好奇の風★TAKT

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バイオガソリンよりも

2007年05月01日 | 社会・政治

バイオガソリン(バイオETBE配合)の試験販売が4/27~首都圏の50箇所で始まったそうだ。普通のガソリン(イソブテンC4H8)に植物由来のエタノール(C2H5OH)を3%混ぜたレギュラーガソリン相当なのだそうだが、、、

今日本で普通に走っている車のエンジンは、バイオエタノールで腐食される危険性があるそうだ。日本発売は混合率が3%なのだそうだが、アメリカではすでに混合率10%が一般販売されている。

また先日のTVで、ブラジルではバイオエタノール100%兼用のエンジンが開発されていて、ガソリンに比べ燃費が悪い為、ガソリンに対して70%以下の価格になるとバイオエノールを選択する。という一般市民の声が紹介されていた。


◆ 現行の問題点
日本では、ガソリンと同価格で販売されるそうだ。同じ様に税金もかかっているらしい。なぜ、税金を優遇しないのか不可解。
まったく同じ価格で、エンジンを少し壊すかもしれない、さらに燃費も悪くなる。そんなものを使いたがるおめでたい人がいるのか?本当に広めたいのか?その本気度を疑いたくなる。


◆ 早くも悪影響
2007年4月29日(日)読売新聞より
「エタノール需要急増で果汁飲料値上げ」

大手飲料メーカーが5月から果汁入り飲料の値上げに相次いで踏み切る。オレンジ産地で、ガソリン代替燃料となるバイオエタノール原料のサトウキビへの転作が急増し、オレンジ果汁の国際価格が上昇しているためだ。
・オレンジ
・アップル
・グレープフルーツ
などが10%程度値上げになるそうだ。


■ 私見
ニュースによると、5月から5円もガソリン代が上がるそうだ(エネオス発表)。
車で営業に回る自分にとっては痛すぎる経費増大だ。

私は、バイオエタノールが元々食料自給率の低い日本でうまくいくとは思えない。もしうまくいくとすれば、先日オランダの技術者たちが、繊維や木をバイオ燃料に変えるのに役立つ菌をゾウの排泄物から発見したそうだ。そんな研究がうまく採算とれる様になって、間伐材などから作れるのなら林業の復興効果なども含め相乗効果があるのかもしれないが、、、。

2010年に全国展開するまで、採算ベースに乗るのは難題がいっぱいという印象。


むしろ、電気自動車や燃料電池(水素)の方に力を入れた方がマシなのではないだろうか?

先日・トヨタの店長と雑談していて、
・RAV4の電気自動車があるらしい。(価格は、495万円)
・三菱自動車も電気自動車に巻き返しの夢を見ているらしい。
ことを知った。


一般的になるのにクリアしなければいけない問題を列記すると、、、

・短い走行距離
・充電時間(スタンドの問題も)
・充電池の耐久性
・高い本体価格

それでも私は、電気自動車の時代が3年以内に来ることを期待している。