結構前に僕は哲学クイズというものに興味をもち、本屋に行ってはよく立ち読みをしていました。(そこまで興味があるなら買ってしまえばいいのだけれど、そういう専門書は高くて、文庫本仕様でも1500円くらいするんです)しかし、本屋の片隅なので座り込むわけにもいかず、ぶつくさ言うわけにもいかず、ただ黙って眺めているだけなんですけど。もっとよく考えれば分かるようなことでも、疲労と周りへの心配で考えて躓くとすぐに答えを見てしまっていました。
そんなある日、僕は一つのクイズに出くわしました。それはいつも読んでいる本の真ん中あたりにありました。これもまた少し考えて、自分なりの答えを出して、答えを見ました。しかし、その答えはあまりにも疑問を残すものだったのです。
では、その問題を出したいと思います。ただ、詳しい言い回しなどは覚えていないので、自分なりに設定などを変えてやりたいと思う。でも、答えは変わりません。
Aくんは進路について迷っていました。P高校に行くか、Q高校にいくか。そこで露天の占いでその進路を占おうとしたわけです。B占いは3000円で、当たる確立は30%。C占いは7000円もするけれど、当たる確立は70%。Aくんが一番効率のいい方法で進路を決められるのはどちらの占いを選んだときでしょうか。何度占ってもいいです。
というもの。あなたはどう思いますか?よく考えて見てください。理由も考えておいてくださいね。ただの二択、勘で答えてしまったら意味はないのだから。そもそも進路を占いで決めようとするのもどうかと思いますけど…そういう設定はあまり深追いしないでください。
わかりましたか?ちなみに本にあった正解は「B占い」でした。B占いで一回占ってもらう、というのか答え。どうです?あってましたか? それではその本の解説を述べます。「B占いで占って、どちらかの高校を言い当てられる。その逆をいけば、3000円で70%の結果をえられるわけです。だからこれが効率がいいと言える」というもの。納得していただけましたか??まぁ確かに。と思う人も多いことでしょう。
しかし、僕はこれを読んで大きな疑問を持ちました。二択で30%の逆をいけば70%になる??どう考えてもおかしい。そうでしょう?Aくんは進路の選択で、B高校とC高校を占いで占ったわけですよ。強いて言えば、その占いはP高校(P集団)とQ高校(Q集団)を選ぶものであるわけです。普通に占えば、どちらかの高校にいけばいいという確立が試算されます。しかし、B占いで出た結果の逆をいくということで、もう一方の答えが70%になるかと言えば、そうとは言い切れません。
例えば、B占いでP高校へいけばいいという結果が出たとします。それは確立としては30%。ということで本の解説のように逆のQ高校に行けば70%の確立でよいとされる。これはおかしい。B占いでは、P高校が30%である、としか言っていないわけである。とういことは残りの70%には確かにQ高校に行けばいいという確立も含まれているが、そのほかの可能性も含まれているということになる。つまり、B占いの結果からわかるのは、P高校にいかない方がいいというのが70%であって、それはQ高校にいくということとイコールにはならないのだ。
残りの70%には、Q高校のほかにもX高校やZ高校、T専門学校だってあるかもしれないし、就職という方法もあるわけだ。どうだろうか。そう考えると、本の解説のようにB占いで占ってもらい、その結果の逆を利用するというのは間違ってはいないが、その中でQ高校の占める割合まではわからないわけだ。ということはそんな未知数なことを判断するのに、3000円も払うのが効率のよい方法と言えるのだろうか。僕はそんな疑問をもったわけである。
別にあの本を否定するわけでもないし、そう考える人がいてもいいと思う。ただ、僕の言うような可能性も十分にありうるという話である。あなたはどう考えてもらっただろうか。コメント待ってます。