あなたは「アルフレッド・ウェゲナー」という人を知っていますか?きっとどんな人も中学校か高校かで一度はその名前を聞いたことがあるはずです。ただ、学校の勉強ではたくさんの自分物が登場するのでその中の一人ということで、すぐに忘れてしまっていることでしょう。
この人物、僕が中学校のときにとてもRespectしていた人物です。図書館でこの人の履歴を調べたり、高校入試の尊敬する人は?と聞かれたときに答えようとしたのもこの人でした。そのくらいその当時の僕の中では大きな存在だったわけです。
そろろそ思い出していただけたでしょうか?ウェゲナーという人が何をした人か。
ウェゲナーが提唱したものは「大陸移動説」で、現在のプレートテクトニクスの前掛りになったものです。今、分離している大陸はもともとは一つの大陸(パンゲア)であるということです。気が遠くなるくらいの時間をかけて、大陸は分かれて、現在の形になりました。今では、この考え方も当たり前になって、教科書に載り、100%の学生が一度は目を通すことになるでしょう。
しかし、ウェゲナーがその大陸移動説をはじめて提唱したときにはそうではなかったのです。当時はまだまだ科学の考え方よりも、宗教的な側面が強く、この地球も宇宙も神が創り与えたものとされて、古代からそうであったと言われる時代です。ダーウィンの進化論も同様でした。もし、そういったことを考えた人たちが周りの考えに押さえ込まれて、研究が白紙にされていたら、科学の進歩は遅れていたことでしょう。何年か、何十年か、もしくは何百年変わっていたかもしれません。
神をも覆す論は、すぐに受け入れられるわけもなく、宗教徒の人から迫害を受けてしまったかもしれません。それでもウェゲナーは研究を続けました。その心中はわかりません。後世の科学、人類のためだったのか、否定されてその見返しなのか、今になったら聞くことはできず、真偽を確かめることはできませんけど。それでも、彼はなんども北極から気球を飛ばし、その大陸移動説を証明しようとしました。そして、3度目の渡航で殉職しました。
それから時間が経って、大陸移動説はさらに発展させられ、プレートテクトニクスとして現在に至っているわけです。ウェゲナーが命を賭してまで、証明しようとしたものがやっと成就したわけですがそれを本人が見ることはなかったのです。科学の世界では、そういうことも少なくありません。エジソンだって、ここまで世界が電気文明になるとは思ってもいなかったでしょう、多くの科学者たちは自分の考えたものが、発展され、今の現状をみたらどう思うのでしょうか。自分の持論があっていたと喜ぶ人もいるでしょう、でも、世界は変わってしまったと嘆く人もいることでしょう。
自分を信じて、自分を曲げないことがときに世界を変える力に変わるということです。ただし、普通の生活で自分を曲げずに、貫き続けることはできるでしょうか。それは人間関係などを壊してしまうこともあるわけです。そんなことを考えてる時点で、僕には科学者としての未来はないでしょう…ね。あなたはどうですか?? 中学校のころの僕はきっと自分を曲げないことを美学とし、輝く未来をウェゲナーやダーウィンなどといった成功した一握りの科学者に重ねていたんでしょうね。たくさんの科学者の中には、間違ったことを曲げずに消えていった人を知らずにいたんです。
さて、これから世界はどう変貌していくんでしょうか。それを今知るにはタイムマシンが必要ですかね(笑)