ZEN and ZOO  玉野大介

動物園の中に禅の精神、禅の芸術は生き残っているか、そんなわけの分からないテーマを小脇にかかえ、美術を中心につづります。

月から地球への影の道

2009-07-22 21:52:23 | 思索
神秘主義者ルドルフ シュタイナーをよく読んでいた頃がありまして、その著作の中でいつまでも記憶に残っているのが影の中に霊的存在が現れるというお話です。
人が日差しの中に立った場合、地面に影ができます。日差しが人に当たって、その人の影になった部分と地面の影の間に影の通り道ができます。
その部分に霊的存在が現れるというお話です。
何度も僕はこの話を思い出してはおもしろいなあと思っていました。
それが今日の皆既日食と自分の頭の中でつながったのです。
あれは地球に届いた月の影です。月からつながる影の柱、あるいは影の道です。
その影の道を利用して霊的存在が移動するのです。この世の不成仏霊が月に登って行くのでしょうか。
あるいは魔物が月から降りてくるのでしょうか。僕にはそのへんはわかりません。
太陽と月の見かけの大きさがだいたい等しいという奇跡のような偶然もこの影の道をつくるためなのかもしれません。
少しでもどちらかが大きかったり小さかったりすると影の道はぼやっとしたものになるように思います。

光が物に遮られた場合、すべての成分が遮断されるわけではないでしょう。
何かが物を通過していきます。この霊妙な何かが重要です。
影とは光がないという否定ではないのです。
影とは我々がいまだ知らない不思議な物質なのかも知れません。
今夜はゆっくりあなたの部屋のどうしても影になってしまう場所をじっくり観察してはどうでしょうか。
なにかが微妙に動いているはずです。