見えない相手

日本シリーズに於いて、屈辱な敗退を喫したタイガースと対照的に至福な時のマリーンズの記事などが氾濫する世間に、今日は出たくなかったのですが、是非も無く、モチベーションの上がらないまま、何とか大過無く業務をこなしてきました。その帰りの出来事です。
電車の乗継がスムーズに行え、京成線では［特急］に乗れました。
けど、自宅最寄駅には停まらないので、途中駅にて連絡する［各駅停車］に乗換えます。
その駅の、向側に停車中の［普通］はいつも空いているのですが、よりよいところに着席したいので、［特急］のドアーが開いた途端、（多少の）小走りで乗込むのですが、この日も（いつもの如く）難なく、一番端っこに着席し、毎週木曜の楽しみ，週間モーニングを読み耽っていました。

乗込んだ電車は、［特急］とその後に続いていた［イブニングライナー］の後に発車しました。

それから暫くして、声を抑え気味な若い女性の話し声が聞こえてきました。
ウォークマンからの音漏れほどに耳障りな感じがしたので、その方を見てみると、その主は、向のシートの左奥に座っていた葛飾にある学校の女子高生でした。
（制服の）スカートの下にジャージを穿き、大きなマスクをした黒髪の、一見してまあ普通の女子高生なのですが、その会話が尋常ではなかったのです。

「てめぇー、骨折れてんのかよ・・・親に言ったのかよ？・・・はぁ？！うるせぇー・・・殴んぞ！骨折るぞ！」
「てめぇ、飲めねぇだろ？！はぁ・・・飲むんじゃねぇよ。殺すぞ・・・殺すぞ・・・」

漏れ聞こえてきただけなので、記憶は断片的なのですが、世にも恐ろしき言葉を羅列して（一方的に）成立しているであろうその会話の相手は、いじめられっ子か彼氏，それも相当この女子高生に頭が上がらないヤツなんでしょうね。。。そこには、一寸の愛も感じられません。火遊びなどしようものなら殺しそうな、、、鬼迫溢れる話っぷりでした。
それはもう、ちと怖くもあります、寒々ともします。隣に座っていたオバサンは怪訝な顔をしていました。いろんな意味で。

より「正しい日本語を使おう」とも、心に決めました。。。