前回ブログでは練馬署が当方の伊藤元事務局次長、さらに柳元事務局長に対し積極的な接触行動を開始したと綴りました。そして、こうした同署の捜査活動は本件横領事件に関して大学現場の声を積極的に聴取したいとの意志に基づくものだと受けとめました。
今回のブログでは、これまで本件捜査に関しては主として〇〇警部が当方との接触を行っておりましたが、その捜査方針が徐々に変更して同警部のスタッフ(下記の△△捜査官)にまで広がりましたのでその経過について綴ります。
〇7月9日に練馬署の△△捜査官から伊藤に電話があり、本件が継続して行われていた当時の経理業務の実態を聞きたいとの要請があり、翌週14日に伊藤が練馬署に出向いて△△捜査官と面談を行い次のような協議をしました。
(註)練馬署は伊藤が長年に亘って大学の会計部門を担当してきたという経歴を重視した上で今回の事情聴取に及んだものと当方は受けとめました。それは本件の刑事告発書に添付して提出した膨大な量の横領に関わる物的証拠(主として森秘書が作成した偽造領収書)に関する会計実務の実態を具体的に確認したいとの意向でありました。
〇伊藤からは森秘書が偽造領収書を使い仮払い精算により大学から多額の金額を引き出した会計処理の実務上の流れを具体的に下記のとおり説明しました。
①森秘書は理事長からの求めに応じて毎月2~300万円相当の額面が記載された架空領収書を偽造して大学(坂戸)の会計課に提出しておりました。
②この架空領収書は大学が以前から取引をしている業者(薬局、ホームマート、東武デパート、北京料理店、うなぎ割烹店)の名称が明記されたものでした。
しかしながら、この領収書はそれまでに同業者から大学宛に届いている領収書と比較しますと一見して明らかに偽物であることが分かる幼稚な代物でした。
それは偽造された領収書が従前のものと異なり市販されている領収書を使っていること、領収書に押印された印鑑類が従前のものとは全く違うこと、さらにいずれの業者に対する領収書にも請求する金額が全く同じチエックライターで刻印されているという偽物そのものでありました。
(註)この間の事情については既述もしましたが、会計検査委員会が本件横領事件について学内の現場でヒアリング調査をした際に会計課の人達から聞いた次のような発言に対しては驚きを禁じ得なかったといいます。
「森秘書から出されてくる偽造領収書に対して出金伝票を作る度に印鑑を押すことが長い間に亘り嫌でたまりませんでした。このことを上司に話しても何らの解決策も出せずにいる姿を見て、又また嫌な気分が長々と続きました」
〇大学の現場でこのような話を聞いた同委員会は最終報告書の22頁で理事会が本件に対し素早く適切な対応が出来なかったことに関して次のような文言を述べて理事会を厳しく指弾しております。
「M事件(森秘書)については城西大学(坂戸)経理課員が不審に思って調査した結果を上司に報告したが、この時点で大学が対処していれば被害も少なく終わったし、その後の学内混乱を防げたものと考えられる」
③このような形で森秘書(実際は理事長)が大学から不正に横領した公金金額は大学の経理部門関係者からの情報によりますと本件が開始された平成12年頃に遡って毎月2~300万円程度の金額が横領されているといいます。
従いまして、本件が学内で明らかになった時点までの過去10年余の横領金額の総計は少なく見積もっても3億円前後という巨額なものとなります。
④それにしても前理事長の不正行為の中でも唯一、横領した金額が3億円前後という巨額なものであること、更に本件が10年余の長きに亘り学内で長期間行われていたという事実を併せ考えた場合、この間に本件を百も承知で黙り続けてきた理事の人達の責任は計り知れないものがあります。
このことにつきましては、いずれ後述しますブログで徹底的に理事、理事会の法的責任を弾劾し責任を取って頂く所存であることを付記いたしておきます。
(註)この横領金額を証明する大量の偽造領収書は全て練馬署に提出済みです。なお、この偽造領収書の写しは当方が今現在も保管していることを付言します。
〇協議の中で△△捜査官から伊藤に対し次のような発言がありました。
①△△捜査官からは森秘書、葛岡元会計課長を呼び出し事情聴取は完了した。
当方から要請した土田元会計課長には連絡中であるとの説明を受けました。
③△△捜査官から、森秘書が理事長に現金を渡したという事実確認をしたが、その客観的な証拠が得られないので苦労しているという説明がありました。
(註1)この物的証拠とは森秘書が理事長名義の銀行口座に入金をした事実が確認できる銀行の口座記録であろうと思われる。しかしながら森秘書は理事長に直接現金を手渡したと言っており、現実問題として、このような場合、横領した金を銀行に振り込むなどという後で歴然とした証拠が残る様なことをするなど論外な話であり、こうした事に拘っている捜査当局の態度には疑念を抱くことを禁じ得ませんでした。
(註2)このことに関しては、当時大学から理事長の給与が振り込まれていた理事長名義の銀行口座の入出金の事実を詳細に確認するよう捜査当局に特段の要請をいたしました。
このことにより、理事長の日常的・個人的な出金は森秘書からの現金で賄われ、給与が振り込まれた銀行口座からはそうした日常的出金の事実は無く、あるとすれば恒常的に毎月引き落とされる高熱・水道料金の類いのみであり、そのことから逆に大学の金を横領していたという事実がより明白になると判断したからであります。
〇最期に、△△捜査官の説明からは、既に理事長を呼び出しているという様子が窺えなかったので、前記の事実関係が明らかになった段階で理事長の呼び出しが実現するのだろうと考えておりました。
次回のブログでも今回綴りました練馬署の捜査の進捗状況について綴ります。
今回のブログでは、これまで本件捜査に関しては主として〇〇警部が当方との接触を行っておりましたが、その捜査方針が徐々に変更して同警部のスタッフ(下記の△△捜査官)にまで広がりましたのでその経過について綴ります。
〇7月9日に練馬署の△△捜査官から伊藤に電話があり、本件が継続して行われていた当時の経理業務の実態を聞きたいとの要請があり、翌週14日に伊藤が練馬署に出向いて△△捜査官と面談を行い次のような協議をしました。
(註)練馬署は伊藤が長年に亘って大学の会計部門を担当してきたという経歴を重視した上で今回の事情聴取に及んだものと当方は受けとめました。それは本件の刑事告発書に添付して提出した膨大な量の横領に関わる物的証拠(主として森秘書が作成した偽造領収書)に関する会計実務の実態を具体的に確認したいとの意向でありました。
〇伊藤からは森秘書が偽造領収書を使い仮払い精算により大学から多額の金額を引き出した会計処理の実務上の流れを具体的に下記のとおり説明しました。
①森秘書は理事長からの求めに応じて毎月2~300万円相当の額面が記載された架空領収書を偽造して大学(坂戸)の会計課に提出しておりました。
②この架空領収書は大学が以前から取引をしている業者(薬局、ホームマート、東武デパート、北京料理店、うなぎ割烹店)の名称が明記されたものでした。
しかしながら、この領収書はそれまでに同業者から大学宛に届いている領収書と比較しますと一見して明らかに偽物であることが分かる幼稚な代物でした。
それは偽造された領収書が従前のものと異なり市販されている領収書を使っていること、領収書に押印された印鑑類が従前のものとは全く違うこと、さらにいずれの業者に対する領収書にも請求する金額が全く同じチエックライターで刻印されているという偽物そのものでありました。
(註)この間の事情については既述もしましたが、会計検査委員会が本件横領事件について学内の現場でヒアリング調査をした際に会計課の人達から聞いた次のような発言に対しては驚きを禁じ得なかったといいます。
「森秘書から出されてくる偽造領収書に対して出金伝票を作る度に印鑑を押すことが長い間に亘り嫌でたまりませんでした。このことを上司に話しても何らの解決策も出せずにいる姿を見て、又また嫌な気分が長々と続きました」
〇大学の現場でこのような話を聞いた同委員会は最終報告書の22頁で理事会が本件に対し素早く適切な対応が出来なかったことに関して次のような文言を述べて理事会を厳しく指弾しております。
「M事件(森秘書)については城西大学(坂戸)経理課員が不審に思って調査した結果を上司に報告したが、この時点で大学が対処していれば被害も少なく終わったし、その後の学内混乱を防げたものと考えられる」
③このような形で森秘書(実際は理事長)が大学から不正に横領した公金金額は大学の経理部門関係者からの情報によりますと本件が開始された平成12年頃に遡って毎月2~300万円程度の金額が横領されているといいます。
従いまして、本件が学内で明らかになった時点までの過去10年余の横領金額の総計は少なく見積もっても3億円前後という巨額なものとなります。
④それにしても前理事長の不正行為の中でも唯一、横領した金額が3億円前後という巨額なものであること、更に本件が10年余の長きに亘り学内で長期間行われていたという事実を併せ考えた場合、この間に本件を百も承知で黙り続けてきた理事の人達の責任は計り知れないものがあります。
このことにつきましては、いずれ後述しますブログで徹底的に理事、理事会の法的責任を弾劾し責任を取って頂く所存であることを付記いたしておきます。
(註)この横領金額を証明する大量の偽造領収書は全て練馬署に提出済みです。なお、この偽造領収書の写しは当方が今現在も保管していることを付言します。
〇協議の中で△△捜査官から伊藤に対し次のような発言がありました。
①△△捜査官からは森秘書、葛岡元会計課長を呼び出し事情聴取は完了した。
当方から要請した土田元会計課長には連絡中であるとの説明を受けました。
③△△捜査官から、森秘書が理事長に現金を渡したという事実確認をしたが、その客観的な証拠が得られないので苦労しているという説明がありました。
(註1)この物的証拠とは森秘書が理事長名義の銀行口座に入金をした事実が確認できる銀行の口座記録であろうと思われる。しかしながら森秘書は理事長に直接現金を手渡したと言っており、現実問題として、このような場合、横領した金を銀行に振り込むなどという後で歴然とした証拠が残る様なことをするなど論外な話であり、こうした事に拘っている捜査当局の態度には疑念を抱くことを禁じ得ませんでした。
(註2)このことに関しては、当時大学から理事長の給与が振り込まれていた理事長名義の銀行口座の入出金の事実を詳細に確認するよう捜査当局に特段の要請をいたしました。
このことにより、理事長の日常的・個人的な出金は森秘書からの現金で賄われ、給与が振り込まれた銀行口座からはそうした日常的出金の事実は無く、あるとすれば恒常的に毎月引き落とされる高熱・水道料金の類いのみであり、そのことから逆に大学の金を横領していたという事実がより明白になると判断したからであります。
〇最期に、△△捜査官の説明からは、既に理事長を呼び出しているという様子が窺えなかったので、前記の事実関係が明らかになった段階で理事長の呼び出しが実現するのだろうと考えておりました。
次回のブログでも今回綴りました練馬署の捜査の進捗状況について綴ります。