ZEN and ZOO  玉野大介

動物園の中に禅の精神、禅の芸術は生き残っているか、そんなわけの分からないテーマを小脇にかかえ、美術を中心につづります。

だらしなさ

2012-01-24 10:13:11 | 思索
最近、猿をたくさん描いています。カンガルーも同じなのですが、なんとも言えぬだらしない姿勢が魅力的なのです。きちんとした姿勢というのは精神が肉体のを貫いている状態だとすれば、だらしなさは精神が肉体から引き上げた状態、肉になった状態、物質としての存在、さらに言えば死体に近いものだと思います。精神と物質、生と死が共存する状態がだらしなさだとすれば、そこにエロスが立ち現れてもおかしくはありません。みなさんも時々、体のいろんなところをだらしなくしてみてはどうでしょうか。