イスラエルのアリエル・シャロン首相は21日、自らが率いた右派の最大与党リクードからの離党と、中道右派系新党の旗揚げを表明し、イスラエル放送がこのニュースを伝えた。首相はこれに先立ち、モシェ・カツァブ大統領に国会(クネセット)の解散を要請し、大統領も同意しているため、近く解散されることが確実視されている。総選挙は来年3月初旬との見方が有力だ。尚、現連立与党は国会120議席中、計66議席(リクード40、イスラエル労働党21、ユダヤ教政党5)を有している。最近の世論調査によると、新党は次期総選挙で比較第一党となる公算が大きいが、単独過半数は不可能と見られており、政局は流動化する可能性が出てきた。イスラエルの政界もかなりヒートアップしているようだ。総選挙では是非とも混乱の起きないように願うのみである。