
小泉サプライズ内閣が発足してまもなく、文科省小坂大臣のインタビューTVを見ていたが、やはり日本人の学力向上改善は当分難しいと感じた。TV司会者や評論家からの印象も同様だ。
人間は、視力で確認し対象物を理解する。右脳が映像を確認し、聴覚、嗅覚と連携し、今迄知識として記録された様々な情報とダイレクトにリンクする。これは、知識を使うときの働きだ。
この時重要なのは、大脳に蓄えられた知識の量と整理のメカニズムだ。適切、迅速なリンクの構築だ。これが左脳の働きだ。では、このメカニズムはどのように確立されるのだろう。
それは、文字の読み書きから始まる。子供が絵を描き文字を書くことで、知識の保管をつかさどる大脳の機能が発展する。新しい文字や絵の意味が増える度に、整理機能が働き、機能そのものが拡張増殖していく。
だから、文字の読み書きが出来ないと考えるときの情報も増えない。理解する能力や考える能力そのものが発展しないのだ。
逆説的だが、できる人で文字を書けない人はいない。ダメな人は、文字を知らない人が多い。繰り返し簡単な問題を解く、あるいは字を書くなどはこのメカニズムを刺激、発展させているのだ。
だから、子供を勉強の出来る人間にしたければ文字の読み書きをしっかり覚えさせるべきだ。
それが本当の話。