絶好調超!!

嵐・大野智さんとにゃんこをこよなく愛するワタシの日々のあれこれ

カールじいさんの空飛ぶ家

2009-12-13 16:25:29 | 映画
これは宮崎駿監督がこの映画に寄せたコメントなのですが、
私も同意見です。

エリーとカールの出会いの場面から、
たくさんの時間を二人で過ごしてきて、
カールがひとり残されてしまった日まで。

温かくて、優しい気持ちになるステキな場面でした。

そこから後が本当のお話。

いつの間にかかたくなになってしまっていたカールじいさんが
冒険の旅に出かけることで、大切なことを思い出していくというお話。

本当に勝手なことを言わせていただけるなら、
‘追憶のシーン’は実にステキないい話。
その後は、わりとありがちな、いいお話?

いや、これは私がひねくれてるせいですね。
素直な、まっすぐな心で見れば、実にいいお話なのでしょう。

でも、それでも、これはどうなのかな?
というところが2か所あります。

ひとつは、長年憧れていた冒険家、チャールズ・マンツのこと。
エリーとの出会いのきっかけとなった大切な人なのに、
出会ってみたら、悪い人だった。
だから、最後は死んでおしまい。
って、それじゃ、あんまりじゃない!?
あんまりにも平板すぎるよ。
そうせざるをえなかったマンツの心情とか、
そんな彼に対するカールの気持ちとか、
そのへん、描いてほしかったなぁ。

あと、ラッセルのこと。
最後の授与式の時にはお父さんが来てくれるんだと思ったよ。
でも・・・。
そこは、カールなんだ。
アイスを食べながら、通る車を眺めるのも、カールとなんだね。
一人ぼっちのカールにしてみれば、それは幸せなことなんだろうけど、
でも、ラッセルにとって、カールはあくまでも友人であって、
お父さんの代わりにはならないんだよ。
そういうことあいまいにして、適当に‘ハッピーエンドですよ’
ふうにしてるけど、なんか違うと思う。
それとも、これは、親の離婚、再婚で振り回される子供が多い中、
「ひとつのしあわせのかたち」の提示なの?
でもさ、映画なんだから、夢物語なんだから、
ラッセルをお父さんの愛情の中に戻してあげてほしかったな。
で、ちょっぴりさみしくても、たまに遊びに来てくれるラッセルを
ダグと一緒に静かに待つっていうカールじいさんでよかったんじゃないかな。

そんな細かなことまで、期待しちゃいけないような
子供向きの映画だったのかな?
でも、それじゃ、もったいないよね。
CGとはいえ、絵もきれいなんだし、
音楽も印象的なステキなものだし。
こういう描き方が「アメリカ的」と言ってしまえば、そうなんだけど。

2度、3度と見たくなる映画なのかな~と思ってたけど、
少々残念な後味でした。

この映画が大好きっていう人には、申し訳ありませんでした。
あくまでも、個人的な意見なので。

できれば、大好きな方に大好きな理由を語ってもらえるとうれしいです。
こんなにいい映画なんだよって熱意をもって語ってもらえると
私も、違う見方で見れるかもしれません。
よろしくお願いします♪