巷のニュース雑記帳

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タイでクーデター。タクシン政権事実上崩壊

2006年09月20日 20時27分45秒 | 海外ニュース
日本時間の今日未明、タイの首都バンコクで陸軍によるクーデターが発生、タイ国営放送などの主要テレビ局各局を占拠し、「陸軍と警察が共同で行政改革を遂行する」と発表した。これに伴い軍と警察の代表からなり、プミポン国王を長とする「政治改革委員会」が設置され、当面タイ全土はこの「政治改革委員会」が政府の役割を担うこととなり、タクシン政権は事実上崩壊した。また、軍の幹部はチッチャイ副首相の身柄を拘束したことを明らかにした。訪米中のタクシン首相はテレビを通じて非常事態宣言を発令し、クーデターの主導的役割を果たした陸軍のソンティ最高司令官を罷免し、前最高司令官のルアンロー国防次官にバンコクの治安維持権限を委託したがタクシン首相の一連の動きに対する支持は少なく、クーデター側が勝利した模様。このクーデターにおいて大きなかぎを握るプミポン国王もクーデターを黙認する動きを示しており、陸軍最高司令官であるソンティ氏が暫定首相に就任する見通しとなっている。尚、軍は声明の中で「軍の実権掌握は永続的なものではなく、早期に権力を国民に返還し、2週間以内に文民による暫定政府を樹立する」と述べている。クーデターが起きたバンコクでは今のところ軍同士の衝突や民衆による暴動は起きておらず、平静を保っている。