前回ブログでは当方と理事会(小野理事)との交渉経過について綴り、当方の複数教員が小野理事と接触して同理事から聞いた話の概要について触れました。
小野理事の話す要点は当方に対する警戒心が露骨に感じられるものが多く聞く側としては小野理事が当方に対して一体全体如何なる考え方を持っているのかという判断に迷う理解し難いものであったとの印象を伝えてくれました。
今回のブログでは理事会(小野理事)が学内に設置した前理事長の不正行為を弾劾するための会計調査委員会(第三者委員会)に対して当方が如何なる対応を行ったかという経過について綴ります。
〇平成29年6月に入り第三者委員会の調査活動が本格的に始まり当方も同会からの学内に対するヒアリング調査要請に応じ下記の対応をしました。
城西大学の未来を考える会では柳元事務局長と伊藤元事務局次長の2名が同会のヒアリングに対応しました。
(1)同調査委員会に対して当方に対するヒアリングに関し城西大学の未来を考える会の意向を下記の書面に纏めて提出しました。
会計調査委員会への証拠類の提出に関する当方の意向について
会計調査委員会へ水田宗子前理事長に対する刑事告発の証拠(森元秘書の証言記録)を提出することに関し刑事告発人、並びに学内外関係者は同委員会に対し下記の事項を提言・要請します。
① 会計調査委員会から当方に対する刑事告発に関する証拠類の提出要請については本来、告発を担当した弁護人、或いは告発人宛に為すべきものだと理解している。但し、本件については刑事告発人の合意を既に得ている。刑事告発の法定代理人・弁護士には必要に応じて承諾を得る予定でおります。
② 会計調査委員会の任務は水田宗子前理事長が理事長在任中に行った不正会計処理の調査にあることは承知しておりますが、調査は同前理事長が大学から不正に着服した金員の額に留まらず当該不正行為が学内の如何なる状況の下に実行されたのかという事実関係について下記に列記する具体的な事項についても厳格な調査をすべきであると理解しています。
※刑事告発に対する隠蔽工作 (国松元警察庁長官の理事就任 他)
※こうした不祥事は前理事長と森本学長・田中理事等が深く関与した。
※前理事長の不正行為は理事会全体の組織犯であると認識している。
※理事会のメンバーは前理事長に対し面従腹背で前理事長の違法行為に知りつつ諫言も出来ず黙認した責任は重大である。
※前理事長に対する刑事告発はそうした自浄能力の欠如した理事会に代わって学内の大学改革を目指す教職員有志が行ったものである。
③ 警視庁練馬署が前理事長に対して捜査を開始した時期、前理事長の不正行為を糾弾した多くの学内関係者達が前理事長の威光の下に森本学長(当時)が断行した熾烈なパワハラ行為により多大な被害を被った事実にも注目して頂きたいと要請します。
※このパワハラにより不利益を被った多くの教職員達は未だもって名誉回復がなされておらず被害を引きずったままの状態でいます。
※この件については刑事告発人名で森本常務理事、小野理事宛に書面を送り、本件については上原理事長に諮った上で早急に対処願いたい旨を申し入れているが未だ回答がありません。
※パワハラで不利益を被った人達の名誉が回復され復職等が適った時点で学内の教職員は初めて大学が新しく変わったと認識することができ、学生へのサービスがより一層効率化すると信じております。
※このパワハラ問題が適正に解決されない以上、本件・前理事長に対する刑事告発問題は全面的に解決したと判断することが出来ないと考えています。
④ 貴委員会におかれましては前述いたしました学内状況を精査され勘案されまして城西大学の再生に御助力賜りますよう宜しくお願いいたします。
※貴委員会の任務が前理事長の理事長在任中に行った不正会計処理の調査にあることを十分に承知した上で敢えてお願いいたしますが、前理事長の不正行為が学内にパワハラという予測を超えた状況を引き起こした事実を改善するためにもパワハラ問題の終結に向けたご指導、御助力を宜しくお願いいたします。
※ この件につきましては今回の貴委員会報告書の中で次の様な文言を記して頂きたいと要望いたします。
「学校法人城西大学はパワハラ被害者の名誉回復の措置をとることが望ましい」
※なお、こうした御配慮が頂けない場合は今回の森元秘書の証言記録の提出が出来ない旨を付言させて頂きます。
※当方から要請した前項の件につきましては同委員会から明確な回答が得られなかった状況を判断し最終的に同委員会に森元秘書の証言記録の提出することを拒否したということを追記しておきます。
(2)同調査委員会のヒアリングにつきましては柳元事務局長と伊藤元事務局次長の2名が下記の項目につきまして詳細な説明をしました。
①理事会が常務会によって形骸化している(大学運営が不適切な状況にある)
②長岡旧大蔵官僚と武富・中村元自衛官出身者による水田家の大学私物化状況
③公認会計士事務所・顧問弁護士事務所の本学からの撤退
④国松・加藤の元警察庁高級官僚による前理事長に対する刑事告発捜査の妨害
⑤森本・田中を中心とする薬学系理事のパワハラ行為
⑥安倍首相、同夫人の本学に対する関与
(3)ヒアリングに当たりましては下記の資料を提出しました。
①前理事長の不正行為一覧表
②文科省に提出した大学運営の不適切報告書(7頁)
③平成18年から現在に至る学内混乱の記録(43頁)
この会計調査委員会(第三者委員会)の最終的な調査報告は平成29年9月に至り学内に公表されましたので後述してまいりますブログで綴る予定です。