら中にあるが、描き方は特に指導がない(笑)
先生も「自由にやってくださ~~い♪」っていう感じなので、自由奔放にやらせていただく。
見本となる先生の作品がいくつかテーブルの上におかれていて、そのなかでこの色いいなぁ~という色を作っていく。
大きいのはちょっとくすんだピンク。真ん中のは薄紫。小さいのはブルーにした。
レースなどの細かい柄はつまようじで描いているらしい。
まずはお花を描いてみる。お花の描き方はちゃんと先生が教えてくれました。
そしてつまようじに白い絵の具をつけてチョンチョンチョン・・・。
なんかそれっぽい、いい感じになってきた。
そして顔を描いて完成!!
後ろ姿もちゃんとこだわってレース柄や花を散らしたりしてみました。
もちろんサイドもね。
そして出来上がった作品を並べて写真を撮っていると、友人がこの3つの人形がうちの3人の子供にそっくりだという。
確かに。
意識はしなかったが上の2人が女の子でいちばん下が男の子。
しかも、偶然にも真ん中の娘のお気に入りカラーが薄紫なのだ。
言われてみるとうちの子3人にも見える。
不思議なもんだねぇ~。
先生いわく「魂が宿る」(笑)
もうこのマトリョーシカ捨てられへんな。
なんだかんだで完成まで3時間半。
奈良観光はほとんどしていませんが、とっても楽しい奈良ぶらぶらでした。