たくやらな日々

大好きな『美しい男』たち、そして日々の出来事などを心の赴くままに。

祝☆東京千秋楽(ネタバレあり)

2005年11月28日 17時30分41秒 | favorite

東京公演も無事に終了(大阪公演はこれからだけど)したし、そろそろネタバレもOK?ってことで総括的な感想を。
長くなりそうなので、覚悟を。

まず、この『FAME』って言う作品がニューヨークに実在する芸術高校を舞台にそこに通う生徒達の入学試験から卒業までの4年間をそれぞれの生徒や先生にもにスポットを当てつつ、お話が展開していくんですね。
4年間を2時間半でそれも、場面場面でメインになる人が変わってくるわけですから最初見たときには内容を把握するのはきついかもしれません。
でも、何回か入るうちにそれぞれの心情とかがよくわかってきて、よりこの作品を理解できたかな?って感じはしてます。

MA4人はとりあえず置いといて・・・・・
それ以外の登場人物についての個人的感想です。私の解釈違うかも?だけど、私が感じたそのまま。
パンフレットに名前が載ってる順です。

カルメン・ディアス@浅井江理名さん
まず、カルメンって何科の生徒なの?最初のストーリーの説明だとタイロンと幼なじみでダンス科の生徒って言う事だったんだけど、事実、最初の頃のダンスレッスンには遅刻しながらも参加してたしね。
ところがいつの間にか演劇科の授業にも参加してるし、最後はメイヤーズ先生に引きとめられてたしね?もしかすると転科したのかもしれないね。

カルメンって言うのはかなり感情の起伏が激しくて、いつも怒っているような、イライラしてるような。それと言うのも『ドラッグ』のせいなのかもしれないけど。
まだ若いのに、生き急いでるような感じがして、切ないです。
そんなカルメンはシュロモの大きく暖かい優しさに包まれて、ひと時の安らぎを得ることはできるんだけど、それだけでは満たされず。
色々あったんでしょうけど、まだこれからやり直すことはいくらでもできるのに悲しい結末を自ら選んでしまったのはとても残念だと思います。

浅井さんって屋良くんと『続・おふくろのお節介』で共演してて、耳の聞こえない女の子の役をやってたんだけど、そのときと全くイメージが違いますね。
あの時はすごく清楚で健気な感じの役だったからね。カルメンはかなり強い性格なんで化粧もあの時とは全然違うし、本当にあの時の子???って、最初のうちは何度も双眼鏡で確かめちゃいましたよ。
歌も上手いですね。へえ、歌って踊れる人なんだぁ、アニーでデビューしたんだぁ・・・・って思いました。
あ、最初のほうのダンスレッスンでタイロンとなにやら楽しげにダンスするとこ好きでしたね。

セリーナ・カッツ@本田有花さん
セリーナはね、私の中ではかなり共感できるキャラクターでしたよ。(何しろ心は少女ですから?)
可愛いしね、好きな人に一生懸命で、どこにでもいそうな普通の女の子って感じでした。好きな人の写真を持っていたいって言うのはごく普通の感情でしょ?その気持ちをその好きな人に否定されてしまうのはとても悲しいですよね?ニックは自分のことを特別な目で見てるって言うことに不快感があったのかもしれないけど、乙女心わかってないなぁ・・・ってとこですよね。
でも、最後はニックと気持ちが通じ合えて良かったですよね。

本田さんも歌上手いですよね。(共演者みんな上手いんだけど)そうか・・・・10代かぁ・・・・ですよ。
最初の頃の衣裳の関係でからかなぁ?ちょっとポッチャリ目??って思ってたんだけど、最後のドレスを着たとこは細かったけど。カルメンがかなり細いからそんな風に見えちゃったのかな?

ミスター・メイヤーズ@赤坂泰彦さん
メイヤーズ先生は理論ばっかり!!ってカルメンは怒ってましたけど、楽しそうないい先生ですよね?
なんといったってジョーとの掛け合いが楽しい“Can't Keep it Down(あの娘とロックンロール)”別名“やりたいロックンロール”ですよね。
確か、屋良くんが対談かなんかでヨネのあの歌好き!って言ってましたもんね。
“ロミオとジュリエット”の時もあの配役は狙いだったの?って言うような演出。でも、当て馬っぽくされてしまったジョーがかわいそうじゃない?でも、ロミオ役に配役された時、ジョーが『メイヤーズのヤツーーー!』って怒ってたからあれはあれでいいのかな?

赤坂さんはあのバリトンの声が素敵ですよねぇ。うっとりです。
歌はなかったけど、ヒッパレのときとかも歌ってなかったっけ?ラップ専門だったっけ?ちょっとあの美声で歌って欲しかったような気もします。

エスター・シャーマン@杜けあきさん
ごめんなさい。やっぱ、シャーマン先生は最後まであまり好きにはなれなかったかな?
タイロンは最後はシャーマン先生の指導の下に前向きにやっていくことを決意したわけだから良かったんだろうけど、なんとなくね・・・・・自分とは考えが違うのかな?って最後まで思ってました。
シャーマン先生は『母親的』なのかな?そう・・・・・あまり私自身の性格が母親的じゃないからな。(一応、現実では母業やってるんだけど)
その、子供達が好きだし、それぞれに幸せになって欲しいと思っている気持ちも分かるし、自分自身が母になる事ができなかった分、子供達を愛してるっていうのもわかるんだ。
少女の頃に勉強勉強でやってきて、そのおかげでハーレムから抜け出せたって言うのもわかるんだ。
でもさ、教師としてみんなのいる前で字が読めないってわかってるタイロンに本を読むように命じたりするのってどうなの?それってタイロンのプライドメチャメチャ傷つけてない?みんなのいる前で言うべきことじゃないでしょ?個人的に言うべき問題でしょ?って思うんだな。
ジュニアフェスティバルの後の時もグレタ・ベルに今言うべきことじゃないでしょ?って言われてたけど、あの嫌味っぽさもね、好きじゃないな。タイロン@屋良がいじめられてるって思うから嫌悪感があるだけなのかな?よくわからん。

でも、杜けあきさん自身はステキな方ですよ。
元宝ジェンヌですから歌は上手いし、背も高いしね。ご本人はさっぱりすっきりした方だと思う。(あくまでも想像)男役トップだった方って今までも何人かの方とMAは共演させていただいてるけど、姉御肌って言うかそういう雰囲気をまとった方が多いですよね。
カーテンコールの時に屋良と腕組んで仲良しこよしで出て来るのを見ると嬉しくなっちゃいます。町田さんってば見境いなくスカートめくりしようとしてたしね(笑)

グレタ・ベル@岡千絵さん
先生としての姿勢はベル先生のほうがずっと共感できます。
もちろん、出席もしてない生徒に合格点をあげるようにといったのはいけないことだとは思いますが。
ベル先生は元々、自分自身がプリマドンナを目指していたけれど望みはかなわず、教師になってからも生徒達は才能もやる気もない子供達ばかりで・・・・そんなところに現れたタイロン。夢中になってしまう彼女の気持ちはすごくよくわかりますね。
自分自身の夢がタイロンに重なっちゃってるんですね。ま、そこがいけないところでもあるんだけど。
でもね、これは私の個人的気持ちなんだけど、社会生活になじめなくてもものすごい才能が一つだけある人って世の中にはいるじゃない?そういうのって、その才能を思う存分伸ばしてあげるべきだと思うんだよね。
はっきり言って、文字なんか読めなくてもいいじゃんって思っちゃってます。
コミニュケーションを取るのに不自由だとは思うけど、自分自身で必要だと思えばそれからやっても遅くないんじゃないかな?って思うんですが。専門家じゃないからわからないけど。
でも、タイロンはシャーマン先生のおかげでやる気になったんだからいいんですけどね。
私自身が屋良にも甘いけど、自分の息子たちにも甘いから(夫には良く甘いって言われるけど)しょうがないのかな?親の言うことを良く聞く子がいい子だとは思ってないから。

岡さんのバレエのシーン美しいです。もちろん、スタイルもいいですしね。
なにやら、海外でも活躍されているようで、そんな方と共演できて彼らも光栄ですよね。

ミスター・シャインコフ@青山明さん
シャインコフ先生は音楽家の先生だけど、校長先生なの?年齢的なものもあるんでしょうけど、一番偉い先生のようですよね。
青山さんもすごくいい声をお持ちで。芸大の声楽家を卒業で劇団四季の方ですって?
そりゃー、いい声をお持ちのはずだ。
でも、ソロあったっけ?『ラッパパー、ラッパパー』って歌いながらでてくるシーンはあったけど、ちゃんとした歌はなかったよね?もったいなくない?
ちゃんとした歌を聴いてみたかったですよね。

グッディ@松原剛さん
グッディもナイスキャラで好きですね。明るいし、元気だし、シュロモとの絡みも楽しいです。
シュロモが真面目な分、はじけててそれに巻き込まれていくシュロモもいいです。シュロモはいつも悩んでるような顔してるけどバンドメンバーといると楽しそうですもんね。

松原さんも歌が最高に上手いです。男性陣の中ではダントツかな?・・・・とは言ってもソロパートがあるのはMAと松原さんだけなんだけどね。
やっぱ、違うよぉ~~~!って感じです。みんなで歌ってそれぞれソロパートがある歌の中でも松原さんはやっぱ群を抜いて聴きごたえがあります。MAもがんばれぇ~~~~!

メイベル・ワシントン@林久美子さん
ダンス科なのに何故か太めなメイベル。面白いのがね、1年ごとに太っていくこと。
1年生の頃はちょっと太め?ぐらいだったのが卒業の頃にはかなりの巨漢になっております。彼女も黒人って言う設定なんだよね?きっと。顔は黒塗り(?)してたから。
太目ってことでお笑い担当のキャラです。
最後、卒業間近のシーンではジョーと一緒に出てくる場面が多いんだけど、カルメンに振られたジョーは楽しいキャラのメイベルに乗り換えたのか????って思ってるんですが。
卒業パーティーの頃にはかなり膨らんでて、ドレスを着てるんだけど、一瞬、ジョーとの子供ができちゃった?って思いましたもん。そんなエピソードは紹介されなかったんできっと違うんでしょうけど。

そんなキャラのメイベルですけど、女性陣の中ではね、やっぱ、ダントツに歌が上手いのが林さんです。
声量が全然違うんだって。
最後の卒業式の時の歌“Bring on Tomorrow”ですが、松原さんと林さんがハモルところがあるんだけど、ほんの一瞬なんだけど、違いますねぇ。この2人はホントにすごいです。
あー、メイベルのこととは全然関係ないですけど、思い出したんでついでに。
最後、卒業式が終わってタイロンが『みんな、卒業おめでとう!』って言うと、みんなで角帽を投げるじゃない?あそこ好きですね。いかにもアメリカっぽくて。アメリカの卒業式って言えば、あの帽子を投げるシーンでしょ?って感じがするから。

アイリス・ケリー@岩崎亜希子さん
いかにもお譲さんぽくて上品なアイリス。実はお嬢さんじゃなかったんだけど、でも相変わらず上品で怒ったような台詞でもちっとも怒ったっぽくなくて・・・・やっぱ、上品なんだよね。うーーん、それ以外に言葉が見つからない。
きっと、タイロンにとってアイリスってきれいだし、今までの自分の周りにはいなかったタイプなんでしょ?もう一目惚れでしたもんね。また、アイリスにしたってすごく強引だけど、自分の弱みを見せても受け入れてくれるタイロンに心を許しちゃったのかな?
この2人ってどのカップルよりもラブラブですよね?もちろん、タイロンにもアイリスにも同性の友達はいるんだけど、ふと気付けば2人で一緒にいるって感じ。くっそーーー、羨ましいぞ。

またね、この岩崎さんがすごい色白なの。ホントに真っ白。だからよりタイロンが黒人だって言う事が引き立つのかな?って思います。いいカップルですよ。
岩崎さん自身もアイリスのようにお上品な方なのかな?声もすごく繊細な感じの歌声でもちろん上手いんですのよ。

グレース・ラム(ラムチョップス)@生尾佳子さん
ラムチョップスも好きですねぇ。大体ね、女女した人よりもちょっぴり男前な女性のほうが好きなんですよ。私自身もあまり女っぽい性格じゃないもんでね。さっぱりすっきりした人が好きです。
ロスから帰ってきたカルメンに再会したとき、恋しちゃってるシュロモはしょうがないし、能天気2人組みのジョーとメイベルはただ単に嬉しいって感じだったんだけど、ラムチョップスは面白くないって感じなんですね。
そりゃそうでしょ?ヴォーカルだったのに勝手にやめちゃって今更何よ?って感じ。
もちろん、そんな台詞はないんだけど、『ロスはどうだった?』って、ちょっと投げやりな言葉にそんなニュアンスが含まれてていいですねぇ。正直な人です。ラムチョップスは。

生尾さん、ドラムは初挑戦なんですってね。すごいや。よくわからないけど、かなり体力使うし、そう簡単にできるものじゃないでしょ?それにそれに、ビックリしたのが元宝ジェンヌですって。全然イメージない!!
もちろん、男役だったんでしょうね?あの男前な性格は・・・・・・って、それはラムチョップスの性格で彼女自身の性格じゃないから。

アンサンブル
今回ね、MAん華鏡でもみんな仲良しでって口を揃えていってたけど、そういった雰囲気がとてもよく出ていましたね。
本当に学校みたい。
何気ないシーンでも、アイコンタクトしたり、ハイタッチしたり、ちょっかい出したり。
男も女もなくみんな仲良し、クラスメートな感じ。
生の舞台だからそういう雰囲気って言うのは多分伝わってくるんだよね。
MAは共演者に恵まれてるっていつも思うけど、今回もね、いい共演者に恵まれて幸せだよね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿