えつこのマンマダイアリー

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芸術の秋2018 ~美術展巡り~

2018年12月10日 | アート

 季節は初冬に入りましたが、この秋に巡った市内外の美術館や展示会、講演会などについて、記録のためにまとめておきます。足を運んだのは夫と一緒だったり単独だったりと、いろいろです。 

 コラージュ画像を中心に紹介します。
 (★これより下の画像は、クリックすると大きい画像や別画像が見られます。★リンクに別画像がある場合は、マウスオンするとその旨が表示されますが、ブラウザによっては読み込めない場合がありますm(__)m)             

 

 

 

  「大東文化大学 ビアトリクス・ポター資料館」

 
 9月の半ばのことですが、埼玉県東松山市(「埼玉県こども動物自然公園」内)にある「大東文化大学 ビアトリクス・ポター資料館」を訪れました。『ピーターラビットのおはなし』でお馴染みのビアトリクス・ポターに関する資料が集められています。くだんの本の原書の初版本が全シリーズ揃っているのは、世界でここだけだそうです。

 病床にある5歳の男の子(元家庭教師の息子)を元気づけるために、ポターが度々手紙を送りながら紡いでいった物語がピーターラビットの話です。その手紙なども展示されており、彼を大切に想うポターの気持ちの延長線上にできあがったものだということがよくわかりました。    

 大きくはありませんが、バラなどが植えられた園庭があるので、せっかく訪れるなら、庭が花盛りの時季をお勧めします。

 なお、イギリスの「ウィンダミア湖」湖畔にある「The World of Beatrix Potter Attraction」を訪れたときの様子が、過去記事(「永年勤続ご褒美海外旅行(30) ~ワーズワースの丘~」)で見られます。あれがもう10年前だなんて…(^^;


 くだんの動物自然公園の一部を観ました。「北園」の小動物たちを中心に。

 

 「創作陶芸 紅土会」「第8回 創展」


 友人の属する町田の陶芸グループの展示会を、「町田市文化交流センター」で鑑賞しました。こちらの過去記事で紹介したことのある三橋國民(みつはし くにたみ)氏(町田市名誉市民・東京都功労者)が永年指導してきたグループですが、残念ながら氏は今年の2月に天寿を全うされました。
 三橋氏は、その訃報が各全国紙で報じられるほどの造形美術家(陶芸・彫刻・彫金・書など、作品は多岐に亘ります)で、くだんの友人は、氏が生前に三橋國民賞を授けたほどの実力の持ち主です。今回は恩師を失ってから最初の展示会だったので、彼女を始め、会員全員が水先案内人のない航海に出ているような感覚の中で、模索しながら製作に取り組んだようです。ここに載せた作品は、ごく一部です。


 友人の作品「つれづれに」。一つ一つが独立した作品として成り立ちつつ、全体としても調和した一つの作品となっています。すべて中は空洞です。紐状にした土を丹念にぐるぐると巻き上げて作られているので、見た目より軽いです。

 

 「町田市立国際版画美術館」 企画展 「ヨルク・シュマイサー 終わりなき旅」


 隣接する「芹ヶ谷公園」が借景になっており、佇まいのよい美術館です。

 ヨルク・シュマイサー(1942~2012年)はドイツ出身の版画家ですが、日本に4年間、後にオーストラリアに長く滞在し、また、世界各地を旅しながら銅版画作品を残したので、「旅の画家」と呼ばれています。
 この企画展では、シュマイサーが作品のテーマにしていた「変化」に焦点を当てられていました。  

 個人利用に限って撮影可だったので、作品のごく一部を紹介します。        

    
 これらを見るだけでも、とてもユニークな画風だということがわかりますよね。
 [左] 一幅の絵に、異なった視点で見た同じ対象物が共存しています。
 [右] 絵の中に日記も併記されている作品が多くありました。絵と馴染むように、文字が絵画的に書かれています。 


 一つの版木からいくらでもバリエーションを生むことができるのが、版画ならでは…。これは京都の清水寺の春夏秋冬を描いた作品です。


 こちらも、同じ版木からいくつもの女性画が描かれています。まさしく「変化」ですね。

 版画の奥深さを知った展示会でした。

 

 「町田市民文学館 ことばらんど」企画展 「みつはしちかこ展ー恋と、まんがと、青春と-」


 『小さな恋のものがたり』の作者、みつはしちかこWikipedia)氏が4年ぶりにその第44集を発刊したことを記念して開かれた企画展です。『小さなさな恋のものがたり』・『ハーイあっこです』『チッチとサリー 詩画集』の原画などが展示されています。会期は今月の24日(月)までです。

 4年間のブランクがあったのは、ご主人に先立たれて体調を崩し、以前のような絵が描けなくなっていたからだそうです。でも、よくぞ復活して果敢に筆を振るってくださいました! 自分が何巻まで読んでいたかもう覚えていないのですが、あまりの懐かしさに新刊を求めて帰りました。私の青春とともにあった物語です(#^.^#)

 朝日新聞の日曜版に連載されていた『ハーイあっこです』は、彼女のお姑さんがモデルだったため、毎日曜日には、新聞を見たがるお姑さんと見られたくないみつはし氏との早起き競争が繰り広げられていたという、微笑ましいエピソードも披露されていました。

 

 「稲城市立城山体験学習館」 市民企画展「四人展」


 稲城市民4名による絵画展。画像は、こちらの過去記事で紹介した絵手紙作家の大西邦子氏の作品です。味も勢いもある絵と文字が私は大好きで、自称大西ファンです(#^.^#)  特に、蛇腹折り仕立ての続き絵?が素敵で…。


 昨年、大西氏が自費出版した、地元に伝承されている民話の絵本(私物です)。足を運んで重ねた取材から得るインスピレーションを元に描かれた、感性の光る作品です。和綴じを独学で学び、ご自分で製本されました。 

 

 「稲城市立城山体験学習館」 公開講演会「核兵器のない世界を」    


 稲城市内の早稲田大学のOB会「稲門(とうもん)会」が主催した公開講演会の「核兵器のない世界を」。講演者は濱住(はますみ)治郎氏(「日本被団協」役員/早稲田大学OB/市内在住)でした(画像を撮り忘れましたm(__)m)。
 広島の胎内被爆者、つまり生まれながらの被爆者であり、原爆に奪われた父親の遺影を見て育ったという濱住氏の話は、何度聴いても胸が打たれます。

 講演会の最後に、ボニージャックス玉田元康氏(市内在住)の指導の下、『原爆を許すまじ』の歌を聴講者全員で合唱しました。玉田氏は、我が子らの卒業した地元の小学校の校歌を作ってくれてもいます。

 

 ドキュメンタリー映画「三沢川いきものがたり」上映会 in 府中
    (「2nd FACTORY Co.,Ltd.」主催)


 この映画は、稲城市在住の島倉繁夫氏(映像ディレクター)が、地元の三沢川に生息する生き物の生態を動画に撮り、一人で制作した“生物多様性”ドキュメンタリー映画です。6年かけて撮影した「約3,000カットの映像を生き物ごとに振り分け、全35シーンにまとめ」たそうで、編集には2年かかったとか。19のエピソードが織り込まれています。

 制作エピソードを伺いました。島倉氏は広告映像を企画・監督の立場で永年作ってこられましたが、制作現場には携わってこなかったので、今回は最初から最後まで一人で作りたかったのだそうです。
 制作のきっかけとなったのは蛇なのですが、「蛇が出るなら私は観ない」と言う女性が周りに複数いたことから、悩んだ末に、蛇を入れた「ヘビーバージョン」と入れない「ライトバージョン」とを最初は作ったとか…(^_^; 私が観たのは前者ですが、蛇が重要な役割を果たしているので、これを外すべきではないと思いました(*^_^*)
 ナマズだのマルタウグイだのも登場し、市内の街中に流れる川にこれだけの“生物多様性”が見られるとは…市内のあちこちを歩いている私でも、“目からウロコ”場面が沢山ありました。島倉氏は言います、「ごくごく日常的な都市生活の場面において、身の回りの環境に対する『気づき』に役立つことが出来れば、制作者としてこれ以上ない喜びです」と。
 最初の上映会で「DVDがほしい」という声が多く上がったため、クラウドファンディングで資金を集めてDVDを作ったり、無料上映会を開いたりできるようになったそうです。クレジットを見るとはなく見ていたら、なんと、姪っ子の名前が…制作当時は市内在住だったので、クラウドファンディングに寄せたみたいです。
 

 
 上述の上映会に先駆けて、市内の女性活動グループ「むすびーな」さん主催の企画に参加していました。島倉氏を案内人に迎えての三沢川散歩で、「三沢川親水公園」から稲城市役所近くまでを川沿いに歩き、川に生息する生き物を探してビンゴを楽しみながら、その生態に触れることができました。
 一時期ひどく汚れていたこの川、住民の努力によってきれいな川に生まれ変わり、季節によっては鮎の遡上も見られるそうですw(☆o◎)w 
 コサギの群れ・アオサギの飛翔などを見ることができましたが、なんと、カメラにSDカードを入れ忘れており、撮影できなかったのです(^_^; 本体メモリーがないカメラなので、カードがないと記録できないのです。やっちまった(^^ゞ 

 なお、参加者全員が画像公開に同意しています&某SNSには掲載されていますが、ここではこの程度の公開で悪しからず。下段中央で半身が写っているのが私でございますんで…(^^;

 

                                                  

 こちらはおまけ…


 くだんの「ポター資料館」を観たついでに、ランチのために足を伸ばした本庄市の「レストラン ルボワール」。私の食した「スペシャルランチ」(2,100円)と、夫が食したAランチ(1,500円)+デザートプレート(値段は忘れました)。 

 

 この秋の美術展巡りで最大の目玉だったのは、島根県安来市にある「足立美術館」(関連記事がこちらの過去記事で見られます)なのですが…それのみ載せることができませんでした(^^ゞ 編集に時間がかかりそうです…(^_^;

 長~い記事になってしまいました。最後までご高覧くださり、ありがとうございましたm(__)m 次は、この半月の間に聴いた3つのコンサートについてまとめたいと思っていますが、さて実現できるかな???

 


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