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私は自由気ままに生きている。

―東京暮らし・子無し中年主婦の気ままな日常―

暴力の連鎖。

2017-04-01 21:33:59 | 読書、音楽、映画
A Clockwork Orange (1971) trailer



『時計じかけのオレンジ』(1971)
アンソニー・バージェスの小説をスタンリー・キューブリックが映画化した。
近未来のロンドンで暴力に明け暮れるアレックスら少年グループ。
家庭や学校で暴力をふるうわけでもなく昼間は大人しいアレックスだが、
夜になるとドラッグ入りのミルクを飲みにバーへ行き、
街へ繰り出しては残虐な行為に耽っている。
あるとき、押し入った家で女性を殺してしまう。
仲違いしていた仲間たちに裏切られ、一人逮捕され14年の実刑判決が下される。
刑務所では、牧師に気に入られたりと模範囚として大人しく過ごす。
2年経った頃、刑期短縮のため更生目的の新療法に志願する。
医療施設で2週間の治療を受ける。
ある薬を投与され、残虐な映像を強制的にひたすら見させられるというもの。
目を金具で固定されまばたきすら許されず、薬のせいで吐き気に襲われる。
この治療により、アレックスは暴力行為に生理的拒絶を示すようになっていた。


治療を終え更生したとみなされたアレックスは出所する。
家に帰ると、両親の元には見知らぬ若者が座っていた。
両親はその若者を息子だと思い、下宿させているのだ。
居場所を失ったアレックスは両親の元を去るが、
今度はかつて自分が暴力をはたらいた人々に痛めつけられることになる。
やり返そうと思っても、暴力行為に出る前に猛烈な吐き気が襲う。
されるがままのアレックスはついに自殺をはかることになる。
一命をとりとめ病院で治療を受けるが、どうやら頭の中をいじられたよう。
最後には元のアレックスに戻っていたという話。


暴力シーンが多いから、後味悪い系の映画である。
後味悪いだけでなく、見ている最中から胸糞悪くなってくる。
暴力ふるってる本人は歌を歌いながら楽し気で、
映像が美しいこともあってそれほど残酷に感じさせない。
そこがまた胸糞悪いのである。


話が大幅にズレるが、先日、職場の同僚と言い争いになった。
お酒の場で、みんな日頃の鬱憤が爆発したのだ。
パワハラを繰り返している同僚がいて、彼女に対してみんなで怒りをぶちまけたのだ。
彼女のせいでもう何人も仲間が辞めたり異動になっている。
だいぶ年上の人だし、今までみんな遠慮して何も言えなかったのだ。長さえも。
また一人辞めることになり、いい加減堪忍袋の緒が切れた。
これ以上放っておくとますます図に乗って酷くなる。
それでみんなで一人を攻撃する形になってしまったというわけだ。
非常に後味が悪い。
暴力には暴力でしか対抗できないのかと虚しくなったよ。
だけど、彼女はショックを受けたというよりは
怒りでどうしようもなくなっているといった様子だった。
自分は正義だと思い込んでるから、人を傷つけているという自覚がまったくないのだ。
こちらの言い分は伝えたから、もうこれ以上やり合うつもりはない。疲れるし。
どうせその彼女が変わるとも思ってないしね。

スティーヴン・キング映画

2017-03-31 00:18:01 | 読書、音楽、映画
久々に映画を見まくった。
ペットロスに陥っているので、ちょっとでも希望が持てるやつがいいと思ったのだが。


Pet Sematary - Trailer



『ペット・セメタリー』(1989)
いわゆるゾンビ映画。
とある一家が田舎に引っ越してくる。
大きくて素敵な新居の目の前には危険な道路が走っている。
この時点でもうすでに一家に不幸が訪れる予感をさせる。
案の定、娘の飼っている猫チャーチルが轢死する。
娘の知らぬうちに、夫ルイスは隣人に教えられてペット霊園の奥にある丘に埋めに行く。
なんとチャーチルは生き返るのだが、とても狂暴で腐臭がするようになっていた。
今度は息子のゲージがトラックにはねられてしまう。
息子の死を受け入れられないルイスは、ゲージを蘇らせるため再びあの丘へ。
そして悲惨なラストを迎える。
結局ルイスは、蘇らせたゲージを殺すことになる。
そのときのゲージの言葉「パパはずるい」。


この映画、昔見た記憶がある。
中学時代、ホラー映画ばかり見ていた時期があったのだ。
当時はただのホラーとして見ていたような気がするが、
今見直してみると、とっても悲しい物語である。
大切な存在の死は悲しいが、それを受け入れられないというのはもっと悲しいことなのだ。



Pet Sematary Two - Trailer



『ペットセメタリー2』(1992)
ペット・セメタリーの続編。
なんと、美少年として名を馳せたエドワード・ファーロングが主演。
この続編は評判が悪いようだが、ファーロング見たさにうつらうつらしながら視聴。
思っていたよりも面白かったし、そんなに酷い映画ではない。
ただ、展開が速いというか、いろいろと詰め込みすぎていて後半よくわからなくなってくる。
久々に若き日のファーロングを見れてうれしくなった。



Stand By Me • Ben E. King



『スタンド・バイ・ミー』(1986)
色褪せないというか、今見ても全然古臭く感じないね。
ちょっとぽっちゃりなリヴァー・フェニックスに会えてよかった。
3作品目にしてようやく希望が見えてきたような気がするよ?



The Shining Trailer



『シャイニング』(1980)
ホラー映画。
とある一家が雪山のホテルに管理人としてやってくる。
冬期には閉鎖され、誰もいなくなるホテル。
夫ジャックは作家志望で、この環境は小説を書くのに持って来いだと考えている。
ところが以前、このホテルでは残忍な事件が起こっていた。
管理人一家の父親が家族を斧で惨殺したあと自殺したという過去。
はじめジャックは気にも留めなかったが、次第に様子がおかしくなってくる。
小説家になりたい、でも父親として家族を養っていかなければいけない。
妻ウェンディはジャックの仕事場で目にした原稿に愕然とする。
そこには同じ言葉がひたすら繰り返されていた。
"All work and no play makes Jack a dull boy."


この映画、原作者のキングは不満を持っていたらしく、
後に自らの脚本でドラマ化している。
それでも、映画は映画で素晴らしい。
とにかく映像主体で恐怖を表現しているので、怖いのなんの。
怖いけど美しい映画。それゆえ、ナレーションや台詞が少ない。



The Shawshank Redemption - Original Theatrical Trailer



『ショーシャンクの空に』(1994)
妻とその愛人を殺したとして、冤罪で服役する銀行員とその仲間たちの物語。
刑務所の話だし、『グリーンマイル』っぽい雰囲気で話は進む。
だけどこちらのラストはハッピーエンド。
いかなるときにも希望を持ち続けることで生きていくことができるというもの。
仲間たちに希望を持たせてきたアンディも、
一度は希望を失いかけてしまう悲惨な出来事があった。
だが、アンディはなんと20年もの間、壁をロックハンマーで掘り続けていて、
ついには自由を手にするのだ。

久々に本を買う。

2017-02-07 00:30:14 | 読書、音楽、映画



駅まで出かけたついでに古本屋を覘いた。
最近は電子書籍で済ませているので、紙の本をまったく買っていなかったのだ。
久々に古本屋の空気を吸ったが、やはりあの匂いはたまらんね。
私は昔から本の匂いが好きなのだ。とくに古い本。
子供の頃は父親の書斎の匂いが好きだった。
父の部屋には難しそうなずっしりとした本がたくさんあって、
煙草の匂いも混じっていたのが思い出される。


で、久々に買った本は2冊。
『健康な人格―人間の可能性と七つのモデル』D・シュルツ
『殺人者たちの午後』トニー・パーカー

私はどうも、殺人を犯す人の心理に関心があるようで、その手の本をよく読んでいる。
つまり、不健康な人格にばかり触れていることになるわけだが、
逆に「健康な人格」というのはどういうものなのか、
どうしたらまっとうな人間になれるのかということも併せて
考えたほうがいいのではないかと思い手に取った。
心の病についての本はたくさん見かけるが、この手の本は珍しいように思う。

Skull Fist、また見たいね。

2016-07-21 22:03:10 | 読書、音楽、映画
Skull Fist - You're gonna Pay (2014)



Skull Fistは私よりも夫のほうがファンだったわけだが、
ライブを見たら私もすっかりはまってしまったのだ。
最近の若手バンドはなかなか熱いね。


Skull Fistのボーカルはギターも兼ねているジャッキー・スローター。
だが、今回のライブではボーカルを代役に任せて、ジャッキーさんはギターに専念していた。
どうやら、ジャッキーさんは喉の調子が悪かったらしいのだ。


で、本来ならジャッキーさんの歌が聴けなくて残念といったところなのだが、
その代役のボーカルがイケメンだったので、私のテンションは下がることはなかった。
夫はかなり残念がっていたけど。


Old James - Lovefire | WANTED! LIVE



代役の彼はOld Jamesというバンドのフロントマンらしい。
こうやって見るとSkull Fistとはまったくタイプが違う。
ライブではハードな歌を聴かせていたよ。