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内村鑑三 続一日一生 2月5日(2021/11/10)

2021-11-10 15:48:04 | 人生楽しく生きる
内村鑑三 続一日一生 2月5日

私たちは、何一つ持たないでこの世にきた。また、何一つ持たないでこの世を去っていく。ただ衣食があれば、それで足れりとすべきである。富むことを願い求める者は、誘惑と、わなとに陥り、また、人を滅びと破壊とに沈ませる、無分別な恐ろしい様々の情欲に陥るのである。金銭を愛することは、すべての悪の根である。ある人々は欲張って金銭を求めたため、信仰から迷い出て、多くの苦痛をもって自分自身を刺しとおした。しかし、神の人よ。あなたはこれらのことを避けなさい。そして義と信心と信仰と愛と忍耐とを追い求めなさい。信仰の戦いをりっぱに戦い抜いて、永遠のいのちを獲得しなさい。あなたはそのために召され、多くの証人の前で、りっぱなあかしをしたのである。(テモテ第一の手紙6章)

金銭の要はこれを有益に消費するにあり。消費すべきものを蓄積すれば腐蝕するはもちろんなり。他物の腐蝕は、その物自身の腐蝕にとどまれども、金銭の腐蝕は引いて精神に及ぶ。もし憂鬱的思想を去らんと欲せば、もし常に快適にして生命の真意を味わわんと欲せば、吾人は守銭奴的念慮を放棄し、銭を捨て想を得るの道を講ぜざるべからず。

(55歳でT社よりリストラを言い渡されて、まず心配したのは、金がいつまで持つか。退職金と貯金をかき集めると、65歳までは、何の心配もないと分かり、勇気百倍した。65歳で貯金は0になるが寿命も65歳で途切れるだろう。それまで釣りだ畑だビールだと、遊べ遊べでこの10年間。「金銭の要はこれを有益に消費するにあり」の一節が後押ししてくれた。しかし、この間、無給を想定したが、計算外の収入がいくらかあった。危ない油断すると金が腐蝕する。今は72歳、身近なところでは食事の後の皿洗いに部屋の掃除機がけ、外に出て畑で野菜作りに海で釣りをしていたら、衣食住に不自由はない。あと何年こんな生活を楽しめるのか不明も最後まで「金銭の要はこれを有益に消費するにあり」で押し通す。takeda)
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