先生もつぶやく、生徒もつぶやく。

横浜市でピアノ教室を主宰しています。レッスン中の面白出来事などを紹介中。

初見視奏

2011-02-10 22:27:55 | ピアノのお仕事
いわゆる

「初見」

その場で初めて見る、弾いたこともない曲を弾く、というしろもの。


この場合、少々、音を間違えたりしても、止まらずに、
それらしく最後まで曲としてなんとか形にしてしまわなければいけません。

これが、私は学生時代、苦手で。。。


まあ、私の学生時代では、初見を訓練するための授業は
特にありませんでしたので、新しく課題に出された曲を、自分のソロでも
伴奏でも次のレッスンの時までになんとか音間違えをせず、
正確に弾く練習をするわけです。
本当は並行して初見の練習もした方がいいのはわかってはいるものの
とてもそこまで・・・というのが現状でした。


  ところが!!


いざ卒業してバレエピアニストの仕事を始めると、求められるのは
即興と初見の能力。

特に私の担当したバレエのクラスの中では各ステップにそれぞれ
決められた音楽が付随されており、きちんと楽譜になっていたため、

「はい、先生、次はこの曲で」


と次々と初見で弾かねばならぬ事態に!


    うわ~(汗)


たくさん恥をかきつつも、やはり数をこなすとなんとかできるように
なったものです。
人間、恥をかかないと身につかない、と実感したものです。。。

そのなかで、私なりのいくつかコツを少しご紹介したいと思います。


(1)楽譜の音符を音符の点というより、和音でとらえていくようにする。
特に内声は、和音(コードネーム)でとらえていくとやりやすい。

(2)「これ、あってるの?」という不安のある音は思い切って弾かない。
間違えた音を弾いてしまうと、「間違え」になるが、弾かないとあっている音を
聴いている人に(弾いている本人も)想像してもらえる

(3)それでもやっぱり難しい曲の時は、
右手・・・メロディ 左手・・・簡単な伴奏に変えてしまう。
楽譜を見ているのは、私だけと、思い切る。

(4)以上の3点に気をつけながら、余裕で弾いてるポーズを取る。
ある意味、ここが一番重要。でないと、全部弱気な演奏になって
聴いている人が不安になるから。


思い切りの良さと、はったりをきかせるのがポイント。
どちらかというと楽譜通りに弾きたい自分としては、かなり葛藤がありましたが、
背に腹は代えられず、という姿勢が功を奏し、今ではずいぶん初見ができるようになって
きたような気がします。
と同時に、正しく譜読みするスピードもとても早くなりました。


そしてまた、最近気が付いたのは、初見をしながら、
きちんと音のイメージをしながら弾く、こと。
そうした方が、より正確に弾けるようになる気がします。。。










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