「お客様は神様です。」
は、故・三波春夫(民謡歌手)さんの名言。
と記憶している。
そして、
日本で客商売する上では、
「お客様は神様」という風潮がある。
その言葉を鼻で笑う人もいるだろう。
しかし、
訪問販売形式の営業を始めて7週目の私に
その言葉が真実であることを実感させてくれたご夫婦と
昨日、5年ぶりに再会することができた。
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その月3週間、商談の糸口さえ掴めてなかった私。
知らずに入った裏口。
追いかけてきた番犬。
60前後のラテン気質のご婦人は、
「あなた、営業マンらしくないから、、、
話聞いてあげる。」
後日、朝10:30
私は、知っている限りの商品知識を必死で伝えた。
後、 11:00
パジャマ姿のご主人と私に向かって
「主人はこれから遅い朝ごはんなんだけど、
あなた一緒に食べてく?」
断るのは悪い気がした。
懐かしい佃煮、健康に良さそうな山菜2皿、味噌汁
炊きたてのおいしいご飯。
理想的な一汁三菜に
「おいしいです。今の食生活が恥ずかしくなります。」
お世辞ヌキの賛辞の言葉が口からでた。
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と、よくわからない流れで商談・契約。
こんな貴重で幸運な出会いがあったからこそ、、、
辛い時期も
「努力していればいつか報われる」
と自分自身を勇気づけられた気がする。
また、起業・独立した動機の一つかもしれない。
ご夫婦は、5年経った今でも豪快で陽気な
「神様」だったが、
きっかけになった番犬様は、昨年
「仏様」になっていた。
残った犬小屋に合掌。
(2年前の春、訪ねた折は留守番で吠えられたのに、、、
全然慣れてくれなかったけど、さびしい)