ZEN and ZOO  玉野大介

動物園の中に禅の精神、禅の芸術は生き残っているか、そんなわけの分からないテーマを小脇にかかえ、美術を中心につづります。

禅と動物園

2009-03-30 19:00:58 | 禅と動物園
動物園の檻のなかの、何と言うのでしょうか、デザインというか動物が遊ぶ道具というか、ああいうものが気になります。有名なデザイナーに依頼したとは到底思われない、しかし、何かしらの美意識が感じられる、こういうものにこそ日本人誰もが無意識的に備えている日本伝統美の表現を見るのです。意識的なものはその人の個性や現代的な流行に左右されますが、無意識的なもの投げやりなものには伝統的な日本の美意識がなんとなく現れてくるのではないでしょうか。
僕にはどうしても砂地に石組を並べて、おのれの禅の境地を表現する枯山水がまず頭の中に浮かびます。砂の中に屹立する石の陰に昼間から股をひろげて横になるカンガルー、まさしく禅です。

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