怒りの鉄拳

毎日更新日記

男の勝負 白虎の鉄(1968)

2006-03-18 18:54:31 | 邦画・仁侠・ヤクザ映画
不器用な男たちの生き方に時代のノスタルジーを感じるか、悲劇である。
(あらすじ)
大正初期の郡山。乗合馬車屋郡平舎の喜八郎が、娘のしのに後事を託して病死し、その跡を馬方の育松が継いだ。本来ならしのの婚約者で、育松の兄貴分鉄五郎が跡とりになるはずだったが鉄五郎は赤羽組ともめごとを起して、消息を絶っていた。父の死後、しのは小料理屋を始め、なかなか繁盛していたが、郡山と平の間に鉄道が敷かれることになり、郡平舎の営業も時間の問題となった。やがて鉄道院から郡平合に、補償額の提示がなされたが、しのも育松も驚くほど安い額だった。この裏には、志田技官と赤羽組が手を結んで、郡平舎の補償金を横取りしようという事情があった。そんなところへ、喜八郎の墓参りのため鉄五郎が帰ってきた、やくざ稼業に足を突っ込んだ鉄五郎はしのを前に我が身を恥じ、一緒に暮したいという彼女の願いを振り切った。しかし、補償額のことで赤羽組が何事か企んでいると知って鉄五郎はしばらく郡山に腰を落ちつけることにした。ある日、赤羽組と志田が育松の許嫁お咲を手篭めにしようとしたことから、鉄五郎や育松と、赤羽組との対立は決定的になった。おりもおり、鉄五郎は志田を問いつめて赤羽との関係を白状させたことから、志田は鉄道院を追われ、後任の技官が、正当な補償金の額を提示してきた。育松もしのも喜んだが、おさまらないのが赤羽組で、卑怯にも育松を闇打ちにして殺してしまった。怒った鉄五郎は赤羽組に殴り込んでいった。一方、しのに好意を持ち、やり方が気にくわぬとはいえ赤羽に義理のある春次は、そんな鉄五郎に相対し、渡世人の意地を通しながら死んでいった。89min
監督 山下耕作
脚本 高田宏治
出演 村田英雄/北島三郎/若山富三郎/待田京介/藤純子/安部徹/橘ますみ
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怒りの鉄拳 
-完全燃焼!

シルクハットの大親分 ちょび髭の熊(1970)

2006-03-18 01:53:25 | 邦画・仁侠・ヤクザ映画
「緋牡丹博徒」番外編、お竜さんが出てこないと締まらない。事実お竜さんが出てきてからはいつもの緋牡丹博徒に、どちらが主役だか分からない。
(あらすじ)
四国道後の大親分、熊坂虎吉は道後温泉発展のためにと、一家をひきつれて熱海にやってきた。この地は源田産業や農商務次官の芦沢、それに東京の顔役、剣持をバックにもつ横川組の縄張りであった。熊虎はさっそくくつろいだ宿の女房お幸を横川組の魔手から救って、貫禄を示すのだった。その熊虎の度胸にゾッコン惚れ込んでしまったのは小栗子爵だった。彼は日本で最初に自動車の輸入に成功した人物で、天皇陛下に献上する第一号車の運搬と警備役を熊虎に頼んだ。剣持、横川らは妨害の秘策を重ねた。しかし熊虎は技師クラウスや小栗の部下、伊庭新吾とともに無事大任を果し終えた。ところが、小栗は「輸入許可」を正式に得ると、熊虎との関係をたちきることを伝えた。源田たちは、妨害をあきらめず、自動車爆破を計画した。行動を開始した横川に襲われた新吾を救おうとした熊虎は源田の銃弾を太腿にうけ、危機に瀕した。だが、その時颯爽と登場した兄弟分緋牡丹のお竜の助力でことなきを得た。一難去ってまた一難。自動車は整備中のクラウスとともにダイナマイトで吹き飛んだ。小栗と家令重兵衛も横川組の刃に襲われた。熊虎とお竜の我慢もそれまでだった。喧嘩仕度に身を固めた兄弟は、源田、剣持、横川、芦沢と、悪の根源を葬り去った。上映時間 89min
監督 鈴木則文
脚本 高田宏治
音楽 津島利章
出演 若山富三郎 、藤純子 、伊吹吾郎 、橘ますみ 、藤村有弘
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