Truth Diary

お帰りVuitton

  昨夕クレジット会社の担当から電話が有った。警視庁遺失物センターに電話してくださいとの事、本日電話した処あなたの財布が届いていますとの事で、さる10月5日新幹線で古川駅から東京行きで仙台に帰る途中置き忘れた財布がJR東京駅から遺失物として届けられ財布の中には現金の他に日専連カードが入っており、紛失時、私が即カード会社に届け出をしていたのでそこからセンターでは所有者が判明してカード会社に連絡がきたようだ。因みに紛失後カードが使われた場合は紛失者の損失にならずカード会社で負担するようになっているそうで、そのために警察に遺失物届を出し、相談受理番号をもらっておくことが必要だという。
 話は遡って失くしたと気付くとすぐカードを悪用されると困るのでストップするよう連絡した時、未だ30分も経っていないのに3000円引落実績が有ると言われビックリすると同時に拾った人が悪意ある人のようであといくら勝手に使われるかと心配し絶対に出てこないと諦めた。
 するとカード会社からすぐ訂正連絡があり、実はその引落は当日深夜零時の時間帯で私がまだ紛失前の誤りだとの事。
 その支払い先はUNCHR(国連難民高等弁務官事務所)で、先にお亡くなりになった緒方貞子国連難民高等弁務官の係る国連難民サポーターへの寄付金のだった事が判明しホッとした。私も戦争による孤児とはならなかったが犠牲者であることには変わりなくウクライナで犠牲となっている小さい子供らに何とか支援できればと思って月々僅かな寄付をしている。
 よりによって財布は東京警視庁まで長旅して紛失してからちょうど1週間して警察に届けられたのだ。すっかり諦めていたから寝耳に水の朗報に驚いている。
 実はこのビトン財布は私とは数奇な運命で出会い、再度私の元に戻ったもので夏に名取川の橋の下でアユ釣りをしていて引っかかり、引き揚げてみると真っ白いビニールのような長財布で、誰か盗んだか拾ったものを中身を抜き財布だけを橋から川に投げ捨てたらしい。最初白かったそれは太陽で乾燥してくるにつれ黒くなり高級な財布らしくなった。多少の後ろめたさは有ったが中身が無かったので警察には届けずじまいだった。
 赤く小さなLouisvuittonが読み取れ安くなさそう。それがビトン君との出逢いだった。それから14年ぐらいの永い付き合いだった。その財布とよほど縁が深かったのだろう、長旅から戻ってきてくれこんな事が有るんだと運命を感じさせ、お帰りビトン君と慰労してやりたい。まだ届いていないが警視庁で金銭も送れる料金の高い特別なレターパックで送ってくれるそうだ勿論着払いで。

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