釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない !?(2004 松竹）

大企業の人事改革ネタは2年ぐらい前に出来れば、タイムリーだったと思う。同じような憂き目に会ったサラリーマン諸氏も身につまされる題材であり、我らが浜ちゃんに期待したいところであった。シリーズ17作品目、今更新しい発見があるわけでなく、無理やり小津作品を引っ張り出して来てもね、それより、最近の浜ちゃんの傲慢振りが目に付いた。電車内で携帯電話を大声で使用したり、会社内での傍若無人ぶりや、スーさんにたいする敬老精神のなさなど、およそ浜崎伝助らしくない。これが若い監督ゆえの所作であるのか？釣りばかファンは泣いている。国民的良識映画として定着した感のあるシリーズで、今一度、浜崎伝助を良識ある大人に戻してもらいたい。
釣りバカ日誌公式サイト
(あらすじ)
今年も、鈴木建設の一年間の業務予定が出た。上層部では人事改革が進んでいたが、ハマちゃんは早速、新任課長を言いくるめ、リフレッシュ休暇を取って秋田へ釣り旅行。行きの新幹線で知り合ったのは、偶然にも鈴木建設担当の経営コンサルタント社員、薫だった。無駄な人材は切る、合理的プランを進めていた薫も、実は心の中で疑問を抱いていた。久々に故郷に帰り、同級生の哲夫に会った薫は、自分の本当の気持ちに気づき、もう一度、生きる道を見つめ直す決意をする。上映時間 107分
（スタッフ・キャスト）
監督 朝原雄三
製作総指揮 －
原作 やまざき十三 、北見けんいち
脚本 山田洋次 、朝間義隆
音楽 信田かずお
出演 西田敏行 、三國連太郎 、浅田美代子 、江角マキコ 、筧利夫