ZEN and ZOO  玉野大介

動物園の中に禅の精神、禅の芸術は生き残っているか、そんなわけの分からないテーマを小脇にかかえ、美術を中心につづります。

暗闇

2012-02-23 00:12:26 | 思索
黒い、暗い、暮れる、「く」に、らりるれろ をつけると黒い闇が現れる。狂う(くるう)も心が闇になることかもしれない。栗はどうだろう。未だこの世に現れない真っ暗な種の中身のような感じだろうか。しかし、可能性に満ちている。そうすると、狂うということも心を未知なる可能性に開くことかもしれない。

インテリア

2012-02-06 23:49:03 | 思索
インテリアと探偵小説はよく合うのです。死体はソファーの傍らに転がり、テーブルには飲みかけの2つのカップが犯罪者と被害者の関係を語る。血痕はカーペットに抽象の謎を残し、家具は格闘の順序通りに位置をずらす。

門について

2012-02-02 18:04:40 | 思索
現代に作られた、どんな素晴らしい門も古代のそれに比べたら安っぽい作りの門になってしまいます。
それでも門は他の建築の部分に比べたら、現代でさえそれなりの工夫を凝らした場所なのです。
古代の荘厳な意匠が落ちぶれながらも伝えられた姿なのです。そして、今でも神話の神々が唯一集う場所なのです。
もちろん落ちぶれたその貧相な姿は誰もそれが神々だとは気づかないのです。
そして、その落ちぶれた形こそ、現代という退屈な時代に対する神々の矜持なのです。