戦争は僕たちが生まれるずっと前に終わった。
でも、最近ニュースで「残留兵」が話題になっている。戦争でフィリピンに行き、終戦を迎えたことも知らずに敵国のジャングルの中で何十年も生きながらえていたという話。
三十年前くらいにも同じ話があって、そのとき帰ってきたのが「横井正一さん」だった。
どんなことを考えて過ごしていたんだろうか。
これだけ電話やインターネットなんかが発達しているのに、何十年も「声」が届かないってことにとても驚いた。約六十年前に戦争は終わり、今回見つかった人はもう80歳を超えている。
人生のほとんどを戦争中だと思い込んで、ジャングルの中で孤独に生きてきた。そう考えるととても切ない。早く日本に帰りたいと思ってるんだろうか。
その人たちは「戦死」扱いになっていて、お墓までできていた。それを見たらどう思うんだろうか。
戦争って恐い。
もし自分が生きてるときに戦争が起きなくてよかったと思う。殺し合い、憎しみあって…そんな世界は見たくないけど、今でもそんなものがなくなったわけじゃない。自分の周りに無いだけで、世界は争いにあふれてるんだ。
今日も日本人が殺されたというニュースを見た。捕まっているという話だったが、亡くなってしまったいたようだ。
今、この瞬間にも誰かが誰かを殺して、誰かが誰かを憎んでる。
悲しい世界が、きれいになりますように。