産経新聞(関西版/近畿二府四県)から開高健に関する原稿依頼があったのは三月中旬。
昨年生誕80年を迎え、地元大阪でも開高健文学が改めて見直されつつある中、開高健の人間力や精
神、魅力、残した言葉、さらには文壇に与えた影響などについて、ご論考願えませんでしょうか?・・というのが依頼の趣旨だった。
できれば東北関東大震災後の混乱にも結びつけられればというようなことだった。
ずいぶんと欲張った注文だ。
当初は「開高健はスタイル人だ」という書き出しで、上記のようなことを書こうと思った。開高健を一言で表現すると、誤解を恐れずに言えば"スタイルの人である”というのが私の持論なのだ。しかし、与えられた文量(1800字)ではとてもそれを書き尽くすことができず、しばらくはその彷徨で格闘したものの、今回は開高健のスタイルについて書くことを断念した。
テーマを変えて書きはじめたのが開高健の名言についてだった。これもまたかねてより温めていたテーマなので、すらすら書き上げることができた。原稿を送ると担当編集者から「大変読み応えがあり、感銘を受けました。この震災の中でこそ、心に響く言葉と受けとめました。」という返信が届いた。
原稿は「心に響く開高健の名言 命吹き込み生き続ける」というタイトルで4月16日付けの同紙に掲載された。
昨年生誕80年を迎え、地元大阪でも開高健文学が改めて見直されつつある中、開高健の人間力や精
神、魅力、残した言葉、さらには文壇に与えた影響などについて、ご論考願えませんでしょうか?・・というのが依頼の趣旨だった。
できれば東北関東大震災後の混乱にも結びつけられればというようなことだった。
ずいぶんと欲張った注文だ。
当初は「開高健はスタイル人だ」という書き出しで、上記のようなことを書こうと思った。開高健を一言で表現すると、誤解を恐れずに言えば"スタイルの人である”というのが私の持論なのだ。しかし、与えられた文量(1800字)ではとてもそれを書き尽くすことができず、しばらくはその彷徨で格闘したものの、今回は開高健のスタイルについて書くことを断念した。
テーマを変えて書きはじめたのが開高健の名言についてだった。これもまたかねてより温めていたテーマなので、すらすら書き上げることができた。原稿を送ると担当編集者から「大変読み応えがあり、感銘を受けました。この震災の中でこそ、心に響く言葉と受けとめました。」という返信が届いた。
原稿は「心に響く開高健の名言 命吹き込み生き続ける」というタイトルで4月16日付けの同紙に掲載された。