老兵は死なず

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224  練馬署の捜査進捗状況 ②

2020-01-30 09:18:56 | 日記
前回ブログでは練馬署が当方の伊藤元事務局次長、さらに柳元事務局長に対し積極的な接触行動を開始したと綴りました。そして、こうした同署の捜査活動は本件横領事件に関して大学現場の声を積極的に聴取したいとの意志に基づくものだと受けとめました。

今回のブログでは、これまで本件捜査に関しては主として〇〇警部が当方との接触を行っておりましたが、その捜査方針が徐々に変更して同警部のスタッフ(下記の△△捜査官)にまで広がりましたのでその経過について綴ります。


〇7月9日に練馬署の△△捜査官から伊藤に電話があり、本件が継続して行われていた当時の経理業務の実態を聞きたいとの要請があり、翌週14日に伊藤が練馬署に出向いて△△捜査官と面談を行い次のような協議をしました。

(註)練馬署は伊藤が長年に亘って大学の会計部門を担当してきたという経歴を重視した上で今回の事情聴取に及んだものと当方は受けとめました。それは本件の刑事告発書に添付して提出した膨大な量の横領に関わる物的証拠(主として森秘書が作成した偽造領収書)に関する会計実務の実態を具体的に確認したいとの意向でありました。

〇伊藤からは森秘書が偽造領収書を使い仮払い精算により大学から多額の金額を引き出した会計処理の実務上の流れを具体的に下記のとおり説明しました。

①森秘書は理事長からの求めに応じて毎月2~300万円相当の額面が記載された架空領収書を偽造して大学(坂戸)の会計課に提出しておりました。

②この架空領収書は大学が以前から取引をしている業者(薬局、ホームマート、東武デパート、北京料理店、うなぎ割烹店)の名称が明記されたものでした。
しかしながら、この領収書はそれまでに同業者から大学宛に届いている領収書と比較しますと一見して明らかに偽物であることが分かる幼稚な代物でした。
それは偽造された領収書が従前のものと異なり市販されている領収書を使っていること、領収書に押印された印鑑類が従前のものとは全く違うこと、さらにいずれの業者に対する領収書にも請求する金額が全く同じチエックライターで刻印されているという偽物そのものでありました。

(註)この間の事情については既述もしましたが、会計検査委員会が本件横領事件について学内の現場でヒアリング調査をした際に会計課の人達から聞いた次のような発言に対しては驚きを禁じ得なかったといいます。

「森秘書から出されてくる偽造領収書に対して出金伝票を作る度に印鑑を押すことが長い間に亘り嫌でたまりませんでした。このことを上司に話しても何らの解決策も出せずにいる姿を見て、又また嫌な気分が長々と続きました」

〇大学の現場でこのような話を聞いた同委員会は最終報告書の22頁で理事会が本件に対し素早く適切な対応が出来なかったことに関して次のような文言を述べて理事会を厳しく指弾しております。

「M事件(森秘書)については城西大学(坂戸)経理課員が不審に思って調査した結果を上司に報告したが、この時点で大学が対処していれば被害も少なく終わったし、その後の学内混乱を防げたものと考えられる」

③このような形で森秘書(実際は理事長)が大学から不正に横領した公金金額は大学の経理部門関係者からの情報によりますと本件が開始された平成12年頃に遡って毎月2~300万円程度の金額が横領されているといいます。
従いまして、本件が学内で明らかになった時点までの過去10年余の横領金額の総計は少なく見積もっても3億円前後という巨額なものとなります。

④それにしても前理事長の不正行為の中でも唯一、横領した金額が3億円前後という巨額なものであること、更に本件が10年余の長きに亘り学内で長期間行われていたという事実を併せ考えた場合、この間に本件を百も承知で黙り続けてきた理事の人達の責任は計り知れないものがあります。

このことにつきましては、いずれ後述しますブログで徹底的に理事、理事会の法的責任を弾劾し責任を取って頂く所存であることを付記いたしておきます。

(註)この横領金額を証明する大量の偽造領収書は全て練馬署に提出済みです。なお、この偽造領収書の写しは当方が今現在も保管していることを付言します。

〇協議の中で△△捜査官から伊藤に対し次のような発言がありました。

①△△捜査官からは森秘書、葛岡元会計課長を呼び出し事情聴取は完了した。
当方から要請した土田元会計課長には連絡中であるとの説明を受けました。

③△△捜査官から、森秘書が理事長に現金を渡したという事実確認をしたが、その客観的な証拠が得られないので苦労しているという説明がありました。

(註1)この物的証拠とは森秘書が理事長名義の銀行口座に入金をした事実が確認できる銀行の口座記録であろうと思われる。しかしながら森秘書は理事長に直接現金を手渡したと言っており、現実問題として、このような場合、横領した金を銀行に振り込むなどという後で歴然とした証拠が残る様なことをするなど論外な話であり、こうした事に拘っている捜査当局の態度には疑念を抱くことを禁じ得ませんでした。

(註2)このことに関しては、当時大学から理事長の給与が振り込まれていた理事長名義の銀行口座の入出金の事実を詳細に確認するよう捜査当局に特段の要請をいたしました。
このことにより、理事長の日常的・個人的な出金は森秘書からの現金で賄われ、給与が振り込まれた銀行口座からはそうした日常的出金の事実は無く、あるとすれば恒常的に毎月引き落とされる高熱・水道料金の類いのみであり、そのことから逆に大学の金を横領していたという事実がより明白になると判断したからであります。

〇最期に、△△捜査官の説明からは、既に理事長を呼び出しているという様子が窺えなかったので、前記の事実関係が明らかになった段階で理事長の呼び出しが実現するのだろうと考えておりました。


次回のブログでも今回綴りました練馬署の捜査の進捗状況について綴ります。



223  練馬署の捜査進捗状況 ①

2020-01-27 11:29:57 | 日記
前回のブログでは練馬署〇〇警部が東京地検の担当検事と連携を取り本件捜査の終結、そして本件を地検に送検することに向けた動きを本格的に開始したと綴りました。

今回はその後の練馬署の動きを注視しながら本件の捜査状況について綴ります。

〇6月19日に〇〇警部から本件関係者である伊藤元事務局次長に突然電話が入り次のような電話による協議を行いました。

①同警部から森秘書と面談した経緯を問われたので、面談は強要したものではなく森君には一人で横領した訳ではないだろうと質して森君を弁護する立場に立って森秘書から正直な話を聞いたものである旨を詳細に説明しました。

(註)伊藤から、森秘書と初めて会った際に同秘書が「もっと早く皆さんに会いたいと思っていました」と語ったこと、さらに別れ際に「今日は遠くまで来て頂き本当に有り難うございました」と深々と頭を下げ、同秘書からの提案でお互いの携帯電話の番号を交換し合ったこと、双方の関係はこのように最期まで友好的に推移したこと、最期には当方と森秘書との面談は想定以上に実りの多いものとなり同秘書から本件横領事件の核心に触れる架空領収書を偽造した理由、この偽造領収書を使って大学から入手した現金を理事長に渡したという事実を正直に証言してくれたこと等は当方にとって予想外の大収穫になったということを伝えました。

②続いて同警部から練馬署が理事長サイドの者を呼び出すことについて質問がありましたので当方の考えを具体的に次のように述べました。

理事長の横領という不正行為が起こった背景には理事会を支える理事達、更には大学執行部の皆が揃って理事長の違法行為を知りながら理事長に対して諫言はおろか何一つモノが云えなかったということが全てでありました。
このように理事長が大学の公金を横領したことについて理事長を取り巻く理事及び大学執行部の全員が皆理事長の横領行為を承知していながら黙視していたことは換言すれば、正にこれは組織犯罪というべきものでしょう。

この理事長を取り巻く無責任な人達が城西大学独特の腐れ切った体質を作り上げて大学を駄目にしています。この理事長を取り巻く人達のリストは別途告発人の鵜澤から警部のお手元に届いていると思いますが、こうした人達に対して警部には厳しく徹底的な聴取をお願いしまして本件横領事件の実態解明に向けたご努力をお願いいたします。

最期に伊藤から重ねて本件横領事件が惹起した背景、理事長の異常性格や理事長を取り巻く常務理事や学長、事務局トップの法人局長などが如何に理事長の違法行為を増長させ隠蔽してきているか、さらに当方が本件について幾度となく理事長や理事の人達に理事長の横領行為の実態を訴えて善処方を求めているにも関わらず理事会はこうした当方の行動を無視したままで未だに逃げ回っているという異常事態についても詳しく説明しました。

(この伊藤と〇〇警部との電話は40分を超えるものとなりました)

〇7月2日に再び同警部から伊藤に電話がありましたので伊藤からは同警部に対し、本件横領が行われていた当時の大学事務局長であった柳から当時の前理事長やイエスマン達の実状を直に聞いて貰いたいと要請して同警部の了解を得ました。

〇この後、柳から本件横領事件について本件が学内で起こった事情、理事会が本件を善処することに関し全く機能を果たしていない理由は、偏に学内に存在している「常務会」に起因していると断定し、この常務会(学内の非公式会議であり、実質的に大学の最高意思決定機関である理事会をないがしろにしている理事長の側近達の理事長へのヨイショを目的とした私的会議)の実態を具体的に理解することが出来る資料(常務会内規 他)を同警部宛に送付しました。

〇7月8日に同警部から柳に電話連絡がありましたので、柳からは本件の裏側にある学内の事情、特に理事長が常務会を利用して大学を文字通りに私物化して大学を駄目にしている実態を下記のとおり詳細に報告しました。

①この常務会は本来、法人運営に関し理事会に諮る必要性の低い案件については理事長が常務理事、学長、法人事務局長等の理事長側近を陪席させた常務会で理事長自身が自らの責任で決裁を行う事が出来ると定めたものでありました。
但し、この常務会の決定事項は直後の理事会に於いて事後承認の決議を行うものとしていましたが実際にはこの定めは空文化し実行されていませんでした。

②このようにして常務会は徐々に権限を拡大し現状では本来は理事会の審議を必要とする重要案件についても常務会が全てを決裁し自動的に理事会議事録を作成した上で全理事の署名捺印を求めるという換言すると理事会自体を骨抜きにしてしまうという異常な環境を醸成してしまいました。

③理事長が長年に亘って大学から多額の公金を横領してきた事実、しかしながらこうした悪弊を理事会が改められなかった起因は偏に常務会という異常組織が背景にあることが最大の理由であります。

③我々学内有志が最終的に理事長を刑事告発した理由は、本来理事会が責任をもって大学の弊害を正すべきところ理事会にはそうした能力が全く欠落しており益々大学が疲弊していく姿を見るに忍びなく止む無く大学を良くしたいとの一念の下に理事長を訴えるという異常な選択肢を取ったということであります。

〇余談ではありますが、理事長に対する業務上横領事件を最初に警視庁刑事部捜査二課に刑事告発した際に担当の警部と当方の弁護士、鵜澤刑事告発人との間で次のような会話が交わされたことがありました。

警部が「城西大学では理事長が大学を私物化して一人で何でも出来るのですネ」と発言しました。

鵜澤から「城西大学では理事長がモノを言わないと何も始まらないし何も終わらないのです、大学はたった一人の理事長のものなのです。この理由は、偏に学内に常務会という異常な組織があるからです」と答えました。

こうした当方からの回答に対し同警部からは次のような回答がありました。

「城西大学では理事会ガバナンス状態が欠如している理由、理事長が一人で勝手に何でも出来るという訳は常務会という不可解な手品の種とでもいうべきものがあるからなのですネ」
というものでした。

この警部の云った「手品の種」という名言?は今でも脳裏に焼き付いています。


次回ブログでは伊藤元事務局次長が練馬署の本件担当〇〇警部の配下スタッフである△△捜査官からの求めに応じた接触内容について綴ります。



222  練馬署が東京地検への送検に向けて動き出す

2020-01-24 09:03:38 | 日記

前回のブログでは当方の弁護士が練馬署の捜査遅延に立腹し当方側の刑事告発人や学内関係者と一緒に練馬署に乗り込み結果的に練馬署がこれまでの捜査状況を反省し捜査の早期終結と東京地検へ送検することを約束したと綴りました。
又、練馬署がこのように捜査方針に変容を遂げた背景には事前に当方が東京都の公安委員会に対し同署の捜査遅延を訴えて捜査進展方を善処するよう同署に対する指導、監督を依頼したことも効を奏したと綴りました。

〇当方が平成26年4月23日に練馬署に出向いた数日後、これまで弁護士が頑なに練馬署に提出することを拒んでいた森秘書の証言記録の中でも森秘書が語った本件横領の核心に触れる重要だと思われる部分だけを抜き書きしたメモを〇〇警部に渡してみたらどうだろうかという提案が「城西大学の未来を考える会」の中核メンバーから持ち上がりました。

(註1)この森秘書の証言記録は弁護士が不用意に練馬署に提出すると理事長サイドが森秘書に命じて証言は強要されたものであり証言は全くの虚言であるとする反対供述書などを提出され今後の捜査に差し障りが生じる危惧があるとの判断を示し練馬署への提出を保留していたものでした。

(註2)しかしながら当方としては、この証言記録こそは本件横領事件の核心を証明する第一級の物的証拠であることから、練馬署が検察と一体となり本件捜査の進展に意欲を示した今こそ、この証言記録を練馬署に提出し捜査の促進を陰ながら強力に支援したいとの判断もありました。
こうしたことから早急に森証言の中で本件横領に関する核心部分であると思われる証言を抜き書きしたメモ(森秘書が架空領収書を偽造した理由、同秘書が偽造領収書を使って大学から公金を引き出し理事長に渡した事実等)を作成し鵜澤告発人が弁護士の了解の下に同警部に届けたところ、すぐさま同警部から次のような反応がありました。

同警部の本件に関する発言要旨は次のとおりでした。

①同警部が本件を担当する東京地検の検察官に当方が渡した森秘書の証言記録メモを示すと同検事から 「練馬署はどうしてこの証言記録の全てを今まで告発人側から提出して貰えないのか」 と厳しく叱責を受けたとのことでした。

①更に、同検事から 「練馬署が対応できないのであれば検察から告発人側に証言記録の全ての提出を依頼するが」とまで言われたと云い本件森秘書の証言記録を練馬署に提出出来ないか急ぎ弁護士さんと協議願いたいとのことでした。

〇検察庁は本件について暫く前から練馬署と事前の摺り合わせを行っていたと承知をしていたので、当方はこの間の事情を勘案して弁護士と協議して、この証言記録に検察が責任を持って関与するのであればという弁護士からの意見に従い最終的に森秘書の証言記録を練馬署に提出することにしました。

〇この証言記録は5月9日になって練馬署の〇〇警部に新橋の弁護士事務所に来て貰い告発人を代表して鵜澤が立ち会いの上で同警部に手渡しました。

なお、その際に同警部に対し弁護士から次の様な発言がありました。

①この証言記録は多くの学内関係者が理事長サイドから熾烈なパワハラ行為を断行されている最中にそうした弾圧に屈することなく勇敢に行動して作られたものであるから捜査当局にはこうした関係者の熱意を十分に汲み取って頂きこの証拠は慎重に取り扱ってもらいたい。

②この森秘書が告白した証言は本件横領事件の真相を語っているものであり、この証言を見れば本件横領の実行行為者は間違いなく水田理事長であることが歴然としていることを確実に理解することが出来ます。

③この後の捜査に関しては、まず森秘書と面談し本証言記録の作成に当たった柳・伊藤・西尾の3名に早急に会い直に本人達から事情を聴取して貰いたい。
加えて、本件は金が絡む会計上の問題を多く含んでいるので本件横領に関わる当時の金の処理、金の流れなどを担当していた大学の経理担当者からも直接に実務上の詳しい話を聞いて貰いたい。

〇このようにして練馬署の〇〇警部の捜査が順調に進み、練馬署の捜査と並行して検察が本件に関与しているとの感触を得ることが出来て、学内では本件が間違いなく理事長逮捕に向けて確実に展開するであろうと期待をしました。

〇6月に入り鵜澤告発人が練馬署の〇〇警部に直接電話をして、その後の捜査の進捗状況を質したところ、同警部から次のような回答を得ました。

「その後、提出して頂いた森秘書の証言記録を検察官共々精査しております。この森秘書の貴重な証言を土台としまして理事長の横領行為が立証出来ることを目標に検察官とも充分に摺り合わせを行い慎重に対応していくつもりです」

(註)こうした状況の下で同警部から本件の実態をさらに一段と究明するため、本件に関わった理事長サイドの関係者に対する事情聴取を予定しているという話がありました。そこで当方から本件横領事件に関わっている理事長関係者の一覧表を次のとおりに作成して練馬署に提出しました。 

水田宗子理事長
森泰光理事長秘書
柳沢伯夫(城西国際大学学長・国松理事と東大の同期生)
森本雍憲(城西大学学長)
田中 昭(元城西大学学長・現在は常務理事)
武富紘人(東京本部法人事務局長)
斉藤良一(東京本部経理部長)
葛岡義久(城西大学会計課長)
土田 孝(元城西大学会計課長)

(註)上記の土田氏は既に退職しているが、大学で本件の横領行為が始まった当時の会計課長であり当初の経緯を詳しく知っている者の一人であります。
この者について補足しますと既述したように柳、伊藤の両名が理事長によって不当に退職された直後に、同氏から当方に対し下記の様な電話がありました。

「どうして柳さん、伊藤さんが辞めなければならないのですか可笑しいですヨ、私は会計課長時代に、森君が架空領収書を偽造して大学から現金を横領していたという事実を知っていたので、森君にも、中村事務局長にも、これは駄目です、何とかして下さいと直言したのですが、結局、事務局長に無視されて何も変わらなかったのです。ここに来て二人が辞職させられるなんて考えられませんヨ」

という貴重な話をしてくれましたので早速、この経緯を練馬署に伝えて早急に本人を呼び出し、この間の事実を直接質して貰いたいと要請しましたが、この件は残念ながら如何なる理由からか不明でしたが最終的に実現しませんでした。


次回のブログでは、今回に引き続きまして練馬署〇〇警部の本件捜査の終結、そして検察への送検に向けた対応の進展状況について綴ってまいります。



221  弁護士と学内関係者が練馬署に出向く

2020-01-21 13:09:29 | 日記
前回のブログでは本件横領事件が国松元警察庁長官の理事就任という異常人事による外圧によって明らかに警視庁練馬署の捜査が全面的にストップしたという異常事態について綴りました。
しかしながら、こうした練馬署でも本件担当捜査官がこれまでの〇〇警部補から〇〇警部(刑事課長補佐)に変わったこと、当方が直接〇〇警部と面談しますと同警部からは本件を見直しするとの期待が持てる言葉を聞いたということも追記しました。
そして、このように練馬署の捜査が変容を見せ始めたキッカケは当方が東京都公安委員会に足繁く出向いて本件捜査が遅延していることに対し早急に善処方を御願いたいとの苦情申し立てを行ったことが契機となったとも触れました。

今回のブログでは、こうした練馬署の不甲斐ない捜査状況に業を煮やした当方の弁護士が刑事告発人や学内関係者と一緒に練馬署に乗り込んだという経緯の顛末について綴ります。

〇平成26年4月23日に練馬署において本件の捜査方針に向けた関係者間の協議を初めて行いました。
出席者は練馬側が〇〇刑事課長、〇〇警部(刑事課長代理)の2名、当方側は弁護士と刑事告発人を含めた学内関係者の6名で都合7名が臨席しました。

〇協議の冒頭で弁護士から練馬署に対し次のような厳しい発言がありました。

「本件の横領事件は練馬署に於いて捜査が開始されてから約3年近くに亘って実質的な捜査活動が全くなされていない」

「この間の捜査経過を見ていて、私は練馬署に対し本件の告発捜査に関しては拭い難い不信感を持っている」

「通常の捜査では法定代理人の弁護士は勿論、告発人その他の関係者から事件に関わる事情を充分に聴取すべきところ、練馬署はそうした捜査の基本となるべき基本的な捜査行為を今現在も全く行っていない」

「この捜査遅延の理由は、偏に捜査開始直後に複数の元警察庁高級官僚が城西大学に天下りして大学の理事等の要職に就任したということに由来していると考えている、私も検察官時代に担当事件に関して政界筋、法務省筋から事件の進捗について打診され、当惑した経験がありますが練馬署も同じですネ」

「又、聞くところによりますと練馬署は本件横領の実行行為者は森秘書であると考えているようですが、告発側は膨大な証拠類を添えた上で告発状に明記したとおりに本件横領事件の実行行為者は水田宗子理事長であると確信していることを改めて明言します」

「練馬署の捜査は正に異常であります、私も長年に亘って検察官を経験し現在は弁護士業務に従事しておりますが、これまでにこのような捜査を見た記憶は全くありません」

「今後は当方の告発事由に沿った方向で捜査の活動を早急に進めて貰いたい。私が本件捜査を担当すると仮定すれば、本件捜査は2ヶ月以内に終了できると確信しています。練馬署もそれくらいの期間に捜査を完了させ東京検察庁への送検の手続きを実行して貰いたい」

〇このような弁護士の激しい非難を込めた発言を聞いて臨席していた告発人や学外関係者は皆が等しく、これまで長い間に亘り捜査の進捗を待たされたという捜査当局に対する怨嗟の気持ちを一挙に晴らしてくれた弁護士の言葉に胸のつかえが失せたとの思いを持つことが出来たのであります。

〇その後、弁護士から促され臨席した我々も順番に練馬署の捜査遅延について遠慮のない不満、怒りの声を投げかけ鬱憤を晴らすという場面もありました。

〇こうした当方からの激しい怒りに満ちた発言に対し練馬署側は終始口を閉ざして唯々当方からの発言を聞いているのみであり、練馬署側から当方に対する弁解やら反論は一切ありませんでした。

〇このように弁護士及び我々からの発言が一段落した後で、練馬署の〇〇刑事課長から次のような回答がありました。

① 東京地検への送検は夏休み前に実行します。
② 理事長を落とす材料が欲しい。
③ 捜査担当職員を増員して集中的に捜査を進展させる。

〇この刑事課長の話を聞き、学内関係者は事前に練馬署が公安委員会の指導を得たこと、そして今回の当方側の怒りと気迫に満ちた言動に接して漸く本件について本格的な捜査を始める決心をしたとの感触を得たのでありました。

〇そして、こうした練馬署の変容を確認することが出来た城西大学の未来を考える会の多くの関係者は直後に次のような言葉を交わすこととなりました。

「今頃になって漸く本格的に動き出した練馬の捜査活動は、本来は捜査開始の3年前に遡って当然のように行われていて然るべきことだったンですよね」

「練馬署の捜査がこのように大幅に遅れた原因は云うまでも無く偏に理事会が元警察庁の高級官僚を大学に招いて捜査に圧力をかけた結果だったのですネ」

「弁護士さんが云うように、練馬署の捜査を終わり本件が検察に移行されれば、当方の告発も軌道に乗って理事長を引きずり下ろすことも夢ではないですネ」

との恨み半分、今後の練馬の捜査活動に期待したいという、もう半分の気持ちを込めたセリフでありました。


次回のブログからは、今回綴りました練馬署に対する当方弁護士と我々の怒りと気迫のこもった対応に対し練馬署が漸く腰を上げて本件捜査を早急に完了させて東京地検に送検する作業を始めた経過について綴ります。



220 練馬署の捜査活動がストップ状態に陥る

2020-01-19 10:08:33 | 日記
前回のブログでは理事会が断行した多数の教職員に対するパワハラ行為が学内に如何なる悪影響を及ぼしたかということについて綴りました。
更に、城西大学の未来を考える会はパワハラ問題に加えて本件横領事件の捜査を担当している練馬署が外圧に屈して不甲斐ない状況に陥っているという二重の苦しみを味わいながらも将来に向けて大学を良くしたいとの一念の下に結束して頑張っているとも追記しました。

今回のブログでは理事会のパワハラ行為と併行して練馬署の本件横領事件に関わる捜査が完全にストップ状態に陥ったという事実について綴ってまいります。

練馬署の捜査は捜査開始以来一貫して下記のとおり不甲斐ない状況にあります。

〇平成23年2月8日 捜査開始が開始されました(詳細はブログで既述済み)
捜査が始まった端緒は2月8日の午前中に担当弁護士と告発人が練馬署に出向いて担当刑事と面談をした際に急遽、同日午後に練馬署が城西大学(坂戸校舎)に出向いて関係資料を押収することになり捜査が開始となりました。
押収した証拠類は過去3年間のものだけであり、当方が本件の時効5年間に遡って追加押収して貰いたいと懇請したが結果的に練馬署は無視したままです。
(この日の夕刻に突如、森秘書が同署に自首をしたという件は既述どおりです)

〇2月9日に本件横領は森秘書ではないとする上申書を練馬警察署長宛に送付、上申書には学内教職員の有志数十名が署名捺印をしました。

〇3月2日には弁護士と告発人が一緒に練馬署に出向き捜査促進方を要請しましたが練馬署は一方的に森秘書の自首に拘る捜査方針を示すのみで当方が提出した告発書に添った捜査方針については具体的に何らの関心を示さないままで結局のところ双方の協議は物別れに終わりました。

〇3月26日に鵜澤刑事告発人の自宅周辺に東京ナンバーの不審な車が頻繁に出没するので練馬署に報告しましたが何らの指示や対応もありませんでした。

〇5月に入っても練馬署は捜査開始直後に発令された国松元警察庁長官の理事就任、加藤元警察庁官僚が理事長補佐に就任した件につて全く触れようとしませんでした。しかしながら、このことは既述しましたように森秘書が練馬署の要請で同署に赴いた折に傍らにいた捜査官が「トカゲの尻尾切り」という会話を交わしていたということからも捜査現場ではこうした異常人事に対する反感は広く伝わっていたと推測しております。
(この人事により練馬署の捜査が実質的にストップし始めた件は既述どおり)

〇前記のことに関連し、この後の練馬署と当方との接触の過程では複数の捜査担当者が表現は異なりますが複数の当方関係者に対して次のような発言をしました(この件も既に前出のブログで既述済みであります)

「これは個人的な考えですが、本件横領については理事長さんが限りなくクロに近いと思っております」

こうした捜査現場の人達の発言を聞きますと、捜査担当者はプロとして本件の告発書面、添付した膨大な証拠物件を見るまでもなく本件は間違いなく理事長による横領事件であると確信していることは必然的であります。
当方としましては、こうした捜査官の渋面ながらに語る本音を聞く度に本件を隠蔽した理事会、その威光の下に止むを得ず荷担せざるを得なかった元警察庁高級官僚の存在等々を考える度に、そうした捜査現場で外圧に屈しながら怒りと悲嘆にくれている捜査官に思わず同情の念をもったものでした。

〇5月22日には西尾告発人の自宅ゴミが不審者に持ち去られる(本件も近隣警察署に届けを出したことも含め事件の詳細は既述済み)

〇6月6日に学内関係者が大学周辺のレストランで会合した際、駐車場に停車していた車の中に不審者を発見したので問い糾したところ逃げ去ったのでこの件についても練馬署に報告しましたが何らの反応もありませんでした。

〇6月28日に柳事務局長、伊藤務局次長、土田教授が練馬署に出向き下記のような話し合いをしました。

①当方から学内に前理事長を弾劾する教職員の組織を立ち上げた件を報告する。
②前記組織に大勢の教職員が参加しているので理事会側からの圧力が凄まじい。
③学内の様子を理事会に報告しているが理事会は自浄能力が全く無い。
④教職員の中から本件をメディアに訴えようとの声が高まっている。

こうした当方からの発言に対し練馬署からは次のような説明がありました。

①森秘書から1億5千万円の偽造を認めているとの報告がある。
②森秘書は自分の家や土地を処分して大学に返却すると云っている。
③同秘書と大学間では示談、和解の話しが始まっている。
④マスコミが騒いだら森秘書を逮捕するようになる。
⑤学内の組合は動かないのですか?
⑥練馬署は当方に対して国松理事については一言も触れませんでした。

(註)こうした練馬署の説明は理事会が結束して本件を「トカゲの尻尾切り」にしているという路線に沿ったものであり、それは前述した異常人事がらみで如何とも為し難いものなのか、と反芻をして唾棄をする思いでおりました。

〇平成24年度はブログで既述をしてきましたように、当方の弁護士が頻繁に練馬署へ連絡を取り続けましたが結果的に練馬署は具体的な対応を全く示そうとしませんでした。

(註)練馬署の捜査について総括しますと平成24年度から同25年度にかけて練馬署は完全に本件捜査を理事長サイドが目指すトカゲの尻尾切り路線に的を絞り、当方が主張する前理事長の横領行為については明らかに捜査方針をストップするとの意向が次第に明白となってきました。

〇この間、城西大学の未来を考える会は本件の実相をメディア各社に訴え続け、理事長サイドが学内関係者に対し熾烈なパワハラ行為を繰り返していること、同時に理事長サイドは元警察庁の高級官僚を大学へ天下りさせて本件横領事件を森理事長秘書の単独犯行とするトカゲの尻尾切りという隠蔽工作を図ることに奔走しているという状況を取材もしてもらいましたが残念ながら当方の行動が記事になることはありませんでした。

(註)このメディア各社との交渉の経緯につきましては「何故メディアが本件を取り上げないのか ?」「メディアは本件を取り上げられない何らかの理由があるのか ?」という視点から後日のブログで綴る予定です。

〇弁護士は練馬署が元警察庁の高級官僚の外圧に屈して理事会サイドの主張する森秘書単独犯行説に偏っていることから警視庁、練馬署に対し同署の今後の捜査に関してその捜査力の限界説を採り始めました。
弁護士の意向は警視庁が外圧に屈して適正な捜査が不可能であることから今後は練馬署が如何なる形にせよ本件を東京地検に送検した段階で検察庁の捜査力に期待したいとの考え方を明らかにしました。

(註)この弁護士の主張は、弁護士自身が東京地検の検察官というキャリアがあることから警視庁は元警察庁の高級官僚の外圧には逆らえないが、この外圧も検察庁には到底及ばないと判断したものと受け止めて納得いたしました。

〇平成25年5月5日に練馬署から同署の近くに住む土田教授(刑事告発人)に電話があり至急面談したいとの申し入れがありました。同教授が同署に出向くと練馬署は訳の分からない問答を繰り返すのみで同教授は唯々辟易とするのみであったと語っております(本件の詳細はブログで既述済み)

〇同年12月18日に鵜澤、柳、伊藤の3名が練馬署に出向いて下記のような協議を行いました。なお、この時点で本件捜査の担当責任者が〇〇警部補佐から〇〇警部(刑事課長代理)に交代しましたので本件について改めて同警部に捜査方の見直しを要請したいとの考えもありました。

(同警部から当方に対する説明要旨)

①これまで城西大学の刑事告発事件は〇〇警部補が担当していましたが、今後の捜査は私が責任者として担当することになりました。

②〇〇警部補の本件に関する過去の捜査記録を吟味しているが、疑問な点が多々あるので再検討をしたい。

③今後は新しい視点に立って本件捜査に当たりたいので協力をお願いしたい。

この〇〇警部の話を聞いた後で、当方から改めて本件は水田宗子理事長に対する背任横領罪を問うものであり、森秘書の犯した偽造領収書作成は単なる本件の入り口の話に過ぎない。さらに、同秘書が大学から横領した金を全て個人的に消費したと断定することは、正に「トカゲの尻尾切り」ではないかと主張しました。

追記しますと、同警部から本件について森秘書を再尋問すること、水田理事長を呼び出して事情聴取を行うとの発言がありました。
その後、〇〇警部には本件担当になって日も浅いということもあるので、本件に関する資料、特に、本件が学内で起こった理由や、その背景、学内の事情等についての諸資料を当方から同警部宛に送付しました。

この〇〇警部との協議を終わった後で、我々は「これで練馬署の捜査も少しは変わるのだろうか?」と期待感を込めた思いを抱いて同署を辞去しました。

〇この時期、当方では暫く前から練馬署の捜査が遅延していることを憂慮し、ある知人の紹介で東京都公安委員会との接触を始めました。同委員会の主たる使命が警視庁の司法行政が滞りなく実施されているか否かを直接監督、指導する立場にあることを承知の上で当方は数回に亘り同委員会に出向き本件捜査を担当している警視庁練馬署の捜査が著しく停滞している実状を詳しく説明して早急に善処方をしていただくよう要請をしました
この同委員会に対する要請は同委員会の指示に従い当方から直ちに「苦情申出書」を提出することから始まりました。同委員会は直ちに警視庁本庁と協議を行い練馬署の捜査に関し具体的な指導に着手したと聞き及んでおりました。

(註)次回のブログで綴ります当方の弁護士と刑事告発人や学内関係者が共に練馬署に出向いた背景にはこのような背景があったことを付記いたします。

次回のブログでは元警察庁の高級官僚からの外圧によって練馬署が不甲斐ない捜査を続けている状況に業を煮やした当方の弁護士が刑事告発人や学内関係者と一緒に練馬署に乗り込んだという経緯の顛末について綴ります。