怒りの鉄拳

毎日更新日記

霧の港の赤い花(1962)

2008-04-16 11:37:09 | 邦画・
あらすじ霧の港の赤い花(1962) - goo 映画
神戸へ麻薬の取り引きに出かけた帰りの列車で、ハマのヤクザ沢田浩は戸川礼子のボストンバッグを網棚から取ってやった。海外から帰る大学教授の夫を出迎えに横浜へきた礼子は、汽船の入港が遅れたため、キャバレーを開く文江の家に泊めて貰った。夜、そのキャバレーで礼子が紹介されたのは奇縁にも浩だった。うるさくつきまとう歌手の朱実に厭気がさしていた浩と礼子の間に、恋の花が咲いた。その頃、ハマではヤクザ同士の縄張り争いが激烈をきわめていた。大親父とよばれる松前は最近勢力を増してきた岩瀬組を叩こうと、刑務所から出たばかりの立花組の尻押しをしている。松前としては、岩瀬組と立花組を正面衝突させ、その共倒れを狙っているのだ。いち早くそれを感づいた岩瀬は、ひそかに一の子分浩に松前を消せと命じた。一方、夫と浩との愛情の板挟みとなって悩む礼子は、一度は神戸に帰ろうと決心したものの、再び横浜に引返して浩の胸に飛びこんだ。岩瀬は松前から浩を刺せといわれた。松前にとって、目ざわりな浩なのである。岩瀬はヤクザに憧れるチンピラ三郎に、浩は松前にも取り入り、岩瀬と二股かけているとたきつけた。日頃、浩を尊敬していた三郎はまんまと岩瀬の口車にのせられ、浩を殺すと誓った。地鎮祭の日、松前を狙う浩は、岩瀬の兇弾に倒れた。「畜生、大親父とおれの生命を取り引きしゃがって!」と、苦しい息の下からうめく浩の言葉に、三郎は愕然となった。浩の本心を知った三郎は、狂ったように拳銃を射ち放って岩瀬を倒した。岸壁に一つの影がぽつんと立っていた。浩と香港へ逃れようと約束した礼子である。だが、浩は来ない。浩が予約しておいた陳の船は、すでに岸壁を離れた。入れちがいに礼子の夫を乗せたサントス丸が汽笛をひびかせながら、入港して来た。夕闇が放心したような礼子の顔をしだいにおおっていった。